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2017年5月 8日 (月)

WSK2017 モーツァルトコア Bプログラムの感想 4月30日*5月4日

4月30日にスタートしたウィーン少年合唱団のコンサートに行き続けています。

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さてコンサートですが、4月30日と5月4日はBプロ、5月3日と6日はAプロでした。

どちらも聴きごたえがあります。ただひとえにJetemir君のヘンデル・ソロを聞きたい一心でBプロが推し。今回のツアーはBプロの方が回数が多いですね。

でもAプロではいろいろなソロを聞くことができます。それと、パイプオルガンの設備がある会場で、その前面に人が立つスペースがあれば、そこに団員が立って歌う神々しいほどの景色を見ることもできます。高い位置から降り注ぐ歌声は格別です。

回数が少ないので、こちらが気になるという方もあるでしょう。Jakob君のモーツァルト・ソロを聞けるのもAだけ。70年頃に戻ったような美声の原石というか、今後が楽しみなきれいな声の少年です。

どちらも2回ずつ聴いたので、少しは冷静に感想文を書けそうです。評論ではなく、感想です。それもファンの感想文です。超甘いよ。♡

まず初日と4日に聴いたBプロから。この日は恒例でリアル友を呼んだ日。Bプロは日本の曲やチムチムチェリーなどの有名な曲もあるので、ファンでなくとも親しめる内容でした。

ステージに現れたウィーンのボーイズは今年も輝いています!キラキラshine

まず「グローリア」  一曲目はインパクトの強い曲を持ってくるか、静かに歌いながら入場するかって感じが最近の傾向。こちらはインパクト強い系。
モーツァルトコアの合唱のキャッチは華麗なる響き・・・でしょうか。可愛いではなく、大人少年のノーブルな合唱です。ルイス先生のピアノが素晴らしいことは前にも書きましたが、グロリアの前奏は見事です。アレグロの小刻みな音に「この先生ただ者じゃない」と思いました。あとでプログラムの紹介文を読むと、ピアノでコンクール優勝の経歴をお持ちでした。客席から見ると、鍵盤に置く指の角度がすごく綺麗なんですよ。

続いて先生からのご挨拶。これはクリアな日本語でゆったりとした話しぶりでした。表情が豊かな先生です。

ガルスの「堅めたまえ、神よ」は短い4声の曲ですが、アカペラでピアノの音を忘れ、聴く側も合唱の美しさのみに心を寄せられるひとときでした。

バッハ「マニフィカート」から「しもべ、イスラエルを」は、ソプラノ2部とアルトとの3重唱だそうです。ソプラノの高音がときたま上がりきらなような瞬間がありました。フラットではなく、ギリギリかなって感じですが、抑揚の少ない難しい曲で、全体的には荘厳なハーモニーで、是非礼拝堂の残響で聴いてみたい曲です。

このバッハを歌うのが楽しみというミルコ君が、次の曲を紹介してくれました。彼のポジションはアルト前列の一番ピアノ側です。

フォーレの「ピエ・イエス」をソロで歌ったのは、ソプラノ後列の左から2番目に立つヤーコブ君。色白で線の細い少年です。プログラムやフライヤーでは眼鏡をかけているので、随分イメージが違いますが、初日はメガネなしで登場。自分が普通の生身の人間だとしたら、ヤコブ君は背中に翼があってもおかしくないと思いました。

彼の歌声はやわらかで透明。
そして彼のシルエット、どこかで見た覚えがある。そう! 前回モーコアのMichi君ではないか。細い手足の角度と指先を軽く内側に丸め、すこし傾いで歌う姿がMichi君を彷彿とさせる。

次のモーツァルトのカンタータは、Jetmir君のソロ。
今年YoutubeでWSKのモツレクを少し聴いた時から、このソリストは誰?と思っていました。シューコアとモーコアの合同出演だったその動画を見たときは、彼の存在を知らなかったのです。憧れの声が日本でも聴けるのは嬉しいですね。4年に一度の来日で、その声が充実した時期に当たるかどうかは誰にも決められない。

ステージに進み出るJetemir君の物腰は柔らかで、大人っぽく品があります。遠くを見る顔には笑みをうかべて、プロの意識の高さすら感じる。彫りの深いきれいな顔立ちは、ドイツオーストリアではなく、確かアルバニア出身。

