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2019年6月

2019年6月29日 (土)

ウィーン旅行* 6月14日

 

成田を発ったのは6月13日、直行便なので12時間ほどでウィーンにつきます。同じ日付の夕刻、予定より45分も早く、ウィーン空港に到着しました。快適な温度の機内から出ると驚くほど暑い。むっとするような暑さでした。

現地で友人たちと合流するとはいえ、全員が別々の便で最初についたのが私でした。とりあえず空港のスーパー(SPARシュパー)でサンドイッチとビールを買ってホテルに向かいました。ひと駅で行かれるÖBBが大人4.1€で最安値だとネットで知りました。券売機の買い方を予習しておいたのですが、かなり並んでいます。ここで自分がモタモタしているとやばいか?と思い、窓口カウンターで買ってしまいました。

乗車して15分でウィーン中央駅に着きました。駅近のホテルを取っていたので、なんかあっというまに到着。駅のコンコースも駅前の雰囲気も自分が描いていたものとは真逆で、広く明るくシンプル。ホーム階段を降りたところからグーグルマップで検索しすぐにホテルを発見できました。とりあえずスマホさえあればどこでも行けるということを実感。

 

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旧市街にこだわるか、便利さにこだわるかですが、今回は良心的な価格で駅に近い新しいホテルを選びました。夏なので日が暮れるのは9時半ごろでした。

 

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見晴らしの良い部屋でした。

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こんなに山が見えると思っていませんでした。手前の直線は中央駅の屋根。この日は雲ひとつ無く、すみれ色に染まる旧市街と山の端にかかる太陽が沈む最後の瞬間まで見ていられました。

翌朝までに友人たちもウィーン入りし、残るはponkoさまただ一人。ベルリンからの列車の旅は長く、ウィーンに着くのは金曜日の夕方になるとのことでした。

夜中に到着した一人の友人と連絡をとり、金曜日の朝はシュテファン寺院にいこうかということになりました。2~3か所行きたい場所の希望は持っていましたが(たった2~3か所?!)、MuThのコンサートと日曜日のミサと月曜日のイベント以外には、何が何でも「今日行かなければならない所」は決めていませんでした。

目的がWSKなので、それ以外はもう王道のウィーン散歩で事足りてしまう気分です。

 

 

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これは東の方向です。カーテンを開けていたのと気持ちが踊りまくっているのとで、早朝から目が覚めてしまいました。(人はトシのせいだろうと言います。)このように重機がにょきにょき生えています。工事中のビルも多く、このかすみがかった朝焼けも今が見納めかもしれない。邪魔くさいビルが立ち並んだら、何も見えなくなってしまうでしょう。すでにシュテファン寺院の塔は全く見えないのです。

 

ホテルからシュテファンまで、普通は地下鉄で行くと思いますが、ググってみると道は単純で所要時間は40分とでました。しかもベルヴェデーレ宮殿の前を通っていかれるみたい。

というわけで、初日は街を見るために、徒歩でシュテファン寺院まで行くことに決定。こんな時一人はラクです。自分で決めてそのまま行動するだけ。

 

 

中央駅の付近は建築中の高層ビルもあり、どこにでもあるビジネスビルが多いのですが、歩いていくと少しずつウィーンらしい町並みが見えてきました。でもスマホに頼り切りで、気がついたらベルヴェデーレより1本内側の通りを歩いています。ま、いいか。その通りにも目の前に素敵な教会の塔がそびえていました。

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Parish Church of St.Elisabeth

 

 

とにかくまっすぐに行けばいいみたい。初めてここに来たくせに、前から知ってるよと言う顔で歩きます。左側にあれっと思う文字が目に入りました。

ORFとかいてあります。その先にはスタジオみたいな建物。さらに先にはRADIO CAFEと書かれた文字。ウィーンのメディアと言えばORF。WSKファンにとっては重要なアイテムです。本社かどうかわかりませんが、楽しい発見に心が躍ります。

 

