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2016年12月 4日 (日)

Boni Pueri ボニプエリ漬けの3日間

「3日続けて行ってしまいました。」

前売で準備していたのは、日経ホールとカテドラルだけでしたが、この2回のコンサートがとても楽しかったのと、JR東神奈川駅前のかなっくホールにまだ当日券で良席があるようだという情報を知り、料金も3,000円とリーズナブル。それでもう一度行かなくちゃという気持ちになりました。特にソリストにおいては、これまで行ったボニプの中では、私にとって一番魅力ある公演になりました。

司会をする2人の団員が長い日本語のMCを淡々とやってのけました。テキストを開いて慣れた感じで読んでいくのです。パフォーマンス以外にも彼らはよほど練習を積んだことでしょう。ブラボーですね。

会場によって変わることもあるようですが、主なプログラムは3部構成で、今回はモーツァルト生誕260年を迎え、プラハの街とモーツァルトとの関わりにスポットをあてた内容が第1部になっています。

2人の団員がアマデウスのコスチュームで司会をする姿も印象的でした。MC役のソプラノのヴォイタ君はちょびっと靴にヒールがあるんですよ。ルイ13世みたいなおしゃれな靴ですが、そのヒールのためか歩くのがソロリソロリ・・・。可愛かったです。兄さん団員は15歳から18歳中心で日本的には高校生ですが、みんな大人っぽいです。てか、かなりのおじさん坊やもいらっしゃいました(笑)
いや自分の高校のクラスを思い出すと、童顔の子もいれば30歳にしか見えない子もいたっけ。だから同じですね。そして長すぎる手足を持て余すように、舞台を跳ね回る背の高い兄さんもいました。本当に私の肩ぐらいまで「脚」なんですよ。

そもそも火曜日まで団員の名前すら知らなかったのですが、前回の名前と顔写真入りの冊子プログラムを持ってきたファン友さんがいて、また今回はネット上のリストなど教えてもらい、3日間を過ごすうちに少年たちにも愛着がわきました。

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古いファイルを探すと2007年の冊子が出てきました。今回はこうした顔写真入りのプログラムは用意されていません。節約なのか個人情報保護なのかわかりませんが、熱心なファンにとっては物足りない向きもありますね。

そのかわりグッズが売られていました。ボールペン、リストバンド、リボンストラップとシールのセットで1,000円でした。

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さてコンサートの感想を少し。

東京近辺では3回が3回とも少しずつ違っていたので、これから近畿関西方面で行われる公演も、会場ごとにアレンジされるのではないでしょうか。

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カテドラルでの聴きどころの一つは、ピアノではなくチェンバロだったことです。祭壇中央に置かれた美しい楽器はそれっだけで目を引きます。アマデウス姿のヴァイタ君がキラキラ星をチェンバロで弾き始めると、本当に星が瞬いているような繊細な響きが聖堂内に広がります。イトカさんが現れて隣にすわり、連弾にかわります。ピアノとは違った優雅で古典的な音色が素敵。それにあわせ通路を歩いて入場する少年たち。通り過ぎる時にいい香りがしました。ローブに何かコロンでも仕込んでいるのかなあ。

モーツァルト物語が第一部でしたが、司会の二人がアマデウスとその父親という設定で進めていきます。カテドラルには後方にパイプオルガンがあります。戴冠式ミサの「クレド」と、レクイエムの「永遠の光」は、このパイプオルガンの横で歌われました。振り返ると2階バルコニーに少年たちが並んでいました。

ホーフブルクのミサなどで、姿は見えないけれど天井から歌が降り注いてくると聴きます。関口教会は広さがあるのでで、降り注ぐという現象はありませんが、後ろのやや高いところで歌われる合唱が正面に向かい反響し、その一瞬に分散しながら私たちの耳に届くのでしょうか。オルガンと同じ場所で歌っているので、伴奏との音のずれもなく、効果的に堂内に合唱が響いて素晴らしかったです。

少年たちの目の前には祭壇と十字架、そして客席(本来は信者席)を見下ろすことになり、彼らにとってもテンションがちがうだろうなと思われました。

第二部は世界のクリスマス・キャロル。チェコ民謡も2曲ありましたが教会なので他の会場よりアクションは多少控えめ。民族衣装の着替えはなく黒シャツとネクタイの衣装で、映画音楽とクリスマス音楽を組み合わせたシックな演出でした。チェンバロに代わってオルガン伴奏になりました。これも大聖堂では音が柔らかく感じられていいですね。

