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2015年5月23日 (土)

WSK * みなとみらいホール * Aプロ

3回目のコンサですが、なんと17日ぶりです。間があきすぎて子供たちの顔が懐かしく思えてしまいました。

「サルヴェ・レジーナ」は後方から通路を抜けて歌いながらステージへ。よく見ると、マノロ先生は振り返って優雅に指揮をしながら歩いています。そうなんだ・・・いや指揮者ですから当たりまえのことですが、しょっぱなから些細なことで感動。でなければ先頭と後方に連なる子供たちの声がずれてしまいます。

「カルミナ・プラーナ」の後で先生のハイテンション挨拶が続きます。ハンドマイク用のスピーカーがステージの両サイドについているので、声がすごく近い。今日の席はソプラノ寄り4列目でした。

「天の女王」ソロアンサンブルの部分は、ソプラノ:ミヒャエル、フィリップ、アルト:レアンダー、ラファエル、エマニュエル、クレメンス君たち。晴れやかな気持ちになる美しい曲ですね。マノロ先生はソリストたちを列の前に呼んで紹介するので、遠くの席の人にも歌った団員が誰なのかわかります。団員にとっても客席にとっても優しい配慮ですね。

日替わりのソロ・デュエット曲は、サン・サーンスの「アヴェ・マリア」 フィリップ君とフランチェスコ君です。フランチェスコ君の声について不思議な魅力を感じると前に書きましたが、それはデュエットでも充分に生かされています。アルトに近いくらいのところからファルセットでソプラノ領域の声を出すとき、その声とフィリップ君のソプラノとの間に素晴らしいハーモニーが生まれます。また譜面を持って歌う姿がとてもきれいです。できるだけ譜面から眼を離し、前を見て歌おうとするその姿勢の良さがきれいなのです。日替わりの曲はいろいろあるようで、楽しみが増えました。

「ラシーヌ讃歌」と「しもべらよ、ともに歌え」の紹介は、フィリップ君。「ラシーヌ讃歌」は、この間は若干の物足りなさを感じたのですが、席の位置にもよるのかもしれないですね。今日は大満足でした。Pueri concinite・・・何度でも聴きたい。フィリップ君のなめらかな声が、この曲の美しさをいやますばかり。

ガムランはラファエル君がシロフォンで活躍する曲です。聞いたところでは昨日は直前に退場してしまったらしい。それを心配する声も聞きましたが、今日は元気でしたよ。ソプラノ側から見ると手元の動きがよくわかり、軽やかなトレモロに感動です。

今日何度も感じたのがミヒャエル君の声。「雷鳴と稲妻」でも聞こえてきました。12歳というけれど14歳並みの存在感があります。歌い方もベストです。

第二部では民族衣装を着て登場した団員が時間差で現れ、その姿を見た客席から拍手が起こりました。パウル君はテナーホルンをかついで出てきたけれど、1曲目は演奏なしでしたね。2曲目の前にエリアスR君が楽器演奏者を紹介してくれました。「リュウセイのノーズフルートは特に注目です。鼻で笛を吹きます」 なのだそうです。スカスカした定まりのないのどかな音で、客席もなごやかになったと思います。この曲「ご機嫌ですね」の終わりのほうで、フィリップ君がヒューッじゃないけど、何か掛け声を上げるのね。それが素敵happy01

ウィーン少年オーケストラ誕生のくだりは、先生の日本語がどんどん上手になって行きます。先生がいちいちおかしくて、会場は笑いが絶えないのです。

「野ばら」から「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」までは、「花は咲く」以外ほぼアカペラです。ロマン派から現代の映画音楽やポップスまで、見事なハーモニーに酔いしれました。

アバの「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」のソロはミヒャエル君でした。地声でシンガーっぽい歌い方で、すごく楽しんでる感じ。

エーデルワイスを歌う頃になると、何気に悲しくなってくる。あと何曲でお終いなのって思いませんか。

でも先生は相変わらずの「おっ楽しみいただけましたかぁ?」 ← ハイテンション  
お別れの挨拶のあと、青きドナウを演奏中、なぜか鍵盤の音がほんの一瞬ひっかかりました。その時子供たちの歌も、一瞬ですが乱れたのです。先生のピアノがこれほど歌に影響することに、逆に驚きました。