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そうこうしているとまた素敵な教会がありました。モーツァルトのコンサートがあるらしくポスターがかかっていました。

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Karlskirche

 

教会の前には公園が広がっています。たぶんこの中を適当に突ききっていけばいいのかな。・・・と思ったら地下鉄の入り口があって、2次元地図と様子がちがう。そこで公園を右にまわることにしました。するとラベンダーが咲き乱れる斜面がありました。紫色が一面に広がっています。その右にも地下鉄の入口がありました。

 

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KARLSPLATZ・・・ 数日間いる間に、しっかりと頭にはいった駅名ですが、このときはほとんど自分がどこにいるのかわかっていませんでした。

それから駅横の広い通りを渡りました。ロートリンガー通りです。なんかアジアの団体観光客がたくさんいて、日本語と中国語が聞こえてきました。記念写真を撮っているのでこの場所がスポットだとわかります。それは学友協会でした。

カールスプラッツ駅入口の写真左下のほうに、ほんの少し学友協会の建物が写りこんでいます。

 

 

次の通りはベーゼンドルファー通り、この名前いいですね。

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もう少し歩いてみましょう。大通りに出ました。その通りにはトラムが走っています。ケルントナー・リンクでした。中央グリーン帯みたいなエリアで日本にはない標識を見つけました。これって犬の○○のことを言ってるのね。放置したら罰金50€ですか?

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大通りを左折します。もうそろそろ歌劇場が見えるはず・・・はい!ありました。ウィーン国立歌劇場の建物です。ここで右に曲がります。この道はケルントナー通り。あとはまっすぐに歩けば突き当りがシュテファン寺院になるのです。

 

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ケルントナー通り界隈にはカフェもたくさんありました。日除けのガーデンアンブレラが並んでいる風景も素敵でした。ただ昨日も今日も暑いので日向はお薦めできません。

 

 

ここまでくれば大丈夫。のんびり歩を進めます。そして・・・

Done! 到着しました。 そうか。こんなふうに建っているんですね。まだ午前10時前なので観光客も多くはなく、聖堂の外と中を探検できました。

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そのうち友人から「着いたよ」というメッセージが入り、二人で塔に上ることにしました。堂内にエレベータ(リフト)があり6€でした。階段で南塔にあがることもできるそうですが、先に見つけたリフトを選択。こちらは北塔です。リフトの前にチケット売り場があり、係りのおじさんがいて開閉ボタンを押してくれます。あまり機嫌よくなさそうね。。。笑

てっぺんから見たウィーンの景色は、まず自分のホテルの方角から確認しました。それは簡単にわかります。建築中のビルがあるので大きな重機が2台並んでいるからです。

 

シュテファン大聖堂の屋根は思ったよりピカピカでした。あの王室の紋章は常にきれいに見えるよう塗り替えるのでしょうね。塔の上は観光客がたくさんいました。ときたま聞こえる日本語は聞こえないことにして、初めて見る旧市街の屋根の連なりを心行くまで楽しみました。

 

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塔から降りて外にでると、すごい人、人、人。1時間ほどの間に観光客であふれています。子どもたちも大勢見かけました。金曜日ですから、国内の小中学生たちの社会科見学かもしれませんね。

それからホーフブルクの下見に行きました。だいたいこの辺で観光客の人は写真を撮ってるねと友人が説明してくれます。なるほど、見たことのある階段がありました。中庭のようになっていて、その周辺に王宮にちなんだいくつもの建築があります。

 

お馬さんがカッポカッポひずめの音をさせています。二頭立ての馬車は結構たくさんいて、何台も通り過ぎていきました。

 

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ガイドブックはリュックにしまったままであまり見てもいなかった私は、せっかくのウィーンなのにカフェのことも知りません。Muthのコンサートとホーフブルクのミサにいく。そこで大好きな団員に会えるということで頭がいっぱいでした。食べたいものとか、見たいものとか、全くまとまっておらず、実感のないままここまで来てしまった感じなのです。

