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2016年3月

2016年3月29日 (火)

ウースターの美しいソプラノ

BBCラジオ3でいつもやっている聖歌隊のライブ。

27日はイースターだったので、どこかの教会のサービスが聞けるかも思ってチェックしました。ウースター大聖堂のライブで、ボーイズたちも歌っている様子。ラジオ → 音だけなので、あとは想像するしかありません。サービス全部で歌だけではないので、ずっと集中して聞いているより、何かしながらBGM的に流すとちょうどいい。気になった時は手を休めて、音に聴き入る・・・ラジオは、そんな感じがいいです。時間のあるときにお聴きください。

どうしてもきれいな声を先に聴きたい方は、カウントを52分40秒くらいにあわせると少しだけ聞けます。

BBCラジオ3 http://www.bbc.co.uk/programmes/b074z8m3

ドイツ語圏の合唱団のことなら少々わかるのですが、イギリス系にはめっぽう弱い。ウースターの聖歌隊についてもよく知りません。それで調べていくうちに、素敵な声を見つけました。

バッハ BWV51 "Jauchzet Gott in allen Landen" 

この少年のソロコンサートの紹介がありました。

 → http://www.ksw.org.uk/news/2015/oct/22/kings-former-head-chorister-sings-solo-in-worcester-cathedral#.VvlH0NKLTX5

キングススクールのウースター校、イギリス文化にめっぽう弱い私は、歴史あるこの学校のことも理解しておりません。ここの生徒で元ヘッドコリスターと書いてありますから、ウースター大聖堂の聖歌隊員だったということでしょうか? 

こんな美しい声の少年が、地元だけで歌ってるのですね。ため息出ます。

ウースターの動画をもう一つ。かなり古い映像を編集したものです。

1曲めは。黒人霊歌で「Steal away to Jesus」、2曲目はヘンデルのメサイアから「How beautiful are the Feet」、次の讃美歌みたいな曲名はわからず、最後はソプラノソロでフォーレの「Pie Jesu」

「How beautiful are the Feet」は、一昨年のWSKのクリスマスアルバムで、ジーノ&バスティアン君が歌っていました。ここではバイオリン演奏も入っています。「Pie Jesu」のソロは伝統のソプラノ。

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2016年3月26日 (土)

マタイ受難曲 第27曲 1970年の録音

明日はイースターです。

4月のイメージが強いですが、今年は早いんですね。

そんなわけでこの期に及んでまだ受難曲か・・・と言われそうですが、じたばたしながら復活祭の10分前までには更新しようと思います。NHKの「生さだ」見たいし・・・。

今まで抜粋盤のレコードしか聴いていなかったこともあり、フルバージョンでの鑑賞は大変勉強になりました。抜粋盤というのはベストアルバムを聴くようなもので、曲全体を知ることはできません。今さらですがマタイに傾倒される方の気持ちがよくわかりました。

でものたうち回っても、バッハというのは自分の手の届く世界ではないことは承知しているので、時々カンタータとかモテットを聴いて、リスナーの末席にいさせてもらえればいいと思ってまする。

抜粋盤では飽き足らず、フルバージョン探しました。94年にCD化もされていますが普通の価格では見つからなかったので、チリ音パチパチのレコードです。4枚組でした。

録音は1970年の9月と解説書に書いてあります。どうしてもウィーン少がソロで参加した録音で全曲ききたかった・・・。

書店で立ち読みした程度の記憶ですが、女性のソプラノ歌手が歌うと、愛の歌は恋愛の歌になってしまうと故アーノンクール氏が言っています。

恋愛・・・とまでは思いませんが、母性の歌になるなと先日のコンサートで感じました。

善し悪しではなく、バッハ時代の女人禁制の教会音楽では、母性すらもなかったかもしれない。ソプラノは少年が歌い、アルトも声変後の少年が歌ったといいます。

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第27曲はイエスが捕らえられたシーンです。

女性歌手にはない不思議な透明感を感じるのですが・・・。

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2016年3月25日 (金)

