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2019年5月22日 (水)

今週はブルコアは小休止で、古い話題 ♫

 

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ブルックナーは、行かれる限り行ってました。北関東まではなんとか、でもさすがに鶴岡は遠く、今週末の大阪も行く予定はありません。

すごく行きたい気持ちはあるのですが、ちょっと歯止めがきかなくなるおそれありで、体力的にも後できつくなるからブレーキをかけています。

もう充分に堪能してきましたが、たまたまAプロが多く、Bプロはようやくこの間足利市で久々に聞けましたね。

全体的にはAが好きなのですが、「YELL」と「アヴェ・マリア」という外せない2曲。それゆえBも聴きたい。

コンサートについては来週の水曜日に芸術劇場で聴いてから、ライブの新鮮な気持ちが消える前に書けたらいいなと思っています。

昔は孤軍奮闘・・・・というか、要するに友もなく自分の世界だけで行って帰ってきていたせいか、ほとんど帰宅途中の電車で下書きできていました。聴いてから1~2時間しかたっていない、本当に新鮮で臨場感も残る気持ちで書いていました。

最近は下書きから清書まで時間を置いてしまうので、なんか同じようなことばかりになってしまう。ちょっと気づいたことなんかも忘れてしまう。その日だけの出来事なんかを忘れてしまう。

所詮感想文しか書けない素人なので、また初心にもどらなければいけませんね。

 

Bara

 

今日は小休止で、先日友人から聞いた情報をもとに、またひとつ謎がとけたお話です。そんなこと知ってらぁというかたは、我慢して動画だけ見てね。

時代は遡ります。いつまで?  20年いや30年・・・もうちょい!1976年です。

曲はミサ曲のなかで、一番好きなシューベルトの6番D950。ミサ曲では最後の作品です。

このミサ曲を初めて聴いたのが、1960年代のレコードでした。ジャケットはシュテファン寺院の古い絵画で、裏側には67年組の集合写真。アウガルテンで撮影したもの。

 

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指揮・フェルディナント・グロスマン

 

Bara

 

このミサ曲は各時代で録音されていました。最初に聴いた録音は正確には年代不明ですが、グロスマンでたぶん60年代前半と思います。他力本願でサウンドライブラリーさんを当たってみましたが、録音年もリリース年もなかった。

70年代にはギレスベルガー教授指揮でソロはペーター・イェロジッツみたいな声・・・(と、以前は思っていた。)

90年代にはブルーノ・ヴァイルがエイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団の指揮をとり、シューベルトの一連のミサ曲とドイツミサ曲をウィーン少、コルス・ヴィエネンシスとともに録音しています。その中の6番はシューコアのベンヤミン君がソプラノを歌いました。

記憶に新しいのは「シルクロード」のCD、DVDで、私の好きなクレドの典礼文を響クンが歌っていました。これはご存知のかたも多いと思います。

今回これを書くにあたって、録音データなどは調べる時間もありませんでしたが、それぞれ1回ずつ聴いてみたんですね。

それで思ったのは、76年の録音からベンヤミン君、響クンに至る声の系譜というか、そう、声質の共通項があって、この3人はたぶん同じカテゴリーのどこかにいそう。繊細ながらピアノ線のようなピンと張りつめた緊張感を感じる声。

76年のソロは決して硬質な声ではないのですが、歌い方が硬いのかな。

でも60年代だけは違うように思いました。

バカかと言われそうですが、シャーリング君の声に似ているの。←  また、始まった。妄想・・・ 似ていると言うと語弊がありますかね。でもあのタイプの声かなと。

ソプラノだけどハイトーンではなくソフトな声、ちょっと陰りのある声、中途半端な表現でわかりにくいですね。声に関しては具体性にかけるし、人それぞれ感じるところは違うと思うのでこのへんでやめておきますが、惹かれる声であることは間違いないです。