友人は一年前にも来たことがあったので、近くにカフェ・ツェントラルがあるよとおしえてくれました。じゃそこに行こう。

モーツァルトコアのこと以外は、本当に「なんでもいい」「どこでもいい」。 ウィーン市に失礼なほど、いろいろなことが成り行きまかせでした。半年も前に予約をしていたのに、結局ギリギリまで何も決められなかった自分が情けなくもありました。

カフェで食事をしたあと、のんびりアウガルテンまで歩きました。相当暑かったので(蒸し暑かった)正直言ってのんびりという空気ではありませんでしたが、通りすがりのスーパーでアイスを買い、木陰のある公園で休憩しながら、陽射しをよけてゆっくりアウガルテンに向かいました。

途中に川がありました。橋をわたればすぐだよと友人がいいます。わ~!すごい色。

川は正確には運河でした。ドナウ運河です。すごい色で、何と表現したらいいの? 石灰質を溶かしたような透明感がゼロの水なの。台風のあとの濁流の色。ご存知のかたも多いでしょうね。本当の青いドナウを見るためには、どこかほかの国、他の都市にいかなければならないようですね。

 

 

MuThはアウガルテン公園のはずれの角にありました。(感動が少ない書き方ですが、実際は喜んでいるんですよ)

 

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思ったよりこじんまりとしています。

 

門を入ると写真でしか見ていなかったあの正面玄関がありました。2時半ごろだったでしょうか? アウガルテンの敷地内には歩いていい場所とそうでない場所があります。昔は合唱団の学校の中まで入れたそうですが、今はセキュリティが厳しく、かってに立ち入ることはできません。

陶器工房の横に小径がありました。片方は生垣、片側は高い塀で囲まれています。どこかで見たなと思ったら、家庭画報の1月号でブルックナーのboysが歩いている写真の場所でした。こんなところで撮影したんだ! 具体的なものが見えると、実感がわきますね。

その小径をそぞろ歩いてみました。正面に鉄のフェンスがあり施錠されています。なんとなく近寄りがたい雰囲気。

 

左の方角にアウガルテン公園があるのです。・・・と、そこで一瞬でしたが歌声が聞こえました。ウィーン少年合唱団の練習する声です。

その一瞬に胸がたかなります。「今、聞こえたね」「うん、聞こえた」  

でもそれは一度だけでした。2人に聞こえた声は気のせいではなかったけれど、ふっとあたりのしじまに吸い込まれてしまったようでした。

次の角で厳しい電動の門が見えました。門の向こうは木々に覆われ、校舎もあまり見えません。合唱団の生活の場は、こうしてしっかりと守られているんですね。ちょっと寂しいけれど、こればかりはしかたない。

電動の門を背に通りに向かって歩くと、学校の正門があります。見慣れた文字 Wiener Sängerknaben・・・

 

 

正門を出て塀に沿ってしばらく歩くと、公園がありました。公園の壁には天使の羽が描かれていました。ああ、これね。笑

 

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その天使の羽も写真で見たことがありました。落書きなのかしら? でも合唱団ファンにとっては、撮影スポットなんですね。天使の羽は二枚の羽の間を50cmくらい離して描かれているので、そこに人が立つと、背中から羽が生えているように見えるんです。さっそく友人と代わる代わる記念撮影をします。

 

壁の向こう(つまり道路側)から、すごい勢いで水しぶきが飛んできました。おそらく壁の向こうで撒かれているのであろう水の勢いが強すぎて、こちらまであふれてくる感じです。それがなぜか次第に強くなってくる。

私と友人はその場を離れ、木陰のベンチで休憩することにしました。公園の芝生には散水器が取り付けられていて、自動的に水がまかれます。断続的ですが、ぐるっと全周する間に風が吹くと、水しぶきが風に飛ばされて、ときおりこちらまで飛んでくるのです。気持ちいい~。

 

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隣りのベンチでは生まれて間もないベビーを抱えた若いママが、裸足になってこしかけ木陰を吹きぬける風に身を任せていました。

さらにその隣りのベンチには、幼い子どもが2人、2歳か3歳でしょうね。はしゃぎまわっています。散水器の水を浴びたくて着ているものを全部脱いでしまったの。ママたちはへっちゃらです。奥の方から幼稚園の子どもたちも園を終えて帰ってくる時間のようです。

 

散歩中のミニチュア・ダックスもリードを外してもらい、水が飛び出る方向に口をあけて、飲んでいるんだかなんだか、顔じゅう、体じゅう水浸しになっているのが見えました。この暑さのなか昼下がりになるとこうして水をまき、気温が上昇しすぎないようにしているんですね。

そういえば、街中でも王宮付近の広場で水をまいているシーンがありました。12時ごろになると馬車をひく馬たちも、いや馬を引く人間が休憩するのかもしれないけど、広場に大集合してその時には豪快に水がまかれていました 。

さきほど壁の向こうで撒かれていた水は、ますます勢いをましてこちら側にあふれ、とうとう水たまりまでできてしまいました。するとそこでまた子どもたちは、面白がって水遊びを始めます。「これ、やめなさい」なんていう声は聞こえず、実際誰にも迷惑はかかってないしね。のどかで平和で、この国の人たちの幸せ感というものが伝わってくるようでした。

 

 

 

どれくらいそこにいたのかな? そろそろMuthに戻ってみようかということになり、もと来た道を引き返すことにしました。

正門では撮影し忘れていた学校の名前の写真を撮らなくちゃと塀に沿った道で立ち止まっていたとき、一台の乗用車が手前で一時停止しました。私は日傘を持って反対方向を見ていたのでわかりませんでしたが、車が通過すると友人が驚いたように「ジミー先生だった!」と声をあげました。

振り向いたときには車は門の中に入り、ちょうど電動のシャッターが上がるところでした。ジミー先生、あのままだったよ。帽子かぶって・・・と友人。

びっくりですね。公式の日程表によれば月曜日にMuthで行われるイベントにハイドンコアが出演するのです。そのための練習でしょうか? 校舎には、モーツァルトとハイドンのboysが今まさにいるんですよ!

 

 

あの電動シャッター、上がったね・・・当たりまえです。

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再び歩いても大丈夫な工房の横手の道を通って、Muthに向かう曲がり角を過ぎたあたりでした。

距離は離れているし木立で屋根しか見えないけれど、たぶん校舎のはずれのほうから歌声が聞こえてきました。

 

 

♫ ♪ それはしばらく続いたのです。♬♫

 

というより、本当はずっと続いていたのをあえて我慢して私たちが立ち去ったというのが正解です。

あのときの歌は、モーコアだったのかな。もっと聴いていても、誰が通るわけでもないのだし、ちょっと遠慮しすぎたと後悔しています。

 

不審者に思われないように・・・そればかり意識していました。笑 バカみたいね。なんでこんなにびくびくしなければならないのか? どこかで日本人ファンの評判とか噂とか、また流されたらいやだなという気持ちがありました。

MuThについてしばらくすると、もう一人の友人が現れました。きれいに身だしなみを整えている友人を見て、汗だくで化粧の落ちた自分の情けないこと。コンサートの前にトイレいかなくちゃ。席は2列目ですからね。

さてそこからが長かった。団員たちがホール入りするのを見たかったのですが、どうしたことか4時半になっても現れない。もう入っちゃったの?

 

いやそんなバカなこと。学校から歩いて5分、ステージは勝手知ったるMuThで、何時間も前にリハをするとは思えません。でも気になることがありました。元ブルコアのバレンティンがこのクソ暑いさなかに、実にさわやかにテニスラケットをワンショルダーにして登場したのです。しかもチャリだよ!

何か取りに来たらしく、MuThのドアの中に消えました。思わずたじろぐ私たち。ここは挨拶でしょう! ということで