繊細な歌声で、春の声 

カテゴリーをウィーンにしていいのかって感じもありますが、元団員なのでOKですね。

マックス・エマニュエル・チェンチッチさん、今はカウンターテナーでオペラ等で活躍しています。

彼が来日した89年は、残念ながら私は少年合唱のコンサートと離れている時期で、彼の生の声を聴いたことはありません。

日本がバブル時代だったから実現したことなのか? コルス・ヴィエネンシスも来日し一緒に「戴冠式ミサ曲」の演奏会を行ったそうですね。なんと贅沢なことだ!
なんか本当に私はタイムマシーンがほしい。昔に行きたい。

この「春の声」はまだ幼いマックス君で、姿も声も可愛らしいです。

ご本人のアカウント名で卒団直後に日本で開催されたリサイタルの様子も、すべてアップされています。公式なのかな?

「春の声」は、フィリップ君やジーノ君がチャーミングな声で歌いました。

日本で歌ったジーノ君のあの声は絶対忘れられない。一生懸命さが痛いほど伝わってきて、私は指をクロスしてステージを見ていました。あの時のジーノ君の声も繊細でした。トリルはこんなにできなかったけれど、やろうとはしていた・・・(*^_^*)

春の声 Op. 410 J. Strauss II  
ベオグラードでの演奏会 1987年とのこと。76年生まれなので、10歳か11歳ですね。ウィーン少に入団する前と思われます。

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2016年3月23日 (水)

TOKYO FM 少年合唱団を聴いて

定期演奏会が20日土曜日に第一生命ホールでありました。

彼らの実力は昨年と変わらず素晴らしいのですが、私にとってはプラグラム内容がより楽しめるものになっていました。

ずっとオペラに取り組んでこられたようですが、その一面を今まで知らなかったので、今年のコンサートは見ているうちにもワクワクが高まり、日本の少年たちの歌声に胸がいっぱいになりました。

歌い継がれる曲、「おお牧場はみどり」はチェコの民謡ですが、彼らのアンセムのようでもあります。

COSMOS、ビリーブもハーモニーが優しいだけじゃなく、心の強さも感じさせる生き生きした演奏でした。手話もあったので、練習に時間をさいたのがわかります。

「モーツァルトの子守歌」 わりとリズムが3拍子ではっきりしていたので、情緒的な雰囲気はなかったんですね。私はゆったりと歌われるほうが好きです。それとオブリガードはやはり一人のソプラノソロでやってほしかったかな。そのほうが余韻がきれいじゃないでしょうか。

好きな曲もありました。カヴァレリア・ルスチカーナの間奏曲「アヴェ・マリア」

高音が本当に難しかったと思います。聴かせてくれてありがとう。

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リガ大聖堂少年合唱団のDaumants君のソロで。

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「シーラカンスをとりにいこう」は、ノリが良くて楽しい曲でした。お弁当持ってシーラカンスを釣りに行くんですって。

第二部はフォーレの曲で、ラテン語による小ミサ。フォーレの曲調はソフトなイメージがあり少年たちの純粋な声が良いですね。Benedictusのソロはよく透るうた声。

第三部は圧巻のオペラです。

昨年のクリスマスコンサートで披露されたそうですが、私はこれが初めてでした。

カルメンの「兵隊さんといっしょに」は、数年前にハイドンコアが来日公演で歌っています。たしか何人かが行進しながら歌ったと思います。FMの少年たちは合唱で、その場で足踏みしながら威勢よく歌いました。ポンポン飛ぶようなリズムのある曲で、フランス語の歌詞をよく覚えたと子供の記憶力集中力に驚きます。

「トスカ」には、聖歌隊が出演する場面のあることを初めて知りました。オペラに対する知識がなさ過ぎて恥ずかしい・・・。

僕たちと同じ聖歌隊が出るのでトスカが大好きだと、曲の紹介で少年たちが言っていました。昨年のクリスマスシーズンに、デパートのロビーコンサートで見た赤いカソックを着た団員たちがステージに登場します。ステージを走ったり、身振りも様々で子供たちの表情が楽しそうでならないのです。みんなオペラの演技が大好きなんだろうなと思う。