デュエットのパートナーは、アルト後列の一番ピアノ側に立つサッシャー君。彼の声がまた素晴らしい。この立ち位置と声の感じ、大柄なシルエットから、私はかつて来日したコレッコ君を重ねてしまいます。もう忘れてしまったけれど、彼もこんなふうに照明の下で歌っていたのだろうかと。そういえば、67年69年もモーコアです。

JetmirとSacha君が生み出すハーモニーは、言うまでもなくパーフェクトでした。

シューベルトの詩篇23は、繰り返し歌われてきた曲です。静かに歌うこの曲の間に思うのは彼等のステージマナー。誰もよそ見をしないで指揮者に集中する様子は気持ちがいい。詩篇の翻訳は「主は私の羊飼い」というそうです。どこかのCDに対訳歌詞が載っていると思うので、一度ごらんになってください。それからもう一度、この曲を聞いてみてください。子供たちがこんな詩を歌っているんだと思うことも大事です。

次のMCはシュンタロー君。九州の出身だそう。

アーンの「内輪もめ」はシンプルな合唱曲。短いけれど、カノン形式の追いかけるような歌そのものを楽しめます。

続く「兵隊さんといっしょに」は大好きな曲です。歌劇「カルメン」の舞台を再現するかのように、子どもたちは行進をしてセンターに整列し、足踏みしながら歌います。
すると突如フローリアン君がステージ下におり立ち、ソプラノ側最前列の客席の前で何か芝居を打ってる感じ。そして軽く握手をして隣りの席に進みます。同じように握手をして5~6人の客席と握手を交わしました。それからステージに戻ると、そこでも団員たちと問答みたいな芝居。フローリアン君は、軍隊の隊長の役なのかもしれないですね。


ウィーン少年合唱団 1978年

昔のハイドンコアのときよりも凝っています。今のWSKは見せることにも力を入れている。賛否両論ということは承知しています。楽器や踊りより、まず歌を完璧にという考えもあるかと思います。が、自分は結構こうした演出が好きなのです。楽しいじゃんと思います。オペレッタの代わりと言ってはなんですが、団員たちが「表現」する手段として、歌だけでなく芝居や踊りをすることは、子どもの可能性を広げることにもなりますから。

話がそれました。いよいよヘンデルのソロです。歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」より「この胸に息のある限り」  フォーメイションが変わります。アルトの隊列は向かって左の後方に移動し、アルトだった位置にソプラノが並びました。

ソリストのJemirは、向かって左の前方に立っています。初日はかなり左の端に思われましたが、オペララシティではセンターから少し左にずれた辺りでした。

解説によればこの曲は、シーザーが死んだという誤報を受けたクレオパトラが悲嘆に暮れて歌う・・・とあります。13歳の少年がどうしたらクレオパトラの気持ちになれます?と思いきや、合唱が加わるとさらに盛り上がります。ソプラノの右端に立つJulian君とHajun君の重唱がJetmirの声に重なると、この世のものと思えないくらいきれいなんですよ。

この子たち自分がどんなに美しく歌っているのか、わかっているんだろうか?←素朴な疑問

次の曲紹介はEmmet君でした。彼の風貌、お兄さんにそっくり。お兄さんとは前回モーコアのエバン君です。あまり似ているので訊いてみました。答えはYes!

ルイス先生の故郷はブラジルです。ブラジルの先住民族の民謡から「クラホ族の3つの歌」

ステージにばらけた子どもたち。そしてアルト組が楽器を持ってステージの縁に腰掛けます。ばらけた子どもたちも、何人かはちょっと変わった小さな楽器を手にしていました。

まずルイス先生が手を合わせてこすり始めました。ショリショリ小さな音が会場に響きます。先生は時々客席にもスリスリを誘うような表情をするんですね。それから舌を口の上側をはじいて音を出したり、頬をたたいたり、太ももをたたいたり、足踏みしたりと、体を使ったおいろいろな音を表現するんです。先住民族の音楽は人間の機能をフル回転させるところがありますね。それから歌が始まりました。メロディよりはリズムですね。きっと原曲は勇壮なのだと思いますが、ボーイズが歌うと優しくきれいです。まあ、Sascha君は迫力あって驚きましたけど。面白い演奏でした。

cherry  cherry  cherry  cherry  cherry

第2部はケルンテン地方の民謡で始まりました。アルペンらしいのどかで美しい曲です。登場した団員たちは、休憩中に何人かレーダーホーゼンに着替えていました。

この曲では、ヨーデルの時にちょっとしたゲームのような余興があるんです。帽子をかぶった二人が向かい合い、お互いの帽子をお互いの手でとり、交換してかぶりなおす。それだけなのですが、身長差のある子どもがぺアになると、手が届かず背伸びする感じで帽子を取る。それが面白くて会場の笑いを誘います。Danijal君とNoah君が並んだ時はおかしかったです。それにDanijal君はたぶん歯が抜けているんですね。乳歯かなあ?それでどこか口元がしまりが無くて、ユーモラスなんです。11歳とは思えない身長ですが、デカベビー君ですね。


