« ヨハネ受難曲のソプラノ・ソロ | トップページ | 古いビデオのアヴェ・マリア独唱 »

2019年4月17日 (水)

パリ・ノートルダム寺院の火災

昨日早朝にテレビをつけたら、ニュース映像が飛び込んできました。

ノートルダム寺院が燃えているという、信じられない報道。

思わず「うそ、うそ!」とテレビに近づくと、見る間にあの尖塔が崩れていきました。

たぶん私の悲しみに、どうして?と思われるかもしれません。

よその国じゃない。世界遺産だけど、別に・・・・・泣くほどのこと?

私たちにとってノートルダムは観光名所にすぎないかもしれません。歴史的建造物だけど、そんなに好きなの?と問われるかもしれません。

が、私には少し違う感覚があります。

09

 

若いころフランスが大好きだった時代がありました。パリに知りあいがいて、当時とてもお世話になりました。

その知人はカフェ・テアトルで見た「星のおうじさま」を気に入り、日本にその小さな劇団を招聘したことがあり、そのときに私はほんの少しですがお手伝いをしました。

フランス語が全くわからなかったので、東京公演の受付ぐらいしかできませんでしたが、急遽集まったスタッフはパリ在住経験のあるかたが多かったです。そのツアーが終わった後、語学学校に飛んでいきました。フランス語を習わなくちゃと思ったのです。

そして数年間、実際ちょっともしゃべれませんでしたが、最初に教わった講師がきびしかったので、多少はわかっていたのかな。

語学に向いている性格でもないせいか、今となってはほぼ消えうせてしまっています。

 

09

 

初めてパリに行ったとき、その知人がクルマで市内を案内してくれました。最初にノートルダムに行きました。塔の上からはパリ市内が全部見渡せました。まだデジカメではなく、フィルムの時代です。彼女はプロのカメラマンでしたから、ちょこちょこ私の写真を撮ってくれていました。

ゆうべ久しぶりにアルバムを開いてみて、思い出がよみがえりました。

その知人と過ごした一日、楽しかったこと、ドタキャンをして怒られたこと、ノートルダムの上から見渡したパリの屋根屋根・・・。どこかの公園で、突然雷が落ちて地響きに驚いたこと。パナッシェが美味しかったこと。「Ou est la gare 〇〇?」そればかり言ってたこと・・・・・

知人は私よりひとまわり以上年齢が上だったので、当時の私など本当にわがままでどうしようもないヤツと思っていたでしょう。でも面倒見のいいひとで、本当にお世話になりました。当たり前のようにいろんな場所に連れていってもらっておきながら、私はなんのお返しもできないまま、疎遠になってしまいました。

焼け落ちるノートルダムの塔を見たとき、思い出も消えていく気がしました。たぶん今も知人はパリにいるでしょう。年齢を重ねても豪快に元気に、カメラを持ってあの群衆の中にいたかもしれない。私にとってパリはただの観光地ではなく、ノートルダムの写真を見ると、知人の声が今も聞こえてくるのです。

 

"Je vous salue Marie"

 

Je Vous salue, Marie comblée de grâces,
Le Seigneur est avec Vous,
Vous êtes bénie entre toutes les femmes,
Et Jésus votre enfant est béni.
Sainte Marie, Mère de Dieu,
Priez pour nous, pauvres pécheurs,
Maintenant et à l'heure de notre mort,
Amen, Amen, Alléluia!

**🎶****🎶****🎶****🎶****🎶**

2018年6月18日、ジョージア少年合唱団、ノートルダム寺院でのコンサート。

 

09

 

* 屋根は焼け落ちましたが、十字架と石造りの柱は残りオルガンと鐘も火災を逃れたとのこと。バラ窓も・・・・・。

|

« ヨハネ受難曲のソプラノ・ソロ | トップページ | 古いビデオのアヴェ・マリア独唱 »

フランス・ベルギー・スペインの合唱団」カテゴリの記事

コメント

ノートルダム、maaさんは個人的な思い出をお持ちなのですね。なおさらショックは大きいですね。私は永遠に見損なってしまったという思いにかられました。修復には何十年もかかるそうですから。
 そして思い出すのは、三十年ほど前にでたクリスマスミサのライブの歌声です。ノートルダム聖歌隊をはじめとする、聖堂に響く荘厳な歌声を、クリスマスが近くなると聞いてきましたから。こういうことが起きると無常を思わずにはいられません。出来ることは先延ばしせずやっておかなくてはなりませんね。

投稿: ヤマチャン | 2019年4月21日 (日) 17時48分

ヤマチャン様
合唱とは関係のないところで、パリの市場が大好きでした。その後もパリに行きましたが、ノートルダムをゆっくり見学し塔まで上ったのは最初のときだけでした。やはり案内してくれた知人の思い出は大きいですね。
まさか火事に見舞われるなんて、およそ誰も考えないことです。長い時間がかかるだけでなく、元の通りにはならなかったとしたら、それもショックです。これからは思い立ったときに行動して、後悔の少ない日々にしたいですね。

投稿: maa | 2019年4月21日 (日) 23時15分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ヨハネ受難曲のソプラノ・ソロ | トップページ | 古いビデオのアヴェ・マリア独唱 »