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2016年12月

2016年12月29日 (木)

8年ぶりのパリ木(その2)* Pettis Chanteurs à la croix de bois

ゆうべ途中まで書きながら、煮詰まってしまったものですからYTに上がっているパリ木のドキュメント動画を別タブで見ていたら、PCのセキュリティの関係か本ページにアクセスできなくなってしまい、データが飛びました。

でもその方が良かったかも。 夜中に書いていると、感情が高まるときがあります。

実は今回のコンサートのうち、昭和女子大で行われたものは学校の授業の一環だったのです。そのため司会者が開演前に学生に向かって注意喚起をしました。

演奏中に携帯をいじってはいけないとか、レポートを書いてはいけない(メモをするなという意味?)、とにかく静かに静かに聴いて完全に演奏が終わってから拍手をするようになど、そんな内容でした。

そのためか学生たちは水を打ったように静かで、アンコールで「猫の二重唱」を歌った時も、笑い声ひとつなく、会場はシーンとしたまま、むしろステージで歌う団員たちのほうが浮いて感じるほどの雰囲気さえ感じました。

それが気になってあれこれ書いてしまいました。そのままアっプしていたら、たぶん自己嫌悪で記事を削除することになったでしょう。せっかく安い料金で入場させてもらったのに、恩をあだで返すことになるところでした。
ただ礼儀と音楽を楽しむことは別次元のことなので、もっともっと学生さんたちにパリ木の歌を楽しんでもらいたかったなと思います。

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さて、「ラ・ニュイ」のあと、「荒野の果てに」が演奏されました。ハミングが聞こえましたね。アカペラで表現する彼らにとって、ハミングは声による伴奏でもあります。その卓越したリズム感と音の強弱は他の追随を許さない・・・と思われませんか?

ですが、かつての動画を見ていたら、複雑なアンサンブルが挿入されるのがスタンダードだったようで、今回のツアーでは合唱だけだったよなあと思うと少し物足りなくなりました。

多くを望むのは贅沢ですかね。勿論、三夜連続して歌を聴けるだけでも十分に贅沢なことだとは承知していますが、歌える子がいるのですから、子供たちの一人一人にもスポットを当ててほしかったのです。

この動画は2008年12月のフランス国内の演奏です。距離が遠くピントもあっていませんが、左端のソリストは来日したクレマン君ですね。美しい演奏です。

「3人の王の行進」は、兄さん組の声が力強く生かされていました。テナーだけの合唱で始まり、ソプラノが加わるという形でアレンジが面白かった。探してみると同様な動画がないんですね。ソプラノ主体が多く、今回のは珍しいのかもしれません。中央付近のテナーから、すごく声量のある声が聞こえてかっこよかったなあ・・・。かなりのイケメン君なんです(笑) ギヨーム!

国内ツアーには、混声ではなくソプラノ隊だけの演奏会もあるんでしょうね。ごく最近の録音ですが、こんなのがありました。

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前後しますが、東京芸術劇場ではオルガニストでもあるユーゴ先生のオルガンソロでコンサートはスタートしました。NHKのテレビカメラが入っていたので、それを考慮しての演出と思われます。

「告別」という宮沢賢治が遺した詩の中に、光のパイプオルガンという表現があります。

   (抜粋) ちからのかぎり   そらいっぱいの   光でできたパイプオルガンを弾くがいい

高い位置から場内に響く音色は、この世に存在しない光のパイプオルガンを聴くような、心地よいひと時でした。

そして、「神の御子は今宵しも」でも、再びオルガンの音色にしばしゆったりした気持ちになりました。オルガン伴奏は教会でのクリスマス・ミサを連想させます。大聖堂の聖歌隊としてのパリ木の一面がときおりこうして出てくるんですね。

歌に続くオルガンソロは、「神の御子は今宵しも」の変奏曲でした。そのあいだ、ボーイズはその場にじっと立っています。ローブの袖にくるまれた両手を崩すこともなく、正面を見据えたまま長いオルガン演奏の背景となっていたのです。