坂本伸司さんのバリトンは迫力の音量で、いやもしかしたら会場が小さいから抑えていたのかもしれませんが、それでも圧倒されました。ただし坂本さんの歌も子供たちの合唱もそうですが、DVDでも見ないとオペラは一度きりじゃ頭に入りません。(泣)

次は3人の童子たちの歌で「Seid uns zum zweiten Mal willkomme」 もう一度歓迎の言葉を申しあげます。でも3人ではなく全員合唱! これがなかなかそろっていて素敵でした。ドイツ語の歌詞が嬉しいですね。オペラ音痴ですが、「魔笛」は大丈夫。

「アマールと夜の訪問者」 このオペラでは母親役の伊藤邦恵さんがソプラノで出演され、衣装や舞台の実際のオペラの情景を伝えてくれました。アマール役のソロが印象的でしたね。この歌だったかな・・・。

クリスマスコンサートではこのオペラを、母親役以外をすべて団員たちが受け持ちフルで上演したそうです。

最後は「トゥーランドット」から、フィギュアスケートの荒川静香さんが演じた曲「誰も寝てはならぬ」 子どもたちが合唱で歌いこなしました。みごとです!

フィナーレはOBの兄さんたちも一緒にステージに並び、「気球に乗ってどこまでも」。

この曲はTOKYO FM少年合唱団のCDに収録されています。FMの少年たちの声は、郷愁を誘うと同時に勇気ももらえる気がします。また会場係をしているOBの皆さんも感じよくて、清々しい気持ちになりました。

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2016年3月19日 (土)

旅サラダにDrakiesが出ちゃいました!

お彼岸のお墓参りに行ったので、帰宅してから録画で見ました。

朝9時20分ぐらいの時間帯だったので、普通ならコーヒーでも飲んでいる頃です。

「雨か~・・・」とか思いながら、ため息でもついてたら、おお!ドラキーズが出た~というシチュエーションだったらよかったんですが、洗濯できない憂鬱感がふっとびますからね。

でも今週か来週かと、待ちに待っていたので嬉しいに変わりはないです。

演奏はモツレクでしたね。ロトのCMでよく耳にするので、結構インパクト強かったですね。

あとアフリカンな曲「Uxam」、勿論ダンスというか振りがついてました。

時間的に決して長くはありませんが、あれだけ盛りだくさんに編集している番組の中でのこと。学校の授業風景や2種類のユニフォームに着替えての演奏、インタビューもあり厚遇だったと思います。

それに司会の神田さんが、来日について声を大にして言って下さった!

リポーターの方も日本各地で公演をするそうですと答えていましたね。

テレビの5秒10秒、お金に換算したら大変な金額ですし、とてもいい宣伝になったと思います。来日決定という情報がオンエアされたことは、来年を楽しみにしていいってことですね。うれしいなあ。聴きたい曲がたくさんあります。

なんでしたら、テレ朝でフォローしてくれないかな。ウィーン少と離れて十数年、たまには少年合唱の録画放送もいいのではないですか?

これは3月9日の水曜日コンサートのライブです。今日の旅サラダに出演したメンバーもいますね。ほぼ顔はわからないですが、東洋系のメガネかけた少年とか、10歳のボクとか、さがしてみよう。↓

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2016年3月16日 (水)

キム・ボミ先生ありがとうございました

先日のマタイのコンサートで久しぶりにファン友さんとお会いしました。

モーツァルトコアのボミ先生の話題が出ました。おやめになったんですね。WSKのHPにも、すでに名前はありません。

カペルマイスターの任期についてはよく知りませんが、ここ数年マノロ先生をはじめとして継続指導される様子を嬉しく思っていました。

これまで、来日するごとに変わっているケースが多かったので、あっまた変わったというくらいにしか感じていなかったのですが、

今回は本当に残念です・・・

来日したときのプログラムに書かれたボミ先生の紹介を読んで、総合的な指導ができる方という印象を受けました。また2013年のステージを見ても動画サイトの映像を見ても、子供たちに対する深い愛情を感じていました。