クリスマスソングは、各地の伝統的な曲から、「アナ雪」やジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」、またスピリチャルな曲まで幅広いレパートリーでした。日本語で「花は咲く」と「ビリーブ」もここで歌ってくれました。

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カッチーニの「アヴェ・マリア」は日経ホールでしか聴けませんでしたが、歌いながら入場する彼らを静かに見つめる客席の対応が嬉しかったです。拍手をするのも礼儀の一つですが、この曲は静かに聴きたいですよね。黄色いローブと手に持ったキャンドルが、恒例の彼らのスタイルです。前半の宗教曲は最初兄さんたちの声のほうがバランス的に勝ってしまって、澄んだボーイズの声が生かされてないように感じました。ですがヘンデルのメサイア、アレルヤコーラスはキレがあって良かったです。

カテドラル以外の2会場では、第二部はチェコ、モラビア、スロヴァキア民謡で民族衣装に着替えて演奏されました。この衣装はカラフルで胸にはチロリアンテープの飾りをつけて、なかなかチャーミングです。

実は第二部が私は一番好きです。力強く、リズミカルで、ヨーロッパの伝統的な歌と踊りの世界が感じられて、一気に解き放たれた印象でした。

「ビア樽ポルカ」ってチェコの民謡なんですね。すごく良く知っているメロディだけど、やっと正体がわかった楽しい曲です。「おお、牧場はみどり」はNHKみんなの歌世代にとっては外せない懐かしい歌。最初はチェコ語で次は日本語で歌ってくれました。昔のみんなの歌の選曲は、世界の民謡が本当に多かったのね。歌集も学校で配布されたり、歌うことが音楽の授業の喜びでした。

ところどころにソロもあり楽しくてしかたない。特に好きなのは最後の曲。チェコとモラビアの民謡と踊りを編曲した出だしの曲でソロが素晴らしいです。

マチェイ君の歯切れ良い歌いっぷりは、クラシックでも注目していました。本当にいい声です。他にも歌える子が何人かいて、会場や曲によって変わることもあり、それも楽しみでした。掛け声をあげたり踊ったりパフォーマンスも楽しい。

モラビア民謡 「静かなるモラビアの彼方へ」 ボニプの民謡はあまりYTにないんですね。これは第二部で歌われた曲です。来日中の少年の姿もある最近の映像です。

第3部は映画音楽とクリスマス・ソング

2001年宇宙の旅から始まりメドレーで耳慣れた曲が続きます。タイタニックでもソロがありました。ミッションインポッシブルは、会場によっては照明効果など違うかもしれません。だいたいスキャットで歌っていました。小道具をポッケに忍ばせているので楽しんで下さい。

指パッチンの曲がいくつかありましたが、これって苦手な子は絶対いるんですね。不器用だったりかっこよかったり、そのいろいろがこれも楽しめます。
好きな曲「ネッラ・ファンタジア」は演出が小芝居入っていて面白い。彼は夢を見ているのかな。ソロも良かったです。

ソロはとても素敵でしたが、やっぱりここでブルコアのフランチェスコを思いだしてしまいました。いなくなってわかるこの寂しさですね。あの個性とバイオリン、メッチャ明るい美しいマンマとともに忘れられない少年です。

それから、「あら野の果てに」を歌う時、もしキーホルダーとか、金属音の出そうなものがバッグに入っていたら是非ご用意を。先生と少年たちの動作に合わせて、Keyとか鈴を用意して鳴らしてみるのもいいかもしれません。ただし曲の前後は、音がしないように気を付けて!

「きよしこの夜」は、皆さんご一緒にというふうに

パベル先生が客席を向きました。残念ながら大合唱にはならなかったですが、照明を落としキャンドルのほのかな光まで消して、ステージの縁に並んで立っている少年たちは素敵でした。

日経ホールにはステージにポインセチアが飾られクリスマスを演出していましたけれど、かなっくホールは区民センターだから何もなし。でも飾りはなくとも、もとからある美しいかたち、それは黒シャツとシルバー系のネクタイ姿の、ほとんど素のままの少年たちだったのですね。

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正面玄関から帰ります。土日はOFFだそうです。ディズニーかな?