光のパイプオルガンと天使たち ←  妄想がさく裂しました。

そのビジュアルに釘づけ。美しすぎる!
東京芸術劇場だけは3列目の通路際で、音も視覚もすごく良い席だったものですから。

オルガンはそのまま第二部最後の曲、サン・サーンスのクリスマスオラトリオの伴奏へと進みます。ドラマティックで素晴らしかったです。前の記事にも書きましたが、こうして振り返ると、日本ではなかなか味わうことのできない、クリスマスならではのコンサートだったということ。しかも三夜連続・・・幸せですよね。連続過ぎて、一回ごとの余韻をその都度かみしめる余裕がなかったくらいでした。

(それに記事を書くという意識は、ある意味邪魔です。メモなどとらず聴くことに集中せよとも思います。)

みなとみらいホールではアフタヌーンコンサートとして、数回分のチケットをセット券で販売しました。セット券を求めた方の多くはパリ木だけが目的ではないということです。友の会でセット券を求めた方は、おそらくコンサート鑑賞の経験値が豊富ということが想像されます。演奏後には客席からタイミング良く声がかかりました。ブラボーの声もあり、ステージと会場との関係をとてもはっきりと感じるのです。

そして「猫の二重唱」のときには大受け! ステージに並んだ2人の小さなソプラノ君。マクサンスは一番おちびじゃないかな。彼らは歌うときに特別な演技はしませんでした。昭和女子大ではマイクを持っていたし、みなとみらいでも胸の前で両手を組むいつものスタイルです。

なのですが、あの白いローブのせいなのか、不思議と猫っぽい。時々向かい合って目を合せみゃうみゃう歌う様子は、白い子猫そのもので、客席はその可愛らしさにすっかり魅了されました。笑いと拍手、そのダイレクトな反応に逆にステージの団員たちが驚いた雰囲気さえありました。

前日の昭和女子大では、1階席の空気は全くといいほどの無反応。それがみなとみらいでは場内爆の瞬間もありましたし、他の曲でもすごくわかり易い反応です。
「きよしこの夜」をソロで歌ったアンブロワーズは、ブラボーの声にはにかみながら列に戻っていきました。(2階からオペラグラスで見ていた自分・・・) 千秋楽ですから、すっごく嬉しかったと思います。

クリスマス・オラトリオは、パリ木の動画がなかったので、ベルリン大聖堂合唱団の演奏で。

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最後にアンコールについて少し。

みなとみらいでは、アンコールでの「SAKURA」も、場内からどよめきが起こりました。友の会の方の多くはパリ木の「SAKURA」を聴くのが初めてだったのように思われます。

最初のハミングのあとに主旋律がきこえ、それが日本のさくらだとわかった瞬間、さざ波みたいにざわざわっと漏れた声が伝わっていくのがわかりました。日本古来の「さくらさくら」は、たくさんの合唱団によって歌われていますが、今回のアレンジは凄いとしか言えない。力強い声と、美しいハーモニーは、「桜咲く、そして桜散る」 そのイメージそのものでした。

「J'etend une chanson」は、合唱のみの演奏でした。たびたび書いていますが、ソリストだったグレゴワールの声が好きだった自分は、彼の卒業後、誰がソロをやるのか気になっていました。でも今回はソロなしです。タンバリンもなく、寂しかった。音フェチの自分は、好きなソリストの声が忘れられず、つい比べてしまいます。悪い癖だとは思うんだけど・・・。

「Musique Uuniberselle」のソロはアルバン君。メゾからアルトに近い落ち着いた声で、低音とソプラノとが織りなすコーラスをけん引するように、素晴らしい歌を聞かせてくれました。彼のソロ動画がいくつかあります。これは「私を泣かせてください」

初日のサイン会でファン友さんの一人が、若い情熱と積極性で「これが聴きたい」とユーゴ先生にアピールし、それをかなえて頂けたやり取りは感涙ものです。そんな意思表示する日本人合唱ファンがいるということを先生が理解して下さったら、またそれも嬉しいことです。

ユーゴさんにとって初めての日本公演ですから、手探りの部分もあったかもしれません。その中で、2日間続けてリクエストに応じて頂けました。感謝、感謝です!!!