ピアノが上手なことも、聴いている側にとって安心できることです。伴奏と演奏はちがうよという声も聞きましたが、ボミ先生の伴奏は、その音色がピアノとして美しいだけでなく、合唱を弾きたてる相乗効果もあったと感じています。

韓国にもどられたそうですね。母国でのご活躍をお祈りします。

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こちらは投稿者による限定公開ですが、日本でも歌った「アニマ・ノストラ」 
Michael.D君 Evan君 Michael.Z君

 https://www.youtube.com/watch?v=LCgsrKgQVpM

「いばらの森のマリア様」

ボミ先生 ありがとうございました。

Bomikim2013_2


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2016年3月13日 (日)

マタイ受難曲 聖トーマス教会合唱団

11日と12日、トマーナコアとゲヴァントハウス管弦楽団によるマタイ受難曲を聴きに行きました。2日続けて行ったので、印象が消えずに残ってよかったと思います。

11日は東京芸術劇場でしたが夢倶楽部の招待で2階席C列、12日はミューザ川崎で1階席3列目。状況が違うのでそれぞれに良さがありました。2階席からはステージがすべて把握でき、ステージ両端の電光掲示板も無理なく目に入るので歌詞の翻訳がリアルタイムでわかります。でも距離があるのでステージ世界を俯瞰するような感じで、一体感には欠けてしまう。ミューザ好きの自分としては、今回も満足していますが、前方の席からは電光掲示板が視界の外なので、翻訳は手元でプログラムを見ていました。

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まず最初の印象は、ステージに現れたトマーナの上級生たちがなんとスタイリッシュだこと!スーツ姿がすがすがしくて見とれてしまいます。

リュート奏者の方は白髪のロン毛で、長いトマーナの歴史の奥から出てきた800年前の演奏家のよう。そして第一バイオリンのコンサートマスター氏は、吟遊詩人の趣がありました。

指揮者の前にはリュートとビオラ・ダ・ガンバ。その後ろにハープシコード。指揮者の左右にバイオリンなどの弦楽器、バイオリンの後ろにはオルガンがあります。後方はフルート、バスーン、オーボエなどで、オーケストラの後ろにトマーナのボーイズと兄様たちが並んでいました。

11日のコンサートでは2階席だったので、ステージ全体が見渡せましたが、0.6+乱視の自分には、表情までは読みとれない・・・。ミューザではボーイズはオケの間から見え隠れの状態です。結局団員たちの識別率はゼロでございました。いいの、今回は音楽が優先です。

キャスティングは、福音史家:マルティン・ペッツォルト、バリトン:クラウス・ヘーガー、フローリアン・ベッシュ、ソプラノ:シビッラ・ルーベンス、メゾソプラノ:マリー=クロード・シャビュイ

テノールのベンジャミン・ブルンスさんは体調不良のため、今回は2日間ともペッツォルトさんが福音史家とテノールの2役を演じられました。

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始まりの音はいつも感涙です。 前日の夜も聴いていた弦楽器の低い音が、目の前から聞こえてきました。この音をずっと待っていたのです。

福音史家は柔らかいテナーで好きな声でした。抑揚のある歌声は宗教的ではないかもしれませんが、私には心地よいものでした。

これまでウィーン少年合唱団で聴いてきたアリアが大人の歌声で聞えてくる。第8曲の「Blute nur,du leibes Herz!」 12曲「Wiewohl mein Herz in Tränen schwimmt」、13曲「Ich will dir mein Herze schenken」 ですが、その状況にもじきに慣れました、さすがに女性歌手のソプラノは絶対感があります。

少し気になったのは、2階席で聴いていたとき、たま~にソプラノ歌手の声の周波数がオケの音に埋もれてしまうように感じたこと。やはり近い席で聴いたほうがいいのかもしれませんね。全体にミューザでうける印象は、目の前でリュートのポロ~ンという音に耳を傾け、聴き語りのような気持で臨めたこと。その雰囲気がよかったと思います。