最後の ♫ dona nobis pacemの力強さも特筆です。

テナーのクルト・エクイルツはWSK出身ですね。ヴァルター·ベリーは他にもWSKとの共演があります。

以前はCDのほうが楽なせいもあり、ヴァイル盤をよく聞いていたのです。ベンヤミンの声が好きだし。
でも今日一度ずつ聴いてみたら、グロスマンのが一番落ち着きました。ヴァイルのは華やかすぎ、ベームは重いと感じるようになりました。

ギレスベルガー盤は宮廷管弦楽団と書いてあるけど、ウィーンフィルだし、テナーの一人はクルト・エクイルツさんで表現過多にもならず安心して聴けます。ただボーイズのソロの好みは古いほうでした。

そして、やっと本題に入ります。ずっとペーター君だと思っていたこのギレスベルガーの76年録音盤には、ソリスト名は入ってないのですが、1月にホーフブルクで録音したという記載だけはあります。

この同じ76年に実はカール・ベームが6番を演奏しており、ビデオ化しているのです。そこに登場する団員クンが、ギレスベルガー盤のソリスト君にちがいないとレコードの声とビデオを聴き比べて思いました。

その子の名前が最近わかったんですね。カール・ネーベンフュアー君、今は歌手となっているそうです。

数年前の話ですが、クリスマスになると彼の団員時代のソプラノがウィーンの街に流れていていたとか。

この話は友人もネット上で知ったようなのです。そこにはもう少し詳しくこの少年のことが書かれていたそうですが、引用することはできませんから、ここまででおしまい。

 

Bara

 

でも積年の謎がとけて気持ちがいいです。カール君のソロを含めたベームのシューベルトミサ曲6番変ホ長調D950を聴いてください。

なお、クレドは22分15秒くらいから始まります。典礼文 ・・・et incarnatus est de spiritu sancto ex Maria virgine・・チェロで始まる甘美なメロディは25分20秒から。

このパートではダブルテナーが美しいですが、ベームの指揮では、ペーター・シュライアーとウェルナー・クレンが歌っています。

 

 

 

Bara

 

1976年のレコード
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1994年のCD解説からソリストの写真
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Albin Lenzer(Schubertchor)アルト
Benjammin Schmidinger(Schubertchor)ソプラノ


これはヴァイル盤でクレドのみ。ベンヤミンのソロです。

 

 

響くんから10年たちました。

Liebe WSK:そろそろシューベルト6番の録音をしませんか? と聞いてみたい気持ちです。

たとえばホーフブルクでミサを聴くことは予約さえすれば誰でもできます。でも日本から旅行に行く人は、よほど運が良くなければ、自分の好きなミサ曲がその日の演奏になるとは限らない。

ホーフブルクでどのミサ曲が演奏されるかということは調べればわかりますが、自分の予定をそれにあわせるって、なかなかね・・・

果たして、私にこの6番を聴ける日は来るでしょうか? 

追記:ドイツにいるWSKファンが撮った動画。そのキャプションと音声を聴いて驚きました。曲はこのシューベルトミサ曲6番だった!

Agnus Deiの最後の数小節が聞こえました。残念ながら外部シェアできない設定。なのでスクショのみでお伝えします。ソロは大人の歌手のかたがお花を持っているので、boysではなかった様子。でも歌った。モーツァルトコアがミサ曲6番を1年前に歌っていました。

場所は聖十字架教会。共演はクロイツコア。YouTubeにはその時のコンサートではバーンスタインだけ取り上げていましたが、・・・だけじゃなかったんですね。これはフルバージョンで聴きたかった。

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コメント

誰がいつ歌ったのかも知らないで聞いてきたウィーン少年合唱団でしたが、名前が判ったりするとこの声の持ち主はどんな人だったのだろうと興味も沸いてきますね。
このレコードのどれをも持っていませんが、聞いたら故郷に戻って来たようなホッとした気分になりました。
慣れ親しんだ懐かしい歌声です。
素敵な動画をアップしてくれてありがとう。