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今回の来日でパリ木の今の歌声に触れることができて良かったです。できれば毎年クリスマスに来てくれると、2度3度会える少年もいることでしょうし、彼らの成長を見守ることもできます。
韓国のファンたちが彼らとの間に築き上げた信頼関係を羨ましがるのではなく、重ねて招聘することで日本のファンとの関係も、私たちが新たに作り上げることができたら、どんなにか素晴らしいでしょう。

パリ木の歌声の潔さは、みなとみらいと東京芸術劇場の友の会の皆さんには伝わりました。昭和女子大の学生さんの中にも、本当ははっちゃけたい方がいらしたと思います。

来年のクリスマスにも、パリ木の歌声をホールで聴けますように。

「Musique universelle」  歌い続けてほしい曲


Louis!

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2016年12月27日 (火)

8年ぶりのパリ木の十字架少年合唱団

韓国でのコンサート映像です。こんなポップな曲は日本では演奏されませんでしたね。

さて12月20日から22日まで、眠れない3日間でした。眠るのが惜しくて、3時間4時間という睡眠で、疲れているのに気持ちが高ぶって休みたくないような、しょうもない子供のような状態に陥りました。

原因はパリ木さん、君たちです。毎年来てくれるウィーン少でさえ、目の前に現れればドキドキするのに。8年ぶりですから、なんか本当に空から天使が不時着したくらいの珍しさすらあるのです。

来日前にあれこれ気に病んでいたことは、たいした問題でもありませんでした。確かに合唱自体の声質は変わっています。あの天に抜けるような高音は控えめで、兄さんたちの低い声が強い。でもパリ木らしい張りのある声と素晴らしいハーモニーは充分すぎるほど感じられました。

コンサートは、12月20日(火) 東京芸術劇場、21日(水)昭和女子大学人見記念講堂、22日(木)横浜みなとみらいホールの3か所で行われました。

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音楽監督/ユーゴ・ギュティエレス

指揮&ピアノ/ヴァンサン・カロン

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グレゴリオ聖歌:キリエ 第11番

ペロタン:主を

クープラン:歓喜し、歓声をあげよう

リュリ:神の力

セヴラック:かくも偉大な秘跡

デュリュフレ:グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテットより

     「いつくしみと愛のあるところ」

ギュティエレス:アニュス・デイ~神の子羊~

カッチーニ:アヴェ・マリア

フォーレ:ラシーヌ讃歌 Op.11

グノー:モテット「おお、救い主なるいけにえよ」

J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 第40番

グレゴリオ聖歌:幼子が永遠に生まれた

ショルダヴォワール:ひとりの若い乙女

トラディショナル(ギュティエレス編曲):クリスマスは来たれり

ダカン:クリスマス・カンタータ

グルーバー:きよしこの夜

トラディショナル:神の御子が生まれた

ラモー(ピエールポン編曲):夜の讃歌

トラディショナル:荒野の果てに

リュリ:三人の王の行進

トラディショナル:神の御子は今宵も

サン=サーンス:クリスマス・オラトリオより「いけにえを捧げよ」

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このうち人見記念講堂は学校公演で、一般客は2階席のみが解放されました。プログラムは同じです。しかし一日目の公演後に行われたサイン会で、英語が堪能なファン友の一人が若い率直な気持ちと積極的な姿勢で、ぜひこれを歌ってほしいと私たちのリクエストを指揮者のユーゴ氏に伝えてくれたのです。素晴らしいことでした。

その結果、2日目と3日目のアンコールには、「Musique Universelle」と、「猫の二重唱」が加えられました。「J'entends une chanson」は一日目しか聴けませんでしたが、ソロはなく合唱だったので、あきらめもつきました。

