« Jakob と Ivan のデュエットが残されたよ! | トップページ | 合唱団じゃない系 »

2017年2月23日 (木)

Chantent en mémoire de Mgr Maillet *フェルナン・マイエ神父を偲んで

偲ぶという言葉が適切でないことは承知しています。でもニュアンスが難しくて、本当にいろいろ考えた末、結局偲ぶにしてしまいました。
mémoire という言葉に込められた「記憶に留める」という意味合いは、ただ想い出とか日本のお盆みたいに故人を偲ぶとは違うと思うのですが、ちょうどいい言葉が見つからない。

日本でこれをやると、たいていは「○○祭」とか「○○忌」になりませんか?

思い当たるのは賢治祭(宮沢賢治) 桜桃忌(太宰治)

日本で最大最重要な「忘れてはならない」ことは、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式だと思いますが、それを日常の言葉に置き換えることが私にはできません。

なのでマイエ神父追悼式典ミサで宜しいでしょうか。

       

マイエ神父は1963年2月20日に亡くなっています。1957年初来日のときには、合唱団の指揮をされたそうです。当時のニュースのアーカイブに「ヨハネ受難曲」を日比谷で演奏したと書かれてありました。映像が残っていたら見たいですが、どうなんだろう? 目録だけか、オンデマンドできるのか気になるところです。

世界ツアーを行ったのも、ボーディングスクールの制度を整えたのもマイエ神父だそうです。このサン・ジャン-バティスト・ド・ベルヴィル教会はパリ19区。最初に聖歌隊学校を作ったところだと古いプログラムに記載されていました。

動画を投稿した方が、曲目等詳しく説明を書いてくださっています。
左の数字が動画のカウントです。

* Youtubeに行って説明文のカウント数の部分をクリックすると、動画とリンク付されているので好きな部分だけ試聴することもできます。

ソリストは日本にも来た ロナン君。

0:00   Justorum animæ : Antonio Lotti (1660-1740)

3:40   Ô Seigneur notre Dieu, qu'il est grand Ton nom

6:07   Ubi Caritas : Maurice Duruflé (1960)

8:39   Tantum ergo :  Déodat de Séverac (1920)

歌い終えたロナン君が、譜面らしきものとは別にスマホを手に持っていますね。
自分の歌を録音したのかな・・・。「今」の時代を感じる瞬間です。

お手伝いしている少年はギャバン君、大きな十字架を持って先頭を歩く背の高い少年はチボー君。大切な役目を果たす姿が誇らしい。

こちらは別の投稿で、編集の切り口とカメラアングルがちがいます。これを見ると、追悼式典という呼び方で構わないですね。

       

パリ木の東京芸術劇場ライブ(2016年12月20日)が、NHK BSクラシック倶楽部でオンエアされます。ラシーヌ讃歌をまた聴けます。あの素晴らしさと迫力は絶対忘れない。

http://www4.nhk.or.jp/c-club/x/2017-02-27/10/21515/1894354/

追記

先日パリ木初来日1957年の公演プログラムを入手しました。千円ぐらいでした。

それを読むと、当時の日本の社会まで見えてくるような気持ちになりました。主催は毎日新聞社、後援はフランス大使館、協賛企業はエールフランス。王道のそろい踏みって感じです。海外の文化を紹介し、全国公演を実現させた新聞社というメディアが大きな存在。コンサートホールが無い地域では、体育館で演奏されたんですね。
(ウィーン少年合唱団の初来日は、NHKが招いたそうです。)

プログラムはなんと、AからEまで5種類もあり、それぞれが14曲から15曲の内容です。4月22日から続けて4日間が日比谷公会堂で、そのあと名古屋、大阪、京都、松山、5月には岡山、広島、福岡、八幡、宇部、姫路、神戸、静岡、再び東京で2公演、仙台、山形、郡山、千秋楽は東京の共立講堂でほとんど毎日のようにハードなスケジュールです。

ちょうどGWの連休をはさんだツアーだったんですね。

この記事の最初のほうで「ヨハネ受難曲」を歌ったと書いていますが、それはAプログラムのようです。「ヨハネ受難曲のフィナーレ・コーラル」と書かれてる。つまり、去年私たちが聞いたあの曲は、60年前にも第一部の最後で歌われていたわけです。それを知ると、感慨深い。

モーツァルトの子守唄やアヴェ・ベルム、ラモーの夜、ラッソのこだまも歌われました。珍しいのはダニーボーイです。それからソルベーグの歌・・・いいですね。なぜかクリスマスの曲も多いです。

メンバーは名前と生年月日が書かれてあり、その中にはデルシーヌ神父の名前もあります。少年の団員は1942年から46年生まれで25人、大人は18歳から40代まで9人です。1967年の来日のときも、写真を見るとおじさんたちが数人いますね。今とは構成が違い、歌声も大人が入ると多少違いますね。

でも歌う時のスタイルは不変です。コンパスで描いたような弧の上に、一定の間隔で整列し後ろで手を組む。アルバの時は前で腕を組む。それが様式として美しいのです。

少しですが貼り付けますのでご覧ください。

P1070165_1280x960赤い表紙が1957年日本公演、白いのは2016年韓国公演のプログラム。

Img319_437x640_2

Img323_640x560_2

Img320_1280x927_2

|

« Jakob と Ivan のデュエットが残されたよ! | トップページ | 合唱団じゃない系 »

PCCB」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

パリ木情報ありがとうございます。

テレビでオンエアされると知り、早速録画予約しました。
楽しみです。が、出来ることならすべて見たい,聴きたいですね。

投稿: めがね | 2017年2月24日 (金) 00時31分

めがね様 こんにちは
放送時間というのは容赦ないですね。全部聴きたいと思うのは誰しもです。こんなとんでもない時間に放送するんだから、全部やってよ!と思いますよね。
とは言え、まずはオンエアされるだけでも嬉しいです。彼らの姿が画面に現れたら、たぶんテレビの前で拍手しちゃいます。

投稿: maa | 2017年2月24日 (金) 19時45分

パリ木の団員は毎年参加しているんですよね。
自分達の合唱団に誇りをもち、歌い継がれそして新しい歌にも挑戦しているのだと思うと感無量です。

今の時代、寮生活を送り隙間の時間を使って勉強しているのもすごい。最近はお金持ちのご子息が入団されるとも聞いています。あのボードワンくんは誰かに推薦されてはいったのかしら?と思ったりします。

今年の退団式、アップしてくださいね。
今年は、日本には来ないんでしょうね。

遅いコメントで失礼しました。

投稿: うさぎのはは | 2017年4月 4日 (火) 00時24分

こんんちは うさぎのはは様
最近とみにパリ木の中に秘められた「変わらぬもの」に惹かれます。

良家の子息がいるというのは、名前に「de」の付くメンバーがいることでも察することができます。貴族出身なのでしょうかね。家柄はさておいても、海外ツアー参加という団員としての目標を持ち、勉強とレッスンに邁進する彼等は本当に素敵ですね。

来日公演が2年連続というのは未だかつてないことですし、難しいかもしれません。でも昨年の公演は好評だったと思います。2~3年に一度は来てくれることを期待しましょう!
昨年来日した子たちのうち半数は卒業しますから、7月の2週目以降は注意してYoutubeをチェックしようと思います。


投稿: maa | 2017年4月 4日 (火) 21時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Jakob と Ivan のデュエットが残されたよ! | トップページ | 合唱団じゃない系 »