投稿: ponko310 | 2019年5月23日 (木) 18時29分

>ponko310さま
>
ほっとしましたか。よかったです。
それならやっぱり、グロスマン指揮の録音を聴いてもらわなければと思いました。グロスマン教授の音楽は、少年合唱が一番輝くように仕上がっているみたい。それに応えるように、ボーイズの歌唱力が素晴らしいしね。
ソリストもコーラスも平等という考え方で、名前を入れないという方針が60年代から80年代まで続きました。ペーター・イェロジッツは親御さんからの希望もあって、バッハ全集か何かで名前をクレジットされたらしい。70年代に素敵なクリスマスアルバムもありますが、歌い手は不明です。
ただ名前がわからずに聴き続けるというのも、どんな子だろうとか、いつか知りたいとか、それはそれでロマンがありますね。

投稿: maa | 2019年5月24日 (金) 00時31分

maa 様

maa 様は本当に古いレコードを色々とお持ちなのですね、羨ましいです。これは、私はヴァイル指揮のCDで聴きました。
カール・ネーベンフューアーさんて、どこかで聞いたことがある名前だと思い、怪しくなっている記憶をたどってみたら、思い出しました! 1994 年(多分)に国立歌劇場が来日した時、合唱団のメンバーとして来日されています。ギッサーさんと一緒の時です。 少年時代の声は、初めて聴きました。

投稿: 1964-1967 | 2019年5月28日 (火) 00時43分

>1964-1967さま

>カール・ネーベンフューアーさんは、おっしゃる通り国立歌劇場の歌手でした。現在のことはちょっとわかりません。息子さんがウィーン少の団員だったそうです。1964-1967さまはオペラのことまでご存知なのですね。歌劇場の来日公演に行かれたのですか。
少年時代の歌唱があまり知られていないという、もったいないお話ですが、これが宗教曲のビデオでなくオペラだったら、もう少し人目にふれたのかしら。テルツが出演したオペラはYouTubeにもあがっています。テルツの場合個人の名前が世間に出ているので、自然とあの子だということにもなりますが、ウィーン少はずっと個人名をふせていましたから、来日していない団員については本当に情報が少ないです。3年に一度しか来ていなかったのですから、来ていない子の方が大勢なのですものね。今私たちは、結構ハードに古代の非来日団員のことを話していますが、ある意味雲をつかむような・・・。レコードに名前さえ入っていればと、思いますよね。

投稿: maa | 2019年5月30日 (木) 00時35分

maa 様

オペラは高いのであまり行けません。
ネーベンフューアーさんは、今は国立歌劇場にはいらっしゃらないようですね。今は、ギッサーさんとクナップさんのお名前しかありませんでした。
本当に指揮者やソリストの情報がもう少し正確に出ていれば、今、私たちはもっと分かり易く古代のお話ができるのですけれどね。そして、来日しなかった沢山の素晴らしい団員たちの事も、もっと知ることができたでしょうにね。

投稿: 1964-1967 | 2019年5月31日 (金) 14時08分


>1964-1967さま

クナップ君! 彼もテナー歌手としてレコーディングに参加しましたね。
92年組ベンヤミン君がソロをした「戴冠式ミサ」。あのCDは好きです。ソプラノもテナーも私の好きな声で、アルトはアルビン・レンツァー君、バスはヤンコヴィッチュさんでした。最近聴いてなくて・・・ 確か指揮はマルシーク君だった。