合唱は時に愚かな民衆の声、時に正義を訴える声、あるいは芝居のト書きのような役割もあるんですね。ステージの華はソリストにありますが、要所要所に入る合唱の絶妙なタイミングに驚かされます。

合唱隊は左右ふたつのブロックに分かれています。長い待ち時間があるときは席についてます。それでよけいに客席から彼らの顔が見えないのです。第20曲から29曲まではずっと右側のブロックが歌っていました。

第27曲はイエスが捕らえられた場面です。ソプラノ、アルトとのデュエットが本当にきれいでしたが、その旋律を裂くように合唱が「Lasst ihn放せ、halter待て binder nicht縛るな」と入ります。CDを聴いていたときからすごいなと思っていた箇所でした。一瞬の狂いもないそろった声が必要です。

第一部の最後第28曲はフルートの重唱が素敵です。繰り返されるハーモニーが何かを予感しているよう。きれいだけど不安にかられる音です。

第二部の始まりは、胸に迫る弦楽器の響きと静かなアリアでした。

33曲の福音史家のあとにプログラムではアルト、テノールⅡと書いてあります。これは私の勘違いでなければ、トマーナの兄さんたちが歌っていたはず。後ろのほうから高めの声できれいなハーモニーが聞こえてきたと思います。・・・まあ、勘違いかもしれないですが。

35曲のあとでガンバ、リュート、オルガンの演奏でテノールのアリアが歌われました。いずれの楽器も古風な音色でよかったです。他の演奏を見るとハープシコードを使うこともあるようですが、今回のアレンジは好きですね。

そのあと、第36曲の途中から38の途中まで動画がありました。トマーナの演奏で、38曲では女中が登場して証言するシーンがあります。歌うのはソプラノのボーイズですよ。埋め込み無効なので、こちらのurlから直接ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=9wWynOjoLm0

コンサートでもステージ後方からソプラノが聞こえてきました。メガネをかけた少年が立って歌っていましたが、見えにくかったです。

そして39曲のバイオリン演奏は誰もが心を持っていかれる所ですね。Breuningさんは吟遊詩人のようだと最初に書きましたが、やせた体を揺らしながら風貌だけでなく演奏する姿も詩人です。受難曲なのにこれほど美しい旋律でいいんですか?と思ってしまう。

続くアルトアリアも、本来のアルトよりは高い声質ですが、それが私には良かったです。

42曲のバイオリンソロもいい。女性でYun-Jin Choさん。彼女はBreuningさんとは対照的で姿勢よく勢いがある印象。バスのアリアとともにアップテンポの曲を力強く演奏しました。

第49曲はこれもウィーン少のソプラノで聴いていた「Aus Liebe」 愛ゆえにわたしのイエスは死のうとしている・・・という悲痛な内容です。実は今まで言葉の意味まで考えたことはなく、この機会に翻訳を知って本当によかったと思います。

やがて第61曲でイエスがEli Eli~と叫ぶシーンから、ストーリーは終章に向かっていきました。よく宗教画で十字架からおろされるイエスと泣きくれる人々の構図がありますね。あのような場面です。

終曲は悲しみに満ちてはいますが、深い安らぎも感じます。

「憩え安らかに。安らかに憩いたまえ」

演奏が終わった後の、わずかな静けさ。そのあとの大きな拍手。鳴りやまぬ拍手の渦。

ミューザの小じんまりした内部は、熱気と拍手の勢いとで異常な圧がかかったような感覚になりました。一人でテノールと福音史家を歌いきったペッツォルトさんを抱擁する指揮者のゴットホルト・シュバルツ先生。二人を見て一段と大きな拍手が起こりました。

何度かカーテンコールをして、最後にはトマーナのソロメンバーたちもステージの前に一列に並んでくれました。やっとボーイズの顔も見ることができました。さらに先生に連れられて出て来た少年は一番年少さんでしょうか? 小さくて消え入りそう。でも彼も2年後3年後には立派な団員になるんですね。

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聖書の中の一幕をこの目と耳で体験できたコンサートでした。

