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2016年5月 5日 (木)

WSK2016 * 5.3サントリーホール * Aプロ

5月3日と4日はサントリーホールで行われたウィーン少年合唱団のコンサートに行ってきました。

すぐに書きたかったのですが、家のことで忙しく、な~んと今日11時半から放送されたTOKYO FMを録音することすら忘れてしまいました。ラジオですから姿は見えないけれど、シューコアのライブ音声を逃したのは悲しい。(泣)

さて気持ちを切り替えて、5月3日のコンサートをレポートします。ソリスト名などで記憶が違っているものがあるかもしれません。

プログラムは、Aでした。四季の歌がテーマです。

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【秋の歌】

1曲目はウィーンフィルの今年のニューイヤーコンサートで初演された、ポルカシュネル「休暇旅行で」で始まりました。

解説によれば休暇を楽しむ学生たちが郵便馬車に乗ってはしゃいでいる光景刺そうです。鈴のような軽快な高音で始まるリズミカルなこの歌、今のシューコアにピッタリです。

四季の歌として「秋」から始まるのは、海外諸国の9月新年度スタートによるものでしょうか。

「夏は終わった」Der summer ist aus は、オーバーシュタイヤーマルク地方の民謡。アカペラでコーラスの美しさを味わえます。今回のシューコアは、隊のフォーメイションがいつもと違います。

ご存知のように向かって左側にソプラノ1と2。右側にアルト1と2が並ぶのがこれまでのスタイル。でも今回は前列がソプラノで後列がアルトのようです。客席の位置で聞こえ方が大きく変わるというリスクが軽減され、アルト側ソプラノ側という考え方では生まれなかったハーモニーの秘密がここにあるようです。

バッハのカンタータ。先日1970年頃の録音をご紹介しました。タイトルが Duet from the cantata"Christ lag in Todesbanden" BWV 4 と書かれているので、本来はアルト・ソプラノのデュエットで歌われる曲のなのですね。この日は合唱という形で演奏されました。

トマーナコアのマタイがバッハを聴くきっかけなったことは、自分にとって大きな喜びです。旋律の中にバッハの特徴を感じられるようになりました。合唱とソロとでは結果が違うので一言では言えませんが、もう少しはっきりとした言葉のメリハリがあったほうが私は好きでした。

Ivan

フォーレの「レクイエム」はイヴァン君がソロで歌ってくれました。彼はまだ12歳ですが、ペーター・シュライアーのような貫禄があり、音楽に対峙しているときはプロフェッショナルな印象があります。(バスの中では陽気で、ファンサービス精神も旺盛な少年だと後でわかりました)

今回のクラスは丁寧に語りかけるように歌う団員が少なくないのですが、イヴァン君もその一人。ゆっくりなテンポなので一呼吸も長くなりますが、音が正確でかつ低音から高音まで広い音域もしっかりと表現してくれました。心をこめて歌う・・・そんな感じです。

シューベルトの「エレンの歌」 2012年のプログラムをめくると、ソロ:ヤコブとメモに書いてありました。そういえば思いだすヤコブ君の個性的な声。

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2016年のソロは、柔らかい物腰でさりげなく歌うイマヌエル君でした。彼の歌は高音に届いたときの響きが上品で素敵です。

【冬の歌】

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曲紹介は小さなルカ.V君。彼は日本語の発音が上手ですね。ハイソプラノではなく落ち着いたいい声で、私は彼の声が大好きなのです。歌声も話し声も好きです。

ルカ君の紹介で「喜びたまえ」Gaudateです。フレームドラム担当はヤーコップK君。

歌詞のフレーズごとにソリストが変わっていくという贅沢なアレンジ。サトシ君 → ハリー → イマヌエル → ヤーコップK → ハリー君に戻る・・・だったと思います。この日遅まきながら発見したヤーコップK君の美声。響く! 小枝のようなからだ全体で歌う! 客席を説得する並みに表情豊かに歌う! もろもろの印象がすべて上昇志向です。