投稿: maa | 2019年5月31日 (金) 23時59分

maaさま、
シューベルトのEs-Durミサ曲の件では、この記事を読んだ時からずっと気になっており今頃のコメントです(-_-;)。
私もmaa様と同じく、76年録音はペーター・イエロージッツみたいと思っていた、どころか勝手に思い込んでいました。そっくりの歌い方と声質が似ていて。考えてみると76年ではとっくに歌ってなかったのでそんなはずないのですが。(ソリストは60年代が好みです)
maaさまは76年のケルンテン音楽祭で6月30日にこの曲が演奏されたのご存じですか?NHKFMラジオ放送された録音を、奇跡的に持っていて(しかし完璧な形ではなかった)大変良い音質で今も聴けるのです。ホーフブルグで録画されたものとまったく同じメンバーでした。その翌年くらいにウィーンでテレビ放映されたものを見て、ソリストがペーターじゃないと初めて気が付いたのです。
しかし、ケルンテン音楽祭の演奏とテレビ放送のもの(DVDで発売されてるものですね)がそっくり、本当にうりふたつの音色なんです。ソロや三重唱の場面もまるで同じにしか聴こえない。しかし、私の耳では、今ラジオ演奏聴いても、you-tube聴いても区別付きません。
もしmaaさまがケルンテン音楽祭をお聴きになったことがありましたら、お聞かせいただきたいなぁと思ったのです。
シューベルトのEs-durを疑う訳ではありませんが、(録音の日程も違っていますし)テレビ番組を吹き替えで放映することは多々あるようです。
モーツァルトミサ曲の新レコードをそのまま吹き替えたテレビ番組を見た時に、失礼ながらハラ―先生にお尋ねしたことがあるのです。クリスマスシーズンのテレビ放映に高いクオリティの演奏が間に合わなかったので、違う隊の合唱で吹き替えたということでした。責める気持ちはないのですが、新レコードはソロをやった知り合いがレコーディングしたことをとても誇らしげに教えてくれ、楽しみにしていたものだったので、テレビでは違うソリストが口パクだったのでショックだったのでした。
テレビ用の録音は、実際にそこで演奏していても後で編集して音と合わせるような作業もあるようですね。(ドイツ人のテレビ番組制作者さんに知り合いがいます。実際その合唱団が歌った場合でも微妙な間合いがあります。バッハの音楽などは演奏、製作に数日要することもありますし)
私のウィーン少年合唱団の合唱&ソリスト(教会音楽に関してですが)は昔のレコーディングがベストなのですが70年代終わりごろまでは、なかなかの頑張りを見せていて、ケルンテン音楽祭も素晴らしかった印象とmaaさまがEs-durがお好きというので嬉しくてコメントさせていただきました。内容がちぐはぐで失礼しました。

投稿: エソラ | 2020年1月23日 (木) 10時49分

>エソラさま

このカール君のことは友人から聞いて霧が晴れたようにすっきりしました。
友人は歌のことは知らず、私は名前を知らずでした。シュライアーと一緒に写った写真を見て、お互いに「そうだったんだ!」ということになったのでした。でも残念ながらケルンテンの音楽祭のことは知りません。
私は復活ファンなので、今のように合唱団の来日をチェックしていない時代が相当長いのです。少ない経験値は友人に恵まれたことで、いつしか膨らんでいきました。でもウィーン少年合唱団がウィーンらしい音楽と演目でやっていた時代にもどることはできないので、レコードや音の記録は大切にしています。
先日1964-1967さまから、ヘルマン・プライと共演した67(69)年組のテレビ映像も、あとから別録音の音をかぶせたのだと伺いました。歌っているのは本人たちだったそうですが、番組作りは製作者と制作時間に縛られますから、そんなことも珍しくはないのでしょうか。聞いているほうは複雑です。本当にこの子たちの演奏なの?とよけいな気持ちが生まれてしまう。
エソラさまはウィーンに住まわれたことがあるのですか?日本ではクリスマスにウィーン少年合唱団のコンサート番組はないと思い、ふとそう思われました。ハラー先生指揮のモーツァルトのDVD・・・孤児院ミサで、あの中の小品がマックスの吹き替えでしたね。マックスの声に違いないと思ってはいても、真実を知ったのは最近のことなので、やれやれというか、やはり一言では言えない心境でした。

投稿: maa | 2020年1月24日 (金) 00時13分

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