いつかまた機会があったら必ず聴きに行きます。ヨハネもぜひ生で聴いてみたいと思っています。トマーナコアの皆さん、ゲヴァントハウス管弦楽団の皆さん、素晴らしいマタイを聴かせていただき感謝します。

できればトマーナコアの団員だけの歌も聴いてみたいですね。蘊蓄なしの単純に美しいコーラスを聴いてみたい。

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マタイの終曲ですが、トマーナのこの部分だけの動画はなかったので、キングスカレッジです。

  • 曲番号とかドイツ語とか、誤りがあるかもしれません。CDとプログラムをつきあわせて確かめたつもりですが、実は一度書いた記事がエラーで消えてしまい、二度も書いたのでちょっと疲れたレビューになりました。にわか仕込みであんまりわかってない。ただ単純に感動したのです。それだけお伝えできれば良いのです。

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2016年3月 9日 (水)

ニコラウス・アーノンクール氏の死

かねてから病気療養中だったニコラウス・アーノンクール氏が、3月5日に86歳で亡くなられたそうです。

聴く音楽がかたよっているので、名前まで知っている指揮者などそんなにいないのですが、少年合唱ファンとしてはこの方なしには語れない大きな存在でした。

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスを率いて古楽器を使用し、当時の音を再現されようとするなかで、ボーイソプラノをソロとして起用した名演奏をたくさん残しています。

グスタフ・レオンハルトとのバッハ全集では、ウィーン、テルツ、レーゲンス、ハノーファーのソリストたちが大人の歌手たちと一緒に歌っています。少年合唱団はコーラスでも活躍しました。

特に1960年代後半からのバッハの録音は、ウィーンファンとして宝にも値します。

またアーノンクール氏は気にいったソリストの声を、変声前にまとめて取り置いていたというエピソードをどこかで読んだ覚えがあります。事実かどうか確証はありませんが、歌唱力のある少年との出会いが音楽を作る上で大いに必要だったと言うことですね。そしてその期待に応えられる実力を持った少年たちがそれぞれの合唱団にいたわけです。

先日バッハの続きと題して記事を書きました。その時にご紹介した「Voice of Angels」のCDも、すべてアーノンクールとレオンハルトによるものです。

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フリードリッヒ・ファイファー君(69年来日)の名前が公式にあるので聴いてください。

デュエットでアルトパートはカウンターテナーのポール・エスウッドが歌っています。ファイファー君の明るくて高らかな響きを持つ声。声そのものが魅力なのです。

カンタータ3番 Wenn Sorgen auf mich dringen 

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72年に来日したヘルベルト・ベック君のソロ。
カンタータ30番から、レチタティーヴォとアリアです。公式ではアリアだけを紹介していますが、その前の叙唱も彼のソロだと思います。

曲の最初からアップしており長いですから、ソプラノソロだけ聴きたい方はカウントを25分59秒からに合わせてください。

レチタティーヴォ: Und obwohl sonst der Unbestand
アリア: Eilt, ihr Stunden, kommt herbei

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そしてアーノンクール氏が残した少年合唱作品群の中で、忘れてならないのがビーバーのカンタータとレクイエムが収録されたアルバム。

カンタータ「三王礼拝」は、教会歴の顕現節のために書かれたお祝いの曲です。以下レコードの解説から抜粋します。

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この曲は三つの音色のグループを持っている。左右に配置されたバロック・ブロックフレーテ、バロック・オーボエ、この羊飼いたちの楽器がその単純な音色によって、降誕祭の牧歌的な雰囲気を盛りあげて行く中で、天使たちの歌うグローリアの余韻が少年合唱によって流される。

全体は六つの部分から成り、最後は聖なる三位一体を頌える賛美で結ばれる。ここには、グレゴリオ聖歌のDeo Gratiasの旋律が使われている。(解説:丹羽久雄)

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レクイエムはソプラノ2名、アルト1名がウィーン少年合唱団員、テナーとバスとの5声になっています。全曲アップされているので25分ほどありますが、部分的に切り取ることなどできない演奏なので、できれば時間を作って最後まで聴いて頂きたいと思います。