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メンデルスゾーン「主よ来たれ」 CDでもYoutubeでもたくさん聴ける曲ですが、今までの中で私にとってのベスト1でした。
♪~Exita DomineからのヤーコップK君のソロは繊細で凛として、聴く者に尊い気持ちを抱かせる力を感じました。

先に書いたように、全身で歌う姿にも胸を打たれました。これは是非是非彼の歌でCDにしてほしい。

冬の歌なので、クリスマスキャロルも聞くことができました。フランス・ロレーヌ地方の曲で「神の子は生まれた」 Il est ne,le divin enfant 

フォーメイションが変わります。ステージの右端にイヴァン、ニクラス、ラウリン、トリスタン、ヴァレンチン、ヤーコップK、アレクサンダー、イマヌエル、ミヒャエル君らが中央を見る角度で並びます。ピアノの左側には他の団員たちがいつものように2列に並びました。歌はパリ木でもおなじみの曲。こだまのように掛け合いながら歌われました。素晴らしい演出です。山の向こうから聞こえてくるような効果でした。

この動画は2012年のMuthです。ピンボケだけど、シューコアとモーコアと小学生とコルス・ヴィエネンシスが歌っている。最上段にいるコルスの小父さんたちの中で、左端の丸いオヒゲさんは67年組のオブランスキー君じゃないかな? (すごいマニアックな発見)

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「キャロル・オブ・ザ・ベル」 春に来日する合唱団に季節外れのクリすスマスキャロルを歌ってもらうことが、無理だろうなと思いつつの念願でしたが、この曲もライブで聴きたかった曲です。しんしんと雪降る情景が浮かび、イギリス系のボーイズとは声質も違うウィーンらしいコーラスで感動しました。

次の曲紹介はサトシ君。長い紹介でしたが、すべての文章を暗記してすらすらとMCを務めました。拍手!

「冬はたのし」オーストリア民謡です。最近の録音であるかどうか知りませんが、古いレコードには収録されています。60年代の録音ですかね。ヨーデルが楽しげな曲。

Laurin

楽器がでました! 椅子に腰かけたラウリン君が抱えているのは彼の体と同じくらい大きい楽器。たぶ去年パウル君が演奏していたのと同じテナーホルン。イマヌエル君はクラリネット。

楽器使いがすごく上手かというと、・・・まあそうでもないんですが(笑)、聴いていて楽しさ倍増であることは間違いないです。

Bastian01

そして前半の最後はシュトラウスの「鍛冶屋のポルカ」 金床をたたくのは人気者バスティアン君 以前マサヤ君がたたいていたのよりずっと小さくて音も控えめで使いやすそう。

このコアはポルカの歌声がいいのです。リズミカルで高音が冴えています。

第二部の始まりは【春の歌】

ハイドンのオラトリオ「四季」より「来たれのどけき春」で、春らしさと牧歌的雰囲気をたたえた旋律です。

ソロアンサンブルは、ハリー、ルカV、トリスタン、マルコそれにパウル君の華やかなソプラノソロが加わります。同じくハイドンの「田園の喜び」と少し似ている。私はこの曲好きです。

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次の曲紹介でマルコ君の声が聴けました。わ~! チャーミングな声です。一言一言くぎりながら、きれいな日本語で話してくれました。

ウェルナーの「野ばら」の優しさも、ドビュッシーの「春のあいさつ」のような個性的なメロディも、彼らの声は柔軟に対応できます。春の高揚感と悦びが感じられる曲で、春の挨拶ではヤーコップK、ミノル、ハリー君がソロで歌いました。ピアノ伴奏がが素敵でした。

さて、「花は咲く」はいつものように花を持って、ステージの前方に一列に並びました。柏のときは照れくさくて(目が合いそうになる・・・)なかなか真っすぐに彼らを見ることができませんでした。サントリーホールはステージが広いので、客席との位置関係もいくらか余裕があります。それでも自分の目の前に立っている子はちょっと見れないですね。左端のほうにラウリン君がいました。この日コンサートに付き合ってくれた友人が、息遣いまで聞えるみたいなことを言っていました。席が近いと合唱についてはストレートに聞えすぎてしまいますが、息使いや微妙な表情までわかるのは魅力です。