ケルンテン地方 「ふるさとの谷の小さなベル」

今年も歌われた「花は咲く」
歌詞は初日から暗譜でした。歌もほぼOKです。日本語のわかる団員が3人いますから頼りになるでしょう。一列に横並びしてピンクのガーベラを持つ姿は、やはり世界一美しいと思います。(エコ贔屓でもいいわ) テレビで放送してくれないかしら。Raffael君の表情が優しげで素敵です。なんか前回の来日ではまだ9歳、小さくてヘナヘナした感じでしたが、今は成長してすっかり大人っぽくなりました。背筋を伸ばして、しっかりした口調で話す様子も素晴らしい。

「シュタイヤーマルクの牛い追い歌」では、レーダーホーゼンを着たFelix(レーニ)とJan君、RaffaelとFlorian君が躍ってくれました。Felixはホントに細い・・・。Jan君は丸い目をますますくるっとさせて楽しそうに踊ってくれました。

そのJan君の掛け声で始まった 「ビューティフル・ネーム」 1、2、3、4の号令はone、two、threeではなく、日本語で「イチ、ニ、サン、シ」なのです。
国際児童年の協賛歌として、79年頃に小中学生だった人は、何度も歌って覚えてしまっているでしょうね。世代の違う私もゴダイゴはよく歌いました。

次の曲紹介はKii君。2人目の日本人です。
「チムチムチェリー」はもうすっかりウィーン少の定番歌になっています。子どもたちは、ここでもステージに広がりました。ハミングの歌い出しはシューコアと同じで、左の端のほうからアルトソロが聞こえてきます。Sascha君が煙突掃除屋さんの役目で、子どもたちはひとうひとつの煙突にも思えます。その場でスケートでもするように足をスライドさせてハミングしてました。その間をぬって、Sascha君が歌いながら歩いていきます。

この曲ではHyun seo君のソロが印象的でした。彼はその後のオブリガートも担当して、この曲を盛り上げました。今まで一番好きな「チムチムチェリー」かも。

cherry  cherry  cherry  cherry  cherry

どうも今日のうちには書ききれないようです。また長くなってしまいすみません。

これから今夜の深夜放送枠で、ウィーン少がテレビ出演します。録画してくださいね。昨年と同じバラエティなので、たぶん騒々しい。先生がどんな対応になるか楽しみと不安とでもやもや。

http://blog.fujitv.co.jp/soukutsu/index.html     フジテレビ:プレミアの巣窟

それから5月3日の公演で皇太子ご一家がホールに見えましたので、これから放送される皇室番組もチェックされると良いかもしれません。

http://www.tbs.co.jp/tv/20170513_48DB.html    皇室アルバム

http://www.fujitv.co.jp/koshitsu/       皇室ご一家

http://www.ntv.co.jp/koushitsunikki/     皇室日記

これだけ書いておきます。団員たちはこの4回続いた公演やその他の仕事もあり、少々疲れ始めている様子。体調を崩した子もいますし、ステージも怪しいときがあります。スケジュールを見るとかなりハードです。それでも制服を着ているときは、私たちに手を振ってくれます。

