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2017年5月 3日 (水)

Mozartchor 2017 日本ツアー初日公演* 常陸大宮(茨城)

感想文を書いてしまおうと思って下書きをしました。大学ノート6ページ書いても終わらず、長さに負けて最初の感動がちんまりとまとまってしまうような気持ちがしてきました。長編レポはせめて2回は聴いて、しっかりと胸に刻んでからにしようかと思います。

モーツァルトコアの演奏は、群を抜いて素晴らしいものでした。初日で気合が入っていることもあるだろうけれど、集中力が途切れることなく、散漫な空気はいっさい漂わない。

Jetmir君のソロは、3月頃にYoutubeに上がっていたモツレクで名前も知らずにその声にときめいていましたが、あとになってシューベルトとモーツァルトの合同出演だと知りました。

彼の存在は、このコアに大きな影響を及ぼしていると思われます。歌唱力といい容姿の華麗さといい、ここまでくると演奏する曲選びにも彼の魅力が反映されることになりそうです。

Jetmir君の声が高くなめらかなビブラートで会場の隅々に聞こえるとき、別のソリストたちとコーラスは、彼の声がより美しく響くようなアレンジと立ち位置でステージを作ります。フォーメイションを工夫して、オペラの雰囲気を再現するような演出には感動しました。

それからSacha君のアルトは、自分の定位置からの歌声でありながら、会場に届く時にはソプラノとの素晴らしいハーモニーを奏で、屋台骨のような安定感が見た目にもたおやかで気持ちが良いのです。

Jan君の歌う姿は、誰の心もとらえるでしょう。くるくるっと良く動く瞳で、客席に語りかけるような表情で歌います。いつも元気で一生懸命な愛くるしいほどの「頑張りさん」です。

Josepf君のソロを聴いて、ルカVを思い浮かべました。ほんの少し系統が同じ、もの悲しいような哀愁を感じさせる透明感のある声でした。わりと体の大きなハジュン君やジュリアン君のソプラノは声量があり、隊列にいても美しく響きます。

色白で線の細い少年が後列の左端から2人目にいます。Felix君。彼のソロは英国のボーイソプラノのような印象がありました。上品で気高く、背中に翼がついていてもおかしくない。

たぶん前モーコアのエバン君の弟クンであろうEmmet君は、兄さんとそっくりな顔貌とシルエットで、4年前にワープしたような気持ちになりました。

完璧な演奏に至るまでには、たくさんの練習を重ねたことでしょう。初日からすべて暗譜で仕上がっていました。今回は日本語のわかる団員が3人はいますから、日本の曲については心強かったかもしれませんね。

ルイス先生は一度のミスタッチもなかったと言えます。少なくとも私は気づかなかった。最初の一音で高い技術を感じました。鍵盤の上を走る指の動きがすごい! クラシックもスピリチャルのようなリズムの曲もワルツも、本当に素晴らしいピアノでした。

ソーラン節はハイパーなアレンジと原曲の100倍ぐらいの快活さで、21世紀の少年たちのパフォーマンスとして表現されていました。とても素敵! そして楽しい! Mirko君の動きに注目です。なんてチャーミングな少年なんだ。

そのMirko君が、終了後に細く小さな体を揺らしながら一番に客席に手を振ると、特段の合唱団ファンでもなさそうな地元のご年配の方たちも、彼の姿が舞台そでに消えるまで手を振って応えていました。

私は埼玉県鴻巣市の公演を追加しました。まだ前のほうのセンターブロックが空いていました。6月は2日から4日までの連チャンになりますが、モーコアが日本にいる間に、しかも行かれる距離にいる間にコンサートをパスするなどありえないというテンションになっています。それほど素晴らしいコンサートです。ソロもたくさん聞けるし、振付や打楽器や楽しい演出もあります。

60年代70年代の声が忘れられない、もう聞くことはないだろうという考えのオールドファンも、ぜひモーコアの歌を聞いてほしい。上手ですし礼儀正しくすがすがしいステージです。

Jetmirのパフォーマンスはとにかく美しいので見応えがあります。物腰も微笑みも、なんか余裕を感じる不思議な雰囲気の少年ですね。自分がソリストとして「見せるんだ」という意識は強いと思います。

この動画はあまりよくないの。会場がだだっ広いスタジアムで、クラシック音楽には向かない音響です。そのつもりで聴いてください。

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