少年たちは向かって左のドアからゆっくりと入場しました。一歩2秒くらいの速度は結構遅い。手を後ろに組んで歩く様子は変わらずですね。

第1部は紺のセーターと半ズボン、白いハイソックス。等間隔で整然と並ぶ姿は気品とプライドを感じさせます。

東京芸術劇場では最初と後半に、ユーゴ先生のパイプオルガン演奏も聞かせてもらえました。正面の奏者席は2階バルコニーぐらいの高さがありそうで、そこ一人座り鍵盤に向かう姿は素敵です。高らかに響く音色は、神々しくさえありました。

1曲目は「キリエ11番」 ソフトなハイソプラノのソロで歌われました。

オータンのサン・ラザール大聖堂でのミサを思わせるグレゴリオ聖歌。

2曲目と同様に、ボーイズの声と兄さんの低音とがオクターブ違う音で共鳴するようです。グレゴリオ聖歌の不思議な響きは、声部の2階構造にあるらしいと解説を読んで思いました。

「歓喜し、歓声をあげよう」クープランのこの曲は、WSKでもよく歌われる。明るい喜びに満ちた旋律で、合唱の王道的な調べ。

リュリの「神の力」は、とても好きでした。フランス語独特の鼻に抜ける音と、韻を踏んだ歌詞の語尾が繰り返され、すごく説得力のある合唱でした。譜面上の強弱とフランス語の発音のニュアンスとの関わりが、他の言語ではなしえない合唱を作り上げます。音を大切にする言語なんですね。

そのあと、20世紀フランスの曲が続きました。ラテン語なのですが、発音がドイツ語とは違うので、少しソフトな感じですね。「神の子羊」はドイツ語では、アグノス・デイと言いますが、フランス語ではGの音は発音せずに、アニュス・デイとなります。子音のかっちりした音が歌曲の歯切れ良さを生むドイツ語、母音と鼻音とが心地よいフランス語、どちらも好き。しゃべれないけど・・・。

前半の宗教音楽は正直いって聖なる歌すぎる印象はありました。合唱は素晴らしいのですが、パリ木の個性は少し控えめです。これはオータンでの聖歌隊としての歌ですね。この場所が教会だったらいいのにと、ふと思いました。

会場にもよりますが、聖歌が続く中、イスに寄りかかり下を向いたままのお客さんもいたのです。それが、カッチーニの「アベ・マリア」になった途端、すっと襟を正したようにステージを見直しました。直前の曲が現代曲だったせいもあり、アベマリアの旋律は会場の心を捕えました。

基本はアカペラでしたが、これにはピアノ伴奏がありました。コーラスから始まり、ソロはわりと落ちつた声のソプラノ。

圧巻は次の「ラシーヌ讃歌」
好きな歌なのでいろいろな演奏をYTで探しましたが、なかなか満足できるものは見つかりませんでした。

それが、ここにあった!ここで出会いました。こんなに素晴らしいラシーヌを聴いたことがない。始まりはテナー。それはCD録音や他の合唱団も同じですが、ピアノからフォルテに、その盛り上がりが、音の強弱だけではないの。パリ木の兄さんたちは、クロイツやトマーナのような透明感のあるテナーではなく、もっと地声的で、アルトの色を残した若いテナーです。それが力強く響き、ソプラノとのハーモニーは絶妙で、どこの合唱団でも聴くことのできない歌声が生まれました。本当に素晴らしいラシーヌだった。

第1部最後の曲はバッハのヨハネ受難曲からのコラール。パリ木のヨハネを初めて聴きました。受難曲自体、あまり歌っていないのじゃないですか? これまでのパリ木の声だと、高くてきれいな声ですが、ちょっと重さにかけてしまう。兄さんたちの低音部が良いアクセントになっていました。オルガン伴奏も素敵でした。

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第2部はクリスマスキャロル。アルバを来て登場しました。

曲は伝統的なもの、ポピュラーなもの、いろいろありました。

最初は「幼子が生まれた」。クリスマス・ミサの入祭唱だそうですが、おごそかな典型的グレゴリオ聖歌と言えましょう。教会で聴きたい・・・・・。修道僧が歌うような響きでした。

