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2018年9月 2日 (日)

ピエ・イエズ を聴いてみました

記憶にあるなと思ったら、黄色いユニフォームのワーテルロー少年合唱団でした。

南アの歌を歌ってくれていたので嬉しくなってしまい、2か月ほど前に記事にしたのですが、その時勿論歌声が良い感じで、いくつか動画の紹介をしました。

そして新着公開は、フォーレの「ピエ・イエズ」です。


Les Pastoureaux

この曲は少年がソロで歌うことを想定し、音域もボーイソプラノに合わせて書いてあるそうですが、ウェッバーの「ピエ・イエズ」よりこっちの方が技術的には難しいんじゃないかな?

いえ私は歌う人ではないのでわかりませんが、いろいろYouTubeで聴き比べてみると、最初の2音ですでに崩れてしまうのが多かった。声を保つのがこんなに難しいとは・・・

昔のWSKでboysに歌唱訓練をするとき、グロスマン教授が火をともしたろうそくを顔の前に置いて、その炎を消さないように歌いなさいと指導した話を雑誌で読みました。オールドファンは大抵少女雑誌で読んだことだと思います。写真まで覚えていますよね。お腹から声を出す呼吸法なんですね。

聴く側としても単純に、上がりきらない音がさまよっているのは気持ち悪いです。

それでも大人の歌手より、ボーイソプラノが好きなので、この辺の曖昧さはしかたないです。過度な技巧は望まず、でも音程は外すな的なかってなファンです。

パストローのソリスト君は、声も良く伸びているし音程も確かで、落ち着きからも年長さんのように思えます。←豊かな肺活量

フォーレのレクイエムは、絶望感が無くていいですよね。お花畑とまるまるっとした天使が戯れていそうな国しか頭にうかばない。少女マンガの世界観でいいと思います。

ウェッバーの「ピエ・イエズ」は、デュエットで歌われることが多いし、音楽的な楽しさに酔えます。3センテンス目のハモリで、だいたいうっとりですね。


Matthew Wilke

ドラキーズの20年ほど前のツアー動画です。これはスカンジナビアと書いてあります。

1997年の初来日したあと、アメリカ・南アフリカ・スウェーデンとコンサートを追いかけた日本のファンがいたそうです。ドラキーズのツアー先を調べ、普通の旅行会社の企画から会場に行けるツアーを探し、自由観光でコンサート会場に走るという形だったとか。

すごい行動力ですが、当時この声を聴いたら、また聴きに行きたいという気持ちがおこるのが理解できます。遠い南アフリカから初めて日本にもたらされたこの歌声は、比類ないものだったと思う。気持ちが一本でいられる人って素敵です。私は煩悩が多すぎて、よけいなことばかり考えてしまう。

この演奏が素晴らしいのは、一般的なピエ・イエズにアレンジが一工夫されているところ。合唱のバックグラウンドの力がすごい。デュエットだけでもきれいですが、この合唱がオケの役割とでもいうのか、テナーが入るタイミングと再びソプラノとの構成の完成度に言葉をなくします。伴奏はピアノだけです。

指揮はBunny Ashley-Botha。

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コメント

maaさん ここではご無沙汰です。
ワーテルローのピエ・イエズの美しい歌声にうっとりしていたら・・・あらあらDrakiesのピア・イエズまで紹介されていて、ほっこりしています。
日本ではマイナーなDrakiesですが(やはり少年合唱団としてはメジャーではないと思います)1997年Drakies日本ツアーの後、それまで様々なChoirを聴いていた方数名がDrakiesを聴く為に海外に出向くという図式。私はまだ、日本で煩悩が多かった時代、南アにも行ったことのない頃(それだけの休暇も貰えなかったですし)その気持ちは十分理解できましたが、ただ羨ましいだけでした。
その「アメリカ~南アフリカ(ケープタウン)~スカンジナビア」のコンサートを聴くだけのためにツアーに参加したファン友達(今は、私的なことで活動はされていませんが)や合唱団からの1998年のアメリカツアーの動画をご案内します。
https://www.youtube.com/watch?v=kIBH64xXIzY
https://www.youtube.com/watch?v=K0PtxMOAI8w
https://www.youtube.com/watch?v=kmPa4UevLy8

https://www.youtube.com/watch?v=ojvOI8xvirw
(アメリカ少年合唱団へアフリカ音楽を教える交流)

私は・・といえば、初めての南アや海外ツアーでの彼らのステージを観た時、歌声が素晴らしいとか、ソプラノが凄い・・という以前に本当にその「歌心」が伝わってきて、元気な歌声なのに、鳥肌が立ち、涙を誘う・・そんな経験をしたら、も~う駄目でした。すっかり虜になってしまった。
最初の日本ツアーがきっかけですが、完全にノックアウトされたのは「海外」で・・です。

色々な面で、今は南アやDrakiesから頂いた幸せに恩返したい。わずかの人でも、彼らの『歌声~ステージ~子どもたちの温かさ』に感動して欲しいと願っています。
ちなみにmaaさんの紹介下さった動画の2人のソリストは2001年に日本ツアーメンバーです(一人は1997年にも来日)。
黒Tシャツに半ズボン、ホーキンスサンダルで池袋を闊歩、少年たちはツアー中、自由を満喫していた時代でしたネ・・・。

