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2016年5月23日 (月)

WSK 横浜みなとみらいホール 5.22 Aプロ

横須賀線の帰路が長いので、感想文を手帳に書いていたら、うっかり乗り越しました。快速電車を乗り越すと、戻ってくるのに25分もかかります。まったく、自分・・・dash

昨日は二度目のAプロでした。みなとみらいホールは、一般でチケットを取ろうとするとなかなか良いお席はとりづらい。頑張ったけど今日は4列目、そのかわり「花が咲く」の時も近すぎる緊張感はなく、ちょうどいい感じの距離でしっかりと団員たちが歌っている様子も見ることができました。声もよく届き、またレベル1段階アップして、シューコアを好きになりました。

大筋は前回と同じです。いや本当は会場も違うし、サントリーホール以来19日も経過しているので、ひとつひとつが違うのですが、それを文字にする才能がないので、まずは今日の感動と、大きな違いなど書きたいと思います。

パワーアップではないのですが、パワーを凝縮して演奏してくれた曲の一番は、モチニックの「アベ・マリア」

広いステージを端から端まで全部使って、圧倒的な存在感を示してくれました。

2メートルくらいの等間隔で、団員たちが散らばります。一見ランダムに見えるのですが、アルトとソプラノの各パートが、計算された場所に配置されているのだと思います。

後方席に上がる階段に立っているのはイマヌエル君。向かって左側の一番後ろです。その横がニコ君だったかな。アルトの兄さんたちが並んでいたみたい(はっきり覚えていないの)

前方の右端はイヴァン君、斜め後ろにトリスタン君、その近くにヤーコプF君、その後ろのほうにルカS君、ラウリン君が見えます。前方はルカV君、アレクサンダー君だったか・・・。覚えているつもりでしたが、ああ忘れてる。演奏があまりに素晴らしくて、ただステージを見つめ、じっと聴いておりました。メモを取る余地はなかった。でもこれら数名の担当パートや声質を考えただけでも、考えられた配置であることが想像できましょう。

ステージの中央に固まって歌う時の声と、今回のようにバラバラに(でも等間隔で)立って歌う声との、専門的な相違はわかりません。ただ、声がステージ幅のグロスで聞こえてきたことは確かです。そしてまとまりの中にも一人ひとりの声を感じました。あの等間隔の空間がもたらした声の響きに拍手です。音響の良いホールでの趣向をこらした舞台つくりでしたね。

順不同になりますが、イヴァン君がソロで歌った「ピエ・イエス」 。彼の音楽に寄せる魂がこんなに感じられる曲はないと思います。この歌声をフォーレに聴かせたい。イヴァン君、メキシコからウィーンに来てくれてありがとう。

フランスはロレーヌ地方のクリスマス・キャロル 「神の子は生まれた」
フォーメーションが工夫されているのですが、この日は席が右よりだったため、ステージの右側に分かれて歌っている数名の声がよく届きました。

パリ木のアレンジは、「ラァー、ラァー、ラララランランララー」というハミングが冒頭に入り、非常に弾んだ感じで歌いだします。

ウィーン少の場合は、弾んだ中に静寂が感じられます。夜のとばりを感じるのです。

イヴァン、ニクラス、ラウリン、トリスタン君たちが歌うハミングも、抑え気味の「ボンボン」という声で、森からこだましてくるようです。この低音がすごく素敵なの。

右側のブロックと、左側の隊列との掛け合いなのですが、「神の子がお生まれになったよ」と祝う声が、あちらこちらから聞こえてくるような気持ちになりました。

「グロー」も、前回の記事ではスルーしてしまいました。大人すぎる曲に思えたから、どう書いていいかわからなかった。後日歌詞を調べてみました。youtubeにあった歌も、未知の合唱団でしたが聴いてみました。

グローというのは、「灯」だそうです。蛍光灯のグローランプか・・・という、情けない語学力で納得した自分です。 この曲は歌詞を知っておいた方が良いと思いました。

木枯らしではなく、暖かな温度を持った雪が舞い降りる情景が浮かびます。音楽は世界共通語で言葉はいらないと言いますが、やはり知っておいたほうがよりリアルにその世界に入り込むことができます。少年の声は、この曲のふんわりした真っ白な雪のイメージを、惜しみなく表現してくれました。

「鍛冶屋のポルカ」で、金床を担当したのはバスティアン君でした。前回は彼がただ同じ調子でたたいていると思ったのですが、実はちがった。実はテクニックがあるのでした。

金床は20cmくらいの平たい棒状の金属楽器です。それを打つ金槌の先は、一方がとがって、もう一方は平ったいの。どちらで打つかによって、音色が違うんですね。さらに、中央部をたたくと、響きが鈍い音になる。

その3つの音を使い分けてたたいているんです。これも右よりの席にいたので、気づいたことでした。これからコンサートに行かれる方は、バスティアン君がたたく金床にも注目してください。

ハイドンの「来たれのどけき春」
これが「田園の喜び」に似ていると感じたのです。前回はね。でも、そうでもなかった。牧歌的な雰囲気は一緒ですが、Oh kommeという歌詞に春の喜びがいっぱいです。
ハリー、ルカV、トリスタン、マルコ君の重唱に、ヤーコプK君のソプラノが加わったときの美しさ。これぞボーイソプラノの本領発揮です。彼のソロは古きウィーン少のソリストの声を思い起させます。

「トラディギスト村」のヨーデルは、会場も一緒に歌う演出ですが、今回はホールの構造もあって、2階のバルコニーで歌う子はいなかったようです。そのかわりステージの右後方にある階段の上に立つパウル君がいました。ステージの前方右端にイヴァン君、センターにヤーコプK君、左端にルカV君が立ちました。

ソリストたちのヨーデルの美しさは言葉にならない。会場の遠慮がちな合唱の淵に立ち、まずます際立つ少年たちの声。もっと皆さん歌いましょうよ。みなとみらいは、常連みたいなお客さんも多いと思いますが、わりと年齢層高くておとなしいですね。

直太郎さんの「さくら」でアクシデントが起きました。オリバー先生の悪夢再来か?