フランスのルネサンス期のクリスマスキャロル「ひとりの若い乙女」は美しかったですね。テナーのユニゾンが素敵で、Chœur à voix mixtesとはこれなんだなと納得。公式にもあるように、今のパリ木はソプラノだけのグループとテナー・ソプラノが混声になったグループとがあります。後者はVoix mixte。文字通り混声合唱団です。14~15歳の若いテナーをソプラノと同じ価値観でソロとしても起用します。

伝統的なクリスマスキャロルは、素朴できれいなメロディが多いですね。これは、ダカンの「クリスマス・カンタータ」  Knabenchor fstivalの時の動画です。

私、ひとつひとつちゃんと聴いていたつもりです。でもこうした動画を見ると、もっと耳をすませて、気持ちを集中させて聴けばよかったと思ってしまう。聴き足りなさが残ります。8年ぶりという驚異のスパンは、3日間じゃ解消できない。

そして、「きよしこの夜」 ソリストが2人進み出ました。最初はソプラノ、この子の声はパリ木らしい個性があります。1番はフランス語の歌詞、2番はアルトで日本語の歌詞。彼は3日の間に目覚ましく日本語歌詞を自分のものにしていました。変声期でちょっと声が低くなったけれど、まだテナーにはならないみずみずしい歌声です。

次は有名な「神の御子が生まれた」 シューコアが左右に分かれてフランス語で歌った思い出が消えない曲です。歌い始めは弾むように、次のパッセージはなめらかに、合唱団によるアレンジの違いは、そのまま合唱団の個性にもつながります。すごく楽しめました。

「夜の讃歌」 このタイトルはちょっと違和感がありますね。「ラ・ニュイ」といつものように言いたい。グレゴリオ聖歌ふうに節回しをして歌うようになったのは、2014年ごろからのようですが、新しい動画でもオーソドックスに歌うのがあります。この少年の声は魅力がありますね。

名前とともに学年が動画の中に書かれていました。ツアーメンバーが3年4年だとしたら、彼はまだその学年に達していないですね。来日メンバーに彼はいませんでした。

動画が多くなってしまったので、今日はここまでにします。明日続きを書きます。明日で仕事納めなので、今夜はこれで。

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2016年12月 6日 (火)

WSK「 モツレク」のソロが素晴らしすぎる。

サブタイトルが入れられたら、ラウリンのインタヴュー・・・と書きたかったですが、

Youtubeにアップされているモーツァルトの「レクイエム」は、シューベルトコアとオリバー先生。コルス・ヴィエネンシス、ウィーン交響楽団

ナレーションが多いのですが、全部ご覧くださいね。

ソロが素晴らしいの。イヴァンとヤコプ、最初のソリスト君が見たことのない子でわかりません。ざっと人数を数えると少年は28人います。シューベルトが多いけれど、いる子、いない子いろいろで、抜粋メンバーと思われます。

そして、3分42秒からラウリンのインタヴューがあります! ←字をでっかくした。

ドイツ語わかりたい。でもわからん(-_-;)   こればかりは、しかたないですね。

この演奏は、是非フルで聴きたかったです。

オリバー先生は、本当に歌う人なんですね。いつも歌ってる。いつまでもsängerknabeみたいな人でいてほしい。

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2016年12月 4日 (日)

Boni Pueri ボニプエリ漬けの3日間

「3日続けて行ってしまいました。」

前売で準備していたのは、日経ホールとカテドラルだけでしたが、この2回のコンサートがとても楽しかったのと、JR東神奈川駅前のかなっくホールにまだ当日券で良席があるようだという情報を知り、料金も3,000円とリーズナブル。それでもう一度行かなくちゃという気持ちになりました。特にソリストにおいては、これまで行ったボニプの中では、私にとって一番魅力ある公演になりました。

司会をする2人の団員が長い日本語のMCを淡々とやってのけました。テキストを開いて慣れた感じで読んでいくのです。パフォーマンス以外にも彼らはよほど練習を積んだことでしょう。ブラボーですね。