それぞれに違うボーイソプラノの声質、落ち着いたアルトの個性が大人の声と同列で複雑な重唱を奏でます。団員のうち一人はHubert Koller君とのこと。

録音は1968年4月から5月に行われました。

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ご冥福をお祈りいたします。

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2016年3月 7日 (月)

ドラキーズのデジタル配信

私はアマゾンの手下ではないのですが、現況ドラキーズの曲を日本でお手軽に買えるのはアマゾンしかないようです。タワレコもHMVにも置いてませんね。

WSKのドラマのDVDはまだかいなと思って検索していたら、ドラキーズのCDが一部デジタルで1曲ずつ販売されているのがわかりました。

手元にないCDの曲を試聴してみました。Youtubeでも聴けるのでそれでもいいかなと思うのですが、どうしても好きな曲はCD録音で聴いてみたいですね。

「Neem My in Beskerming」と言います。前にも書きましたっけ? 
すぐに忘れちゃう(笑)

初めて聴いたときも、なんて優しい旋律で、なんて温かいコーラスだろうと思いましたよ。勇壮にアフリカンミュージックを歌う彼らとは全く別の一面ですね。

自分の席のそばでこんなふうに声が聞こえてきたら、泣けるでしょうね、きっと。

mp3になっている曲は試聴ができるので、時間があったら聴いてみると楽しいですよ。

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「My Heart will go on」はイグナス君のソロ。彼の歌声は好きになると病みつきになります。鈴を転がすようなソプラノではないのですが、どこまでも伸びていく声量と情感あふれる表現力には参りました。でもこの試聴はサビの部分がない!
 → 「My Heart will go on」

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これはとても気持のいい声です。iPODでシャッフルで聞いていると、いつもここで誰だっけ・・・と思うの。そして、ああドラキーズだと納得するのです。
→ 「Laudate Dominum」

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ドイツのウド・ユルゲンスという歌手の曲です。もとはドイツ語だったと思いますが、アフリカースで歌われています。コーラスが何とも言えず好きなんです。
→ 「Op Blouberg Se Strand」

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ウィーン少もパリ木も歌っている「こだま」
 → 「Che Bon Echo」 迫力あります。

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ディズニー映画メリー・ポピンスで歌われた「A Spoonful of Sugar」がタイトルになっているCDです。全体的に子供らしい歌い方でいつもの豪快な兄さんたちの声が聞こえないので、ドラキーズらしさはありません。ひょっとして変声前の子たちだけとか、新人君だけで歌っているのかしら。よくわかりませんが、迫力無いけど可愛い。YoutubeにはCD全曲がアップされている模様。

この歌はどこかの校歌の雰囲気があります。ピアノ伴奏も懐かしくて体育館を思い出す・・・。

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2016年3月 5日 (土)

パリ木の十字架少年合唱団 韓国

韓国の教会コンサートのライブ動画がアップされました。1時間以上あります。

このあいだフランス国内でのコンサートの記事を書きましたが、ここでもやはりテナーのソロ率が高いですね・・・・・sigh そういう方向性になってしまったのかな。

歌唱そのものも途中で音がフラットする箇所があったりで心配になってしまう。ガンバレ!

第二部では宗教曲もありますが、コーラスのトーンが独特の明るさを欠いているみたいに感じます。

でも実際に聴いたら違うかもしれませんけど・・・。パリ木ほど生の迫力を持った合唱団はないと思うの。変わらないでほしいのです。どうかパリ木らしい声を、なくさないで下さい。

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第一部

J'entends une Chanson
Méditerranée
A la claire Fontaine
Ay Linda Amiga
Berceuse des Grands Antilles
Old Abram Brown
Hatikva
Sous le Ciel de Paris
Marche Nuptiale Norvégienne
Dans la Troupe
Berceuse de Mozart