2012年のコンサートで譜面が空調で飛んだんですね。今回は楽譜の裏表、つまりページが解らなくなってしまい、しばし伴奏が乱れました。それが曲のサビの部分だっただけに残念。

そのあとの日本古謡「さくら」は逆に素晴らしかったです。上品かつ力強い若いさくらの勢いがあり、会場から歓声もあがっていました。

そうそう始まりのポルカ「休暇旅行で」を歌っているときに、珍しくルカS君が楽しそうに笑っていました。演奏中はポーカーフェイスの少年なので、きれいな笑顔がチャーミングでした。

アンコールは「ふるさと」
会場は年配の方も多く、一瞬どよめきがおこりました。今回のツアーで聴いた中で一番素敵でした。何がちがうのかしら・・・。アンコールに込めた真心でしょうか。私はYoutubeのFurusatoを毎日聴いているんですね。シューコアの歌は毎日聴きたくなります。

最後の曲は「セシブマ・シギヤ」
トリスタン君やアレクサンダー君が舌を上下させながら叫んでは、曲をもりあげ、最初は小さかった拍手も次第に大きくなっていきました。

これからまだAプロを聞く機会もあるので、今日はこのへんで。

note note note note note

火曜日の久留米、水曜日の福岡公演にむけ、今頃はもう九州にいるのかしら。そして大阪ですね。行ってらっしゃい。

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Wiener Sängerknaben」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しております。
Eternal Brightnessのルイスです。

ウィーン少に全く関係ない件で申し訳ないですが、ぜひご協力をお願いできればと思うことがあり、コメントさせていただきます。

日本人と英国人のハーフの少年で、マイケル(マイキー)・ロビンソン(11歳)という子がいます。
彼は類まれなる美声を持つ実力派の少年です。
先日、お母さまから、「息子がいつか日本で歌いたいという夢を持っており、それを叶えるためには、まず日本のみなさまに彼のことを知ってほしい。どこかのサイトに情報を掲載できないでしょうか。」というご依頼をいただき、取り急ぎ自分のブログに掲載した次第です。
http://ameblo.jp/lewisjapan/entry-12163523667.html
日本にゆかりのある少年でもあるので、ぜひ日本コンサを実現させたいです。
勝手ながら、他のファン仲間様にも掲載をお願いしています。

ご迷惑でなければ、ご協力いただけましたら幸いです。
宜しくお願い致します。


ルイス

PS.ウィーン少のコンサートは、愛知コンサのみ、行く予定です。素敵なレポートを拝見し、楽しみになってきました。「ここが一番の見どころ!」ありますか?

投稿: ルイス | 2016年5月24日 (火) 22時11分

ルイスさん こんにちは

昨夜頂いたコメントを読んで、マイキー君の動画を見せて頂きました。Youtubeにあるのは全部聴きました。すごいきれい。まだ11歳なんですね。
マイキー君は好きなジャンルってあるんですか? オペラとか宗教曲とか、ポップス系統とか。歌うのはクラシック、聞くのはポップスって、ウィーンの子たちはそんな子が多いけど。
私はイギリスの民謡が好きなので、Danny boyとかThe last rose of Summerとか、古臭いけど愛されている曲が聴きたくなりました。声が本当に美しいので、普通に歌うだけで素晴らしいと思います。

読者少ないし、しょぼい素人ブログなのでお役に立てるかどうかわかりませんが、動画をお借りしてこの澄んだ歌声を紹介させて頂こうと思います。少し頭を冷やしてからね(笑)

愛知公演に行かれるんですね。
モチニックの「アヴェマリア」は、横浜と同じ演出だとしたら、それは見どころです。でも曲を絞るより、歌う時の彼らの表情を見てください。一生懸命で、それはそれは素敵です。

投稿: maa | 2016年5月25日 (水) 20時57分

Maa様

マイキー君のこと紹介いただけるご予定とのこと、ありがとうございます!
お母様にもお伝えしたら、喜んでおられました。
まだ11歳とはいえ、貴重なボーイソプラノの期間はとても短いので、彼の夢を全力で応援してあげたいです♪

ウィーン少の愛知コンサが待ち遠しいです。
おっしゃるとおり、彼らの表情に集中して見てみたいと思います!!


ルイス

投稿: ルイス | 2016年5月28日 (土) 11時56分

ルイスさん こんにちは
さきほど書いたところです。そちらにも一報しましたが、入れ違いになってしまったみたいですね。コメント見てから更新すればよかったです。

マイキー君の歌声を知ってもらえるように、まずはネットのちからを信じてみようと思います。

投稿: maa | 2016年5月28日 (土) 15時57分

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