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2016年7月25日 (月)

モナコ少年合唱団来日公演 3日間

7月22日から24日まで、モナコ少年合唱団の歌声を楽しみました。

プログラムは先日書いたとおりで、宗教曲から王道のシャンソンまで幅広く、また他の合唱団では聴いたことのない曲もあり大満足です。

ソリストたちの声も堪能できました。3回聴けば満足するかなと思っていましたが、3回聴くうちに徐々に団員たちにも親しみがわき、メンバーの名前も数人はわかってきたりで、できればあと1回でも聴きたいと思わせる魅力があります。

合唱の構成は9歳から15歳までの少年で、ソプラノ12名、メゾソプラノ6名、アルト6名です。

アルトパートの6名はおそらく上級生たちと思われますが、ファルセットで歌うため絶対にそうとは言い切れないかも。

22日の会場は紀尾井ホール。ニュー・オータニのすぐ向かい側にありました。木材を使用した内装で、「ウィーン学友協会のホールみたい」と思いました。(行ったことないけど)

この形、シューボックススタイルというそうです。長四角・・・直方体です。音響がすごくいいそうですよ。天井にはシャンデリアが輝きシックな雰囲気で、この会場は一度来るべきです。会場を体験するだけでも価値がありそう。

最初の曲はシャルパンティエの"Serve bone et fidelis"  この言葉が繰り返されます。Serveが(主に)仕える、boneが善良に、fidelisが忠実に。力強く声が合わさっていました。ハイソプラノは聞こえてこなかったですね。ファルセットで歌うよ・・・  という情報は得ていましたが、年少クンたちの高いソプラノは感じられず上品な大人っぽい合唱でした。これがモナコ少年たちの歌声なんですね。

ペルゴレージのスタバトマーテルのあとは、ミヒャエル・ハイドンのマニフィカート。いきなりドイツ風になり、ここで聞こえてきたのが脅威のソロ。ファルセットで歌う上級生とのハーモニーも美しく、完成度が高くてすごいです。

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最近聴いた中ではピカ一的張りのある声で驚きました。私の好きな儚さはないのですが、正確無為で高くクリアで迫力がありました。でも目立つ声なのなのに、不思議と合唱には溶け込んでいます。歌い方を工夫しているのでしょうか。

フォーレの小ミサはベネディクトスのみ歌われました。ファルセットで歌うのが金髪の美形少年で、トップソリストのようですね。少年といっても180cmぐらいあるかな。

その次の船乗りたち"Les Matelots" は、水面の輝きが見えるよなうな華麗な曲でした。シャンソン以外で、フランス語の曲が聴けたのはうれしい。

次は「ドリー組曲」から、1番の「子守唄」  フォーレが知人の娘さんの誕生にあわせて贈った曲で、ドリーというのは、その娘さんの名前エレーヌの愛称だとか。

今回のプログラムですごく気に入った曲です。ピアノ曲をあまり聞かない私は知らなかったのですが、もともとピアノの連弾のために書かれた組曲で6番まであります。先生と上級生と思われる少年(右ブロックの後列一番右端にいた、ニクラスのそっくりさん)が2人でピアノを弾きました。

ピアノだけでも素敵なんですよ。この兄弟デュオを聴いてください。コンサートではこれに合唱が加わりました。

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テリーの小ミサ曲。前知識がなかったのですが、フォーレと言ってもいいくらい、柔らかできれいな曲でした。今回の選曲が、全体的に優しい旋律が多くて、それもモナコカラーなのかしら。サンクトスとアニュスデイは、ハモラズに歌うのがかえって統一感があって綺麗でした。最後に「アーメン」じゃなく、それに似た言葉で静かに歌い終えました。

カザルスの「ニグラ・サン」は、モンセラの印象が強いですね、カタルニアなので。

モナコの演奏は明るい印象ありでした。結構はっきりと歌っていました。モンセラの歌が悲し気なので、よけいにそう感じるのか。声質が違うのでこれはこれで素敵。

そのあと、ほとんどの団員が退場し、ステージに7人の少年が残りました。

名前がわかると説明しやすいのですが、全員までは把握できてない。左ブロックからトップソロのJonathan君ともう一人上級生、12歳のJulien君、右ブロックから、Noé、Kevin、Pablo君ともう一人。

そして歌ったのがメンデルスゾーンの"Tolerunt dominum meum op39-3"と、フォーレの"Ave verum corpus"

7人という人数が作り出す歌声は、この動画よりくっきり、はっきりと美しかったです。Jonathan 、Pabloの歌唱力の強さはすごい。今回の来日メンバーは、かなり洗練されていると思います。

メンデルスゾーンが修道女が歌う聖歌として作った「3つのモテット」の中の一つですが、この曲の由来が面白かったです。

歌は1分30秒あたりから始まります。



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第二部では、「ジェリコの戦い」が迫力のあるスピリチャルでした。

これは24日の恵比寿ガーデンプレイスで行われたライブを撮影したので、後日載せたいと思います。

そして最も感動した曲、「戦場のアリア」から故郷を夢見て"I dreaming of home"

この間映画のテーマを紹介しましたが、あの中で女性のソプラノで歌われたパートは、勿論少年のソロで歌われました。これは涙なしでは無理。本当に心が洗われる。彼らの演奏で、CDにはなっていないのでしょうね。

まだDVD借りてないので映画は見ていません。なのでストーリーをすべて知っているわけではない。でも動画で使われた当時の写真を思い出すだけでも、昔の人々の愛の深さを感じます。戦場に行きたくて行ったわけではなく、殺したくて人に銃を向けたわけでもない。戦争という避けられない大きな運命の歯車に、やむを得ず動かされてしまった人々の気持ちが、100年後の私にも伝わってくるようでした。

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今日はここまで。     紀尾井ホールホワイエにて。

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                Hugo、Julien、Lawrence 君たち

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兄さんたちは、ほぼほぼ名前がわかりません。

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先生の横にいる背の高い少年が、Jonathan君。

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中央の少年が、Alexandre(Alex)君 いつもニコニコの愛され、いじられキャラみたい。

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