第二部

Regina Coeli
Locus iste
Ave Maria
Te Deum Guarani
Nella Fantasia
La Nuit
Douse Nuit
Les Anges dans nos Campagnes
Jingle Bells
Musique Universelle (コーラスのテンポが速いみたい。。。)
アリラン 次わからない。
cat Duo des Chatsは、アンブロワーズ君とグレゴワール君。これ聴いて安心しました。
Dream of Goose

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元テルツのラルフ先生が指揮指導しているミュンヘン少年合唱団が、韓国に呼ばれていました。韓国には強い招へい元があるのかなあ。まず少年合唱団は絶対的人気ありますよね。

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2016年3月 4日 (金)

今の季節 四旬節

キリスト教の暦でだいたい今ごろです。

「今ごろ」というのもすごく大雑把ですが、イースターまでの40日間を四旬節と言うそうです。ただし日曜日はカウントしないので、カレンダーでは46日分になります。仏教徒には縁遠い言葉で、これ以上はちょっと自分には説明できかねましてすみません。

合唱団のHPなどを見ると、マタイやヨハネ受難曲の演奏会を3月に予定しているところがたくさんあります。この時期が受難の節で、多く演奏されるんですね。

イースター関連で教会音楽を見ていると、アリグリの「Miserere Mei, Deus」などグレゴリオ聖歌がこの時期に歌われるそうです。

オックスフォード・ニュー・カレッジの録音が好きです。フルだと15分近くありますが、目を閉じて聴いていると、・・・日本流にいえば、禅の極意みたいな境地になりますね。是非、家の人が邪魔しない時間に聴いてください。

随分前の動画で、BACの演奏があります。省略するとわかりにくいですかね・・・。ボーイズ・エアー・クワイアです。

この番組を私は見ていないのですが、なぜこんな本格的な宗教曲をテレビで歌えたのでしょう。普通はもっとお約束的な歌になりがちですよね。

コナー・バロウズが16歳ですと言っているので、逆算すると1999年初来日の映像ということになります。あってますか?

左端が弟のエドワード、右端はアンドリュー・ジョンソン。二人ともセントポール大聖堂聖歌隊です。

私は2004年の時のライブしか知らないので、初期の頃の彼らの歌はCDのみですが、もう長らく聴いていませんでした。この動画がきれいだったので、久しぶりに聴いてみたら、改めて美しくてびっくりしてます。自分の好みが変わってきているのかもしれないと思いました。

この歌声を今目の前で聴きたい。

2004年のプログラムを見たら、鉛筆でメモがしてありました。
「Miserereが一番good、Harry Severの高音ソプラノが美しい」

そうだったんだ! 振り返らないと消えてしまう記憶がまたひとつ浮上しました。ハリー君があの高音部のソロをやったのですね。当時の印象は小柄で折れそうなほど細くて、真っ赤な長い髪のそばかすだらけのお人形さんみたいな少年。

でも声は素晴らしくてソロも多かったです。アンコールで「アヴェ・ヴェルム・コルプス」をソロで歌ったのです。(と、メモに書いてある…。)

BACはいくつかの教会の聖歌隊員によるユニットですが、ハリー君はウィンチェスターカレッジ教会の聖歌隊に所属していました。真っ赤なカソックです。

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私の庭で2月中旬から3月4月と咲き続けるのがクリスマス・ローズです。早くから咲くノイガー種とは別に、春に咲くクリスマス・ローズをヘレボラス・オリエンタリス(Helleborus orientalis) と言いますが、実はもうひとつ呼び名があります。

今の季節「四旬節」を英語で、レント(Lent)と言います。そして今まさに満開のオリエンタリスをレンテン・ローズ(Lenten rose)とも呼ぶのです。この呼び方が好きです。

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テレ朝の旅サラダにFBができました。

 https://www.facebook.com/tabisalad/

HPには南アフリカは明日から放送と書いてあり、「明日から」ということは複数回やるという意味でしょうか? まずはケープタウンだそうですが、明日は市の活動でゴミゼロの日なので、私は朝9時から軍手つけてゴミ拾いですよ。町内会の今年度最後のボランティアなので、テレビは録画です。

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