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2014年11月23日 (日)

Transeamus(アウグスブルグ大聖堂少年合唱団)

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*Schlesische Weinhnachtsleider* シレジア地方のクリスマスキャロル

 

アウグスブルグ少年合唱団のクリスマス・アルバムです。

 

 

 

Img046

 

録音は1984年。前に取り上げた「田園ミサ曲」と同時期のもので、オーケストラも同じ。合唱や全体の仕上がりも似ています。牧歌的な雰囲気は楽器のよるものでしょうか。オーボエ、フルート、クラリネット、ファゴット・・・「ピーターと狼」以来意識したことのないファゴット!

 

 

 

ウィキで見てみました。シレジア地方は、今はポーランドの一部になっていますが、過去においてはヨーロッパの歴史に翻弄されてきた地域のようですね。解説書によれば、最も歌を愛する地方として民謡や民俗学の分野で研究者に認められているそうです。どこかで聴いたことがあるような曲もありますが、全体的には新鮮な内容で大満足しています。聴いたことがある旋律の曲に関しては、ポピュラーになるにつれ、亜種といえる詩やメロディが生まれていったとのこと。

 

1曲目は「Transeamus」

のっけからソロで始まりました。「田園ミサ曲」と同様に、トビアス君(Tobias Wall)絶頂の頃なんだろうと思います。清々しい声ですよね。この曲は、クリスマスの深夜に教会で行われるミサで歌われていたもので、せいぜいオルガン伴奏くらいだったものをオーケストラとともに歌っています。

 

 

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2曲目は5つの音だけでできているそうです。シンプルに上がったり下がったりする音の繰り返しは子供でも歌える素朴な旋律です。3曲目以降もオケは抑えめで、伴奏は管楽器のソロだったり、アカペラだったりでコーラスの美しさが引き立ちます。

 

「Still leuchtet der Sterne Pracht」は、トビアス君のソロ。クロイツのゲオルグ君がソロで歌った曲がありますが、あの優しいメロディと共通の可憐さを感じます。

 

 

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「Der Heiland ist geboren」は、ウィーン少の青い表紙のクリスマスレコード(1974年)にも入っています。邦題は「救い主は生まれ給う」。そこには ~オーストリア高地のクリスマスの曲~ と書かれていました。
このCDの解説にはシレジアとオーストリアとの間に相互関係があり、シレジアで親しまれたオーストリアのメロディがたくさんあるといった説明がなされています。この曲はザルツカンマーグートの民謡らしい。

最後の曲「Den die Hirten lobeten sehre」では、ソプラノ・メゾ・アルトの声を聴くことができます。トビアス君、ラインホルト君、ヨアヒム君、ダニエル君(アルト) それぞれが自分を主張するタイプの声ではなく、同じ波長に乗って届く感じがします。
男声とボーイズとの声のかかわりが良い。ラストの曲目として若干華やかですが、それでもこの素朴さは地方に伝わるクリスマスキャロルならではのものだと思います。

 

トマーナの演奏がありました。アウグスの演奏は軽やかな響きを感じましたが、トマーナの合唱はゆったりとした流れ、ソロはなくアカペラによる合唱の力を感じる演奏です。
(後半はクロイツの別の曲があります)

 

 

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このCDは録音から30年たっていますが、色褪せることなくこの合唱団の軌跡をたどるにふさわしい名盤だと思います。

 

 

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