会場によって変わることもあるようですが、主なプログラムは3部構成で、今回はモーツァルト生誕260年を迎え、プラハの街とモーツァルトとの関わりにスポットをあてた内容が第1部になっています。

2人の団員がアマデウスのコスチュームで司会をする姿も印象的でした。MC役のソプラノのヴォイタ君はちょびっと靴にヒールがあるんですよ。ルイ13世みたいなおしゃれな靴ですが、そのヒールのためか歩くのがソロリソロリ・・・。可愛かったです。兄さん団員は15歳から18歳中心で日本的には高校生ですが、みんな大人っぽいです。てか、かなりのおじさん坊やもいらっしゃいました(笑)
いや自分の高校のクラスを思い出すと、童顔の子もいれば30歳にしか見えない子もいたっけ。だから同じですね。そして長すぎる手足を持て余すように、舞台を跳ね回る背の高い兄さんもいました。本当に私の肩ぐらいまで「脚」なんですよ。

そもそも火曜日まで団員の名前すら知らなかったのですが、前回の名前と顔写真入りの冊子プログラムを持ってきたファン友さんがいて、また今回はネット上のリストなど教えてもらい、3日間を過ごすうちに少年たちにも愛着がわきました。

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古いファイルを探すと2007年の冊子が出てきました。今回はこうした顔写真入りのプログラムは用意されていません。節約なのか個人情報保護なのかわかりませんが、熱心なファンにとっては物足りない向きもありますね。

そのかわりグッズが売られていました。ボールペン、リストバンド、リボンストラップとシールのセットで1,000円でした。

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さてコンサートの感想を少し。

東京近辺では3回が3回とも少しずつ違っていたので、これから近畿関西方面で行われる公演も、会場ごとにアレンジされるのではないでしょうか。

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カテドラルでの聴きどころの一つは、ピアノではなくチェンバロだったことです。祭壇中央に置かれた美しい楽器はそれっだけで目を引きます。アマデウス姿のヴァイタ君がキラキラ星をチェンバロで弾き始めると、本当に星が瞬いているような繊細な響きが聖堂内に広がります。イトカさんが現れて隣にすわり、連弾にかわります。ピアノとは違った優雅で古典的な音色が素敵。それにあわせ通路を歩いて入場する少年たち。通り過ぎる時にいい香りがしました。ローブに何かコロンでも仕込んでいるのかなあ。

モーツァルト物語が第一部でしたが、司会の二人がアマデウスとその父親という設定で進めていきます。カテドラルには後方にパイプオルガンがあります。戴冠式ミサの「クレド」と、レクイエムの「永遠の光」は、このパイプオルガンの横で歌われました。振り返ると2階バルコニーに少年たちが並んでいました。

ホーフブルクのミサなどで、姿は見えないけれど天井から歌が降り注いてくると聴きます。関口教会は広さがあるのでで、降り注ぐという現象はありませんが、後ろのやや高いところで歌われる合唱が正面に向かい反響し、その一瞬に分散しながら私たちの耳に届くのでしょうか。オルガンと同じ場所で歌っているので、伴奏との音のずれもなく、効果的に堂内に合唱が響いて素晴らしかったです。

少年たちの目の前には祭壇と十字架、そして客席(本来は信者席)を見下ろすことになり、彼らにとってもテンションがちがうだろうなと思われました。

第二部は世界のクリスマス・キャロル。チェコ民謡も2曲ありましたが教会なので他の会場よりアクションは多少控えめ。民族衣装の着替えはなく黒シャツとネクタイの衣装で、映画音楽とクリスマス音楽を組み合わせたシックな演出でした。チェンバロに代わってオルガン伴奏になりました。これも大聖堂では音が柔らかく感じられていいですね。

クリスマスソングは、各地の伝統的な曲から、「アナ雪」やジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」、またスピリチャルな曲まで幅広いレパートリーでした。日本語で「花は咲く」と「ビリーブ」もここで歌ってくれました。