仙台公演と今回の3日間お疲れ様でした。私も電車の乗継で座ることもできずに相当くたびれましたが、ファン友さんたちとお話しもでき、丸の内や椿山荘のイルミネーションも見られて、華やかなクリスマスの雰囲気に浸れました。

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コメント

こんにちは
ここの合唱団もいいですよね。
今回は日程が合わずいかれませんでしたが、
機会があれば行きたいです。

話はかわりますが
20年ぶり位にパリ木のコンサートに行ってきました。
パイプオルガンの演奏もあり、
ヒューゴ先生はオルガニストだったんですね。
あんなみごとな演奏、4,100のチケットで聴かせもらい恐縮していましました。

今回は、宗教曲を中心としたクリスマスちなんだ選曲でした。
ジングルベルも赤鼻のトナカイもなく、難しい曲をあえて選んだという印象がありました。

ユーチューブで聴いていた曲を生で聴くことができました。
荒野のはてには、ソリストが前にでることがなく、後半はパイプオルガンのソロ演奏。しかし、オルガンのソロが長く、少年たちは休めて良かったとは思いますが、緊張の糸がきれてしまったのではとも感じました。
ずばぬけのソリストはいませんでしたが、レベルをあげようと頑張っていることは、伝わってきいます。
舞台の入り方は、昔と変わらずとおもっていたら、6人目くらいになるとなぜか、早足になっていきました。

十八番のモーツァルトの子守唄を聴きたかったです。
CDを購入しました。サイン会はパスしました。

韓国での演奏会も気になります。
情報がはいりましたら、アップよろしくお願いします。

来年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: うさぎのはは | 2016年12月23日 (金) 12時50分

うさぎのはは様
メリークリスマス!
ボニプは楽しさと誰もが知っている曲を歌ってくれるなど、パフォーマンスが優れているんですね。ついもう一度聴きたい、見たいと思ってしまう合唱団です。
さてパリ木は、私もコンサートには行きましたがPCに向かう時間がなくて記事にできていません。
今うさぎのはは様のレポを読んで、忘れていたこともあり、じっくりと思いだしているところです。
実は後日談があります。初日のサイン会でファン友の一人が、先生に私たちの聞きたい曲をリクエストしてくれたのです。それで、2日目と3日目のコンサートでは「ミュージック・ユニヴェルセル」と「猫の二重唱」を演奏してもらえました。
オルガン演奏は初日だけでしたから、初日の緊張感とダイナミックなオルガンソロは聴きごたえがありましたね。
パリ木の歌声は確かに音程は低くなりました。でもあの迫力と独特なハーモニーは変わらずと、私は感じました。昨年までに卒業した団員に中に素晴らしいソリストがいましたが、今はスーパーソリストは不在のようにも思われます。ですが「ミュージック・ユニヴェルセル」のソロはメゾぐらいの声質で素晴らしかったです。
パリ木の声が体から抜けず、どうしてよいかわからないほど、気持ちが高まってしまっています。文字にするとその思いが拙い文章で損なわれてしまいそうな気がしますが、忘れないうちに書きたいと思います。

投稿: maa | 2016年12月24日 (土) 10時17分

東京の公演、3回いらしていたんですね。
わたしは22日のチケットをもっていたのですが
悉皆研修のため休むことができず、残念でした。

リクエストしたら歌ってくれた話、いいですね。
「ミュージック・ユニヴェルセル」は聴きたかったです。

ハミングはパリ木だからこそですね。フランス語が母国語だからできるのかも。

退団したボードワンの声は相当なものだったのでしょうね。

韓国公演のプログラムと少し違うんですね。
日本に来てくれたことでわたしは胸がいっぱいですので、選曲にコメントはありません。

パリ木の声が体から抜けない感じわかります。
来年も来て欲しいです。

投稿: うさぎのはは | 2016年12月27日 (火) 00時01分

うさぎのはは様の「来日してくれただけで胸がいっぱい」
PCCBのファンはきっと皆さんがそうなんですよね。
私などは欲が出てしまって、・・・また、この機会を逃したら何年待つのだろうと思ったら、聴きたい曲があふれてしまいました。
ユーゴ先生は就任後初めての日本ですが、今回の来日で積極的な若いファンにも出会い、「自分たちを待っている」という手ごたえを感じてくれたのではないかと思いました。

PCCBは私が聴いた今年最高の合唱でした。

投稿: maa | 2016年12月28日 (水) 00時12分

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