直太郎さんの「さくら」 10年待ちました、この曲がプログラムに採用されるまで。日本の言葉を歯切れ良い発音で歌い、フレッショで輝いて溌剌としていました。

日本古謡のさくらよりも、リアルタイムの少年らしさにあふれていました。

【夏の歌】

セルビア民謡「ニシュカ・バナ」2012年のシューコアも歌っていましたね。ニクラスとトリスタンがジャンベをたたき、イマヌエル、アレクサンダー、ルカV、マルコ、パウル、ヴァレンティン、ハリー、ラウリンの歌で。

Harryp

ハリーP君が「僕の友達イヴァンがギターで伴奏します。」と紹介してくれたエーデルワイス.・・・もう、うっとりでした。イヴァン君が得意のギターを弾き、イマヌエル君がソロで歌います。彼のナチュラルな美声が客席を魅了したと思いますよ。

次の演奏はひとつの挑戦だったと思います。でも私は嬉しかった。なぜならウィーン少と一緒に歌えたからです。

バスティアン君のなめらかな日本語で、「トラディギスト村のヨーデル」と「ショショローザ」が紹介されました。

ステージの左手にルカV、ヤーコップK君、右手にマルコ、イヴァン君がいます。よく見ると、左側の2階バルコニーにはハリー君、右のバルコニーにはパウル君が立っていました。

まずコーラスで団員たちが少し歌い、それを制止して今度はオリバー先生は客席に向かって指揮をしました。でも会場は恥ずかしくて声が小さい。笑いながら、もっと大きな声で!というポーズをとるオリバー先生。何度か繰り返すうちに次第に会場の声も大きくなっていきます。

そして団員のソロで再び歌が始まります。会場と合唱団の歌に合わせ、ついに2階からヨーデルが聞こえてきました。ルカ君とヤーコップ君のヨーデルは言葉が少し複雑で変奏バージョンのよう。彼らの美しいヨーデルと会場の拙い歌声とがいつしか幸せの大合唱となっていきました。ありがとう! こんな体験をさせてもらって感謝します。

南アフリカの「ショショローザ」 ドラキーズの演奏で何度聞いてきたことか。オンラインで視聴できる水曜日コンサートのエンディングは、いつもショショローザで最後に頭の上でがしっと両手を組む決めポーズがカッコイイ。

ドラキーズより可愛い演奏でした。そう。ドラキーズはテナーやバスで歌う兄さんたちが低音部を支えているので迫力があります。でもウィーン少の子たちも同じ振付のダンスをして、楽しそうに歌っていました。バスティアン君が妙にノリがよくて、可笑しかった。彼の笑顔は人気がありますね。

オリバー先生が最後の挨拶をされ、「美しく青きドナウ」が始まりました。ワルツ・ポルカが素敵なシューコアです。遠くから歓声が入ります。

アンコールは「ふるさと」 アカペラです。やはりこの歌は日本の心ですね。3番の「♪志を果たしていつの日にか帰らん」のあとにミノル君のオブリガートが入りました。きれいだった。

途中4名がステージからいなくなりました。← 実は着替えです。

アンコール2曲めは、「雪が解けされば太陽が顔を出す」ここで赤いタータンチェックのシャツとレーダーホーゼンに着替えたハリーP、トリスタン、バスティアン、ヤーコップK君が現れ、いつものダンスで華麗な足ステップを見せてくれました。バシティアン君はちょっとポッチャリ気味ですが、リズム感がよくて上手なのです。

額に汗をかいて踊り終えた姿がなんとも可愛らしかったです。クールと情熱と真摯とユーモアと、可愛らしさと癒し、すべてそろったシューコアでした。ありがとう!

ファンの集いがコンサートのあとにありましたが、記事は後日にさせていただきます。

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コンサート終了後、会場の外に出てきてくれました。

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Marco、LucaV、Valentin

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Laurin、Niklas、Alexander

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