毎年のことですが、ツアー中にどんどん変わっていく彼らのこと、お住まいの地域の会場で歌うときには成長しているかもしれません。暖かく見守ってあげて下さい♡

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コメント

WSK愛たっぷりのご感想をありがとうございます。
私も今年のコアは動画での美しいコーラスに注目していました。
こちらでのコンサートはまだですが、拝読後はますますその日が待ち遠しくて「もうい~くつ寝ると~🎵」の気持ちでテンション⤴⤴⤴です。
私が今回注目しているのは、イェトミール君たちのソプラノはもちろんお兄さんたちのアルトの美しさにも👀です。
(変声しているのでアルトと表現していいものかどうか・・・???)
動画で聴いてもウットリするほどに綺麗で輝いていると思いました。
それから大好きなオペラ「カルメン」はWSK出演のビデオも持っていて、可愛くて楽しいので購入当時はそのシーンを何度もなんども繰り返し観ました。
それを生で観聴きできるなんて思わず顔がニヤケます。
この作品中には他にも楽しい有名曲があるので、続けて1、2曲歌って欲しかったです。
動画ではチムチムチェリーも歌もアレンジも素敵で聴き入りました。
南米出身でスッとしたまっすぐな体形、まるでアルゼンチンタンゴダンサーのようなルイス先生、ピアノの鍵盤上を自在に踊るであろうその指の角度もしっかりとウォッチして参ります。
maaさまの愛情がいっぱいに詰まったブログに心打たれ、私のコメントも次から次へと浮かんで来て止まりません。
どこまでも続きそうです・・・。
しかし、この辺で意を決して区切りにしたいと思います。

P.S.WSK出演のテレビはご覧になりましたか?
こちらは映らない地域で観ることが出来ませんので、お時間がある時にでも感想を聞かせてくださいませ。

投稿: ABC | 2017年5月 9日 (火) 12時36分

ABC様
フジの「プレミアの巣窟」は全国ではないんですね。ほんの短いコーナーでしたが、PPAPを歌ってくれました(笑) ペンパイナップル~のときは、皆楽しそうでした。最初のWSKの紹介ではシューコアの映像が使われていて、そっちの方が露出時間長かったみたいな? ミルコ君がマイクを持っていたので、もしかしたらインタビューでもあったのかしら?など考えたくなるほど、とにかく短い編集であっけなかったです。せめてあと2~3分ほしかった。
今年こそ、どこかの局でライブ放送をしてほしいですね。イェトミール君とサッシャー君の声は是非電波に乗せたい。ソーラン節も素敵です。
そちらのプログラムはBプロですね。
イェトミールのヘンデル聴いてくださいheart02センターブロックの左端上のステージに立つことが多いようです。
「ニシュカ・バニャ」で、ラファエル君とフェリックス君の歌が聴けますよ。かっこ良いアルトですheart04
ルイス先生は天性のリズム感で、縦ノリというかマイケルみたいにリズムが小刻みで天才的です。アンコールでソーラン節をやるかもしれません。
これだけ書いても、100分の一も伝えられない。それがわかっているので、どんどん書いちゃってます。どうぞ楽しみに。

投稿: maa | 2017年5月11日 (木) 01時33分

昨年からこの季節になると楽しく読ませていただいてます。
もっと早くWSKに目覚めればよかったと残念ですが、ずっと応援します。
ところで愛知公演のアンコールふるさとの前のベルは、演出なのですか?
2部の最初のふるさとの小さなベルの音を聞いてから、日本のふるさとということでしょうか?客席からの音なのかと思いましたが、よくかんがえると演出なのかなと。(ドナウの絶妙なくしゃみもありましたね)

投稿: 新参者 | 2017年5月14日 (日) 22時33分

(今は)新参者様 こんにちは
私は復活ファンですが、会場ではまだまだ新参者の気分です。ファンが増えればコンサートも盛り上がります。毎年恒例でこの季節を迎えるのもいいものですね。

愛知公演に行った友人に訊いてみました。たぶん携帯じゃないかって・・・。
その場にいなかったので私には判断しかねますが、演出ではなさそうですね。今回のツアーでは他の会場でも着信音や操作音がなることがありました。
電源は切った方が安全ですが、最低限マナーモードでバイブもOFFにするのがマナーですよね。
くしゃみは止められないので、これはご愛嬌ということで・・・。絶妙なタイミングでくしゃみが聞こえたことも、思い出の一つですかね。笑
そういえば、昨日も今日も気温が下がっているみたい。子どもたちが気候の変化で風邪などひきませんようにconfident

投稿: maa | 2017年5月15日 (月) 08時44分

ありがとうございました。
ホールは、携帯抑止装置があるはずなのですが、困りますね。
演奏中でなくて本当によかったです。
音楽的な完成度の高さや、美しさは言うまでもなく、幅広いジャンルのプログラムを楽しませてくれ、ステージマナーも素晴らしく、すごすぎますね。
本当に幸せな気持ちになれますし。
昨年より、リズムやテンポの揺れなど、より感じました。
名古屋のホールは、改修工事のため来年は休館ですが、絶対にどこかで聴きます。来年も、ずっと。

投稿: 新参者 | 2017年5月15日 (月) 19時59分

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