これまでも空調の風があたって譜面が落下することってありましたけど、今日みたいに一瞬のできごとでもスルーできないものなのですね。それだけ子供たちの声は集中してるんだなあと、改めて思いました。

アンコール 3曲

「荒城の月」 リュウセイ君がリコーダーを持って退場。そして今度はリコーダーを吹きながら再入場してきました。その様子がユーモラスで場内からクスクス笑う声。
でもコーラスは繊細で美しく、リコーダーの音色も哀愁にみちていて、荒城の悲哀を見事に再現してくれていました。

わー、きれいだなあ、切ないなあと思いながらも、リュウセイ君がリコーダーを吹きながら退場していく姿はやはりユーモラスで、哀しいのにおかしい名演だったと思います。

次は「Happy」 今日はダンスを真剣に見ました。で、メモをちょっと忘れちゃったのですが、まずスティーブ君が飛び出て歌います。それからラウレンツ、レアンダー、ミヒャエル君だったか歌と振りがクール。

特にかっこ良いのがラウレンツ君で、キレがあるんですよ、ダンスに。まだ可愛いさが抜けないけど、レアンダー君も上手、ミヒャエル君は背も高いし映えるんですね。全体ダンスもぎこちなさが抜けて、みんな楽しそう。

会場からの歓声がかなり多くて、鳴りやまぬ拍手に応えてもう1曲と決まったとたんに、子供たちはわざと大きなため息(悲鳴?)をもらします。場内爆!

最後の曲はマグナス君のソロで始まる「主の道を整えよ」でした。細いながらも芯のあるきりっとした声で歌います。

タンバリンをエマヌエル君、2連の太鼓をミヒャエル君が演奏。歌詞は「prepare ye the way of the lord」の繰り返しですが、会場の手拍子の中、その1節が何度も何度も響き渡りました。

突然フィリップ君とフランチェスコ君がステージから降りて、会場をハイタッチして回り出しました。かなり後ろの方まで走ったみたい。アルト側からもドリアン君が戻ってくる姿が見えました。もう一人アルト側でハイタッチしていた子がいましたが、良く見えなかった。誰だったかな。

最後は全員がステージの縁にそって一列に並び、たくさんの歓声や口笛も聞こえる中で横浜公演は終了しました。

ファンサービスは、ガラス張りの壁面をバックにお立ち台みたいなところに4人が出てくれました。ただ、逆光なので、真正面からの撮影は無理。フラッシュは迷惑になるし、斜めから撮ってみました。ピントが甘いけれど、一応渾身の一枚は今日もフィリップ君です。

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コメント

すごい!!
まるで私もその場に居て一緒に興奮しているような気分で一気に読んでしまいました。
私の知っている昔の静かなコンサートではありません。
けれど、新しい新鮮な生き生きとした楽しいウィ―ン少年合唱団の舞台が感じられます。
ホテルでの少年達との交流が難しくなってしまった今、彼らは自ら舞台から降りてファン達にスキンシップを求めに来てくれるのですね。
何だか、すごく感動して鳥肌が立ちました。
改めてマノロ先生のクラスを見直しました。

投稿: ponko310 | 2015年5月24日 (日) 18時20分

Ponkoさん いつも読んでくださってありがとう
みなとみらいの客席は最前列から私のあたりまでお年寄りがたくさんいらっしゃいました。車椅子の方もいらっしゃいました。地域のかたを最優先しているのかな。会場では年配の方も楽しそうに手拍子を打っていらした。
今の合唱団は楽しいコンサートを目指してます。いろいろなジャンルの曲を積極的に取り入れているし、子供たちの希望も聴いているのでしょうね。
彼らが楽しんで歌っている様子が直に伝わってきて、こちらも「聴く」だけでなく、会場の盛り上げに参加するような雰囲気があります。特にマノロ先生はステージ作りに長けていらっしゃいますね。
みなとみらいの会場は熱かったですよ。拍手も精一杯、声援も多かった。
明日もコンサートがあります。仕事は半休にして行くことにしました。今回のブルコアは、聴き逃したらすごく後悔するような気がしてます。

投稿: maa | 2015年5月24日 (日) 22時22分

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