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2019年1月23日 (水)

パリ木の聖歌隊学校webサイトと去年のコンサートのこと

manécanterie、・・・・・ maneと書かれていることも多いですが、合唱団とは別にパリ木の学校のHPが公開されています。これはそのWebサイトにあった動画です。

埋め込み可能になっているので、シェアしてもいいのかなと思って。

白いローブを身につけるセレモニー、WSKだと制服とカッペを授与されるとき、ドラキーズだと白いレースのジャボ(胸当て)を上級生が新入生につけてあげるとき、それぞれに正式な合唱団員としてデビューする感動の瞬間だと思います。

「L'Ecole des petits chanteurs a la croix de bois」 のサイトには、他にも楽しい動画がありますね。

先日お話した「家なき子」のメイキングもありました。動画には去年日本に来てくれたメンバーも写っています。

毎年メンバーをフォローするファン動画もあります。この中で、カウント1分53秒から紹介される子たちが、だいたい今年日本に来たメンバーです。これを見ると、今回のメンバーは5émeから3émeまでの3学年でした。

韓国の動画を見ると、やはり演奏内容がかなり違っています。でも日本でやった古典的な曲や伝統歌も本当に素敵でした。

特に第二部は圧倒されて、ため息しか出なかった。

あえて言うなら第一部とのギャップが大きく、それは残念に感じました。

第一部は指揮者がピアノ伴奏をしながら歌う曲が多く、第二部はアカペラメインで本来のパリ木の姿です。

ところがピアノはどこの会場も左側のすみに置いてあり、客席を向いて立っているボーイズの視界に指揮者の様子は入りにくい。そのせいかボーイズはチラチラと視線を横(先生の方角)に注ぎ、タイミングを計っているみたい。

WSKの場合だいたい中心にピアノがあるので、指揮者は左右に気を配り、伴奏しながら指揮をすることができますが、今回のパリ木の第一部は指揮が伝わりにくい印象ですね。

そのあたりでバラつきを感じました。やっぱり「指揮」は大事。

てか、正直ピアノは最小限にしてほしかった。パリ木のハミングは楽器よりも美しく伴奏の役目を果たします。それが一番の魅力ですよね。

韓国ではピアニストがつくので先生は指揮に専念できますが、それでも私は音叉ひとつで作り上げるトマサンさんのアカペラに潔さを感じます。

第二部でのアカペラ演奏は、上手でした。うわ~!と思うほど素晴らしかったです。特に静岡AOIホールは音響も良くて、行った甲斐がありました。

ソロのジェシーをほめる人も多いと思いますが、私は断トツでラモーの「La nuit」に感動しました。歌ったのは前回来日したAmbroiseの弟でFulcran。発音がよくわからず・・・フォークラン?フークラン?そんな感じかと思われますが・・・アルファベットで書いておきました。

たぶん涙腺を刺激する周波数は、みなそれぞれだと思うのね。自分は泣き虫なので、あと年齢とともにブレーキが故障してきているので、涙とまんない現象はしょっちゅう起きるわけです。

が、それにしてもこの子の声はしみてきましたね。ものすごく上手でもなく、緊張しているのか声は震えてる・・・でも好きでした。夜のしじまを感じさせるハミングは、空気に同化するほどの音量で、それが響きに変化しながらホールを満たしていきます。自分がそこに身を置いている心地よさは、やはりライブ音楽ならではのものです。

そんな素晴らしい演奏を伝える動画はないので、フランスでのコンサートからLa nuit「夜」です。

偶然かもしれませんが東京・静岡・京都の3会場は、いずれもシューボックス型のホールでした。木調のしつらえと天井のシャンデリアが美しく、パリ木の雰囲気にマッチしていました。

ここは音響の良かった静岡のAOIホール。

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Dsc_0045_2_2_479x640         静岡でのサイン会

さて、前回は第一部がセーターと半ズボン、第二部がアルバでしたが、今回はその逆でした。それは第一部が宗教音楽だったからだと思います。でも自分の好みを言うと、第二部に白い衣装で現れてほしかったですね。何気にときめきが違うんです!

だって木の十字架少年合唱団ですからね。木の十字架がステージのフィナーレに見れないなんて・・・と思いませんか?

12月1日の公演は京都でしたが、くしくも10年前のその日東京カテドラルでパリ木のクリスマスコンサートが行われたのでした。

是非次回は、カテドラルでクリスマスのメロディを聞かせてください。

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コメント

アップありがとうございます。

パリ木が来てくれることで感謝感謝なんですが、つい欲が出て色々と気になることもありますよね。

日本人好みとしては、第2部で木の十字架を胸に歌って欲しいです。

ピアノがステージに出てくるようになったのは2011年あたりでしょうか。
選曲の範囲が広がり仕方ないかな。

音取りはアカペラなら音叉でやっていただきたいですね。
やはりトマソン女史はピカイチだったと思います。

ソプラノのソリストのが2006年頃より少なくなっていますよ。2007年でやっと盛り返してきたかしらと期待していたのですが、変声期が早くなっているのか、団員が集まらないのか、パリ木独特のちょっと鼻にかかった高音の復活を期待したいところです。
声にビブラートがかからなくなっているので発声の仕方も声帯に負担がかからない新たなやり方をしているのでしょうね。

パリ木といえば、各パートのソリストがアンサンブルのように歌い上げ、さらにソプラノのソリストが、音を重ねていく醍醐味ももう一度再現して欲しいです。

昭和の時代は最後は「蛍の光」でみんなで歌って終わったんですよ。なんだか紅白っぽいですけど。
また、アップしてください。

投稿: うさぎのはは | 2019年2月10日 (日) 02時58分

うさぎのはは様
そうですね。基本は来てくれるだけで嬉しいのですが、コンサートでの「希望」は書きたいですね。リクエストとしてこうしてほしかったということは言いたいです。

ピアノのことを予想していたので、左端の席は避けていました。昔行った合唱団コンサートで、最前列にいたのにオルガンで視界を遮られてしまったことがあります。ステージの広さにもよりますが、楽器の位置決定は難しいものですね。

先日フランス国内ツアーのブログを見ましたが、人数が19名となっていて驚きました。少ない!
今はどこの合唱団も団員集めが大変ときいています。毎年何十人も集まるのは、南アのドラキーズぐらいかもしれません。パリ木は今ブルゴーニュの地方都市に本拠を構えていますが、大聖堂には別途少年少女成人男女ミックスの聖歌隊もあるようです。ウィーン少が多国籍になって団員を維持しているくらいですから、やはり一定数以上の男子だけの生徒を維持するのは難しいのでしょうね。
でも兄弟で入学する子たちや、卒業後も学校や旅先を訪問してくるOBがいるのですから、やはり学校が好きで良い思い出もあるのだと思います。
私が子どもの頃に「ああ、甲高くてちょっと無理」と思ってしまった独特の歌声も、今はかなり普通の音程音質になりました。歌い方も、うさぎのはは様がおっしゃるようなパリ木らしいアレンジがされなくなった感じがします。アンサンブルも減りました。いろいろな変化の中ですが、10歳前後の団員が増えるといいなと思います。
そしてこれからも定期的に来日してほしいですね。

投稿: maa | 2019年2月10日 (日) 15時33分

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