投稿: natal | 2018年9月 3日 (月) 10時23分

natalさま
アメリカの動画をありがとう!
イグナスがいました。ははは・・・イグナスの歌声を聴くと、私はメロメロになります。WSKのように頭声で歌うボーイソプラノとは違う、この子にしかない個性を感じ、ある意味今流行りの「癖が強い」を感じ、それゆえ忘れられない声になりました。アメリカまで追った熱心なファンのかたが録画まで残してくれて、改めて感謝します。
また休校という形なのか、廃校でないことを祈りますが、アメリカ少年合唱団との交流も貴重ですね。ペッタンコのサンダルが、どうしてか可愛くて好きです。この時代のほうがいろいろな南アの歌を聴けた気がします。このビデオの曲の振付も楽しいですね。
ドラキーズはクラシカルな発声で歌う声と、イグナスのような自分の声を得意とする子とがナノレベルで混声され、アルト・ソプラノ・テナー・バス・自分声・・・の最低でも5声のハーモニーが生まれた・・・という感じがします。そして彼らは歌いたい威力がすごいんだと、ドラキーズを見ると思います。

この「ピエ・イエズ」は、パストローの動画を見つけた後に、フォーレからウェッバーから、もう半日くらい聴き比べて、その中から選びました。・・・暇ですね。・・・気がついたら何時間もたっていました。
たくさんの演奏がある中で、これが一番好きだと思いました。モノクロにエフェクトされた映像も好きです。
記憶は語る人がいなければ消えてしまう。記録は消さない限り残りますから、20年もたった今もこうしてお話しすることができます。そうして私が文字に残したら、記憶もまた生き延びることができそうです。

かつての来日の思い出をまた聞かせてくださいね。

投稿: maa | 2018年9月 3日 (月) 22時52分

「ピエ・イエス」フォーレもウェッバーも好きです。
ウェッバーは初演の様子がニュースで取り上げられていて、当時ウェッバー婦人だったキャサリン・ブライトマンと名前はわからないけどボーイソプラノでこれが歌われている映像が流れてました。このボーイソプラノ君がなかなか素晴らしくて、ブライトマンが負けじと必死で歌っていた記憶があります。

 フォーレは昔確かアラン・クレマンというボーイソプラノが歌っているレコードがあり、そのうち買いましょうと先延ばししていたら、廃盤になってしまいました。maaさんは、お聞きになりましたか?
 
 このワーテルロー少年合唱団のソロもすばらしいですね。アレッド・ジョーンズに負けてないと思います。

投稿: ヤマチャン | 2018年9月 7日 (金) 23時21分

ヤマチャン様
ウェッバーの初演ニュース、どこかで見られませんかね・・・・。
さて、フォーレの頃は教会で女性が歌えない時代だったので、ソプラノ・ソロは聖歌隊の少年が歌うという形だったと何かで読みました。今では女性も教会で歌えますけれど、ボーイソプラノの声は永遠にそこにいてほしいですね。

アラン・クレマンという少年のことは、具体的には知りませんでしたが、好きなフォーレ「レクイエム」の演奏盤でミッシェル・コルボ指揮のがあり、そこでピエ・イエスを歌っている子の名前がアラン・クレマンといいます。
レコードは1979年のプレスですが、この少年かな。フランスの聖歌隊の合唱になっています。

投稿: maa | 2018年9月 8日 (土) 10時10分

ミッシェル・コルボのレコードです。昔はこの曲は人気があって何枚もでてましたよね。聞き損ねたものに、指揮者は忘れましたが、セントジョンズ・カレッジ・聖歌隊のものもありました。カップリングで「パバーヌ合唱付き」が併録されていて、フォーレの好きな曲が2曲入っていて、のどから手が出るほどほしかったのですが、当時可処分所得に限度があって、買いませんでした。
 コルボ盤は、たしか「ラシーヌの雅歌」がはいってませんでしたか?
ガブリエル・フォーレ少年聖歌隊ですないですか?

 ウェッバーのは初演ではないけれど、youtube見てみたらほぼその頃の映像はありました。トレブル君も初演の時と同じ少年だと思います。サラ・ブライトマン「ピエ・イエス」と検索すればでてきますよ。もうご覧になってますよね。


投稿: ヤマチャン | 2018年9月 8日 (土) 23時27分

ヤマチャン様

女性歌手との演奏は、その歌手の人柄も出ますね。
ウィーン少2010年の信太郎君とか、「ピエイエズ」ではありませんが2016年モーコアのイェトミールは、女性歌手の声をさらにもりあげるような、デュエットとして最高の相方をやってのけて凄いと思いました。

私の手元にあるコルボ盤には、ラシーヌ雅歌は収録されていません。これが初版なのかどうかということも、よくわからなくて・・・。

可処分所得という言葉がわからずググってしまいました。税務にうとい・・・。

投稿: maa | 2018年9月 9日 (日) 11時09分

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