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カッチーニの「アヴェ・マリア」は日経ホールでしか聴けませんでしたが、歌いながら入場する彼らを静かに見つめる客席の対応が嬉しかったです。拍手をするのも礼儀の一つですが、この曲は静かに聴きたいですよね。黄色いローブと手に持ったキャンドルが、恒例の彼らのスタイルです。前半の宗教曲は最初兄さんたちの声のほうがバランス的に勝ってしまって、澄んだボーイズの声が生かされてないように感じました。ですがヘンデルのメサイア、アレルヤコーラスはキレがあって良かったです。

カテドラル以外の2会場では、第二部はチェコ、モラビア、スロヴァキア民謡で民族衣装に着替えて演奏されました。この衣装はカラフルで胸にはチロリアンテープの飾りをつけて、なかなかチャーミングです。

実は第二部が私は一番好きです。力強く、リズミカルで、ヨーロッパの伝統的な歌と踊りの世界が感じられて、一気に解き放たれた印象でした。

「ビア樽ポルカ」ってチェコの民謡なんですね。すごく良く知っているメロディだけど、やっと正体がわかった楽しい曲です。「おお、牧場はみどり」はNHKみんなの歌世代にとっては外せない懐かしい歌。最初はチェコ語で次は日本語で歌ってくれました。昔のみんなの歌の選曲は、世界の民謡が本当に多かったのね。歌集も学校で配布されたり、歌うことが音楽の授業の喜びでした。

ところどころにソロもあり楽しくてしかたない。特に好きなのは最後の曲。チェコとモラビアの民謡と踊りを編曲した出だしの曲でソロが素晴らしいです。

マチェイ君の歯切れ良い歌いっぷりは、クラシックでも注目していました。本当にいい声です。他にも歌える子が何人かいて、会場や曲によって変わることもあり、それも楽しみでした。掛け声をあげたり踊ったりパフォーマンスも楽しい。

モラビア民謡 「静かなるモラビアの彼方へ」 ボニプの民謡はあまりYTにないんですね。これは第二部で歌われた曲です。来日中の少年の姿もある最近の映像です。

第3部は映画音楽とクリスマス・ソング

2001年宇宙の旅から始まりメドレーで耳慣れた曲が続きます。タイタニックでもソロがありました。ミッションインポッシブルは、会場によっては照明効果など違うかもしれません。だいたいスキャットで歌っていました。小道具をポッケに忍ばせているので楽しんで下さい。

指パッチンの曲がいくつかありましたが、これって苦手な子は絶対いるんですね。不器用だったりかっこよかったり、そのいろいろがこれも楽しめます。
好きな曲「ネッラ・ファンタジア」は演出が小芝居入っていて面白い。彼は夢を見ているのかな。ソロも良かったです。

ソロはとても素敵でしたが、やっぱりここでブルコアのフランチェスコを思いだしてしまいました。いなくなってわかるこの寂しさですね。あの個性とバイオリン、メッチャ明るい美しいマンマとともに忘れられない少年です。

それから、「あら野の果てに」を歌う時、もしキーホルダーとか、金属音の出そうなものがバッグに入っていたら是非ご用意を。先生と少年たちの動作に合わせて、Keyとか鈴を用意して鳴らしてみるのもいいかもしれません。ただし曲の前後は、音がしないように気を付けて!

「きよしこの夜」は、皆さんご一緒にというふうに

パベル先生が客席を向きました。残念ながら大合唱にはならなかったですが、照明を落としキャンドルのほのかな光まで消して、ステージの縁に並んで立っている少年たちは素敵でした。

日経ホールにはステージにポインセチアが飾られクリスマスを演出していましたけれど、かなっくホールは区民センターだから何もなし。でも飾りはなくとも、もとからある美しいかたち、それは黒シャツとシルバー系のネクタイ姿の、ほとんど素のままの少年たちだったのですね。

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正面玄関から帰ります。土日はOFFだそうです。ディズニーかな?

仙台公演と今回の3日間お疲れ様でした。私も電車の乗継で座ることもできずに相当くたびれましたが、ファン友さんたちとお話しもでき、丸の内や椿山荘のイルミネーションも見られて、華やかなクリスマスの雰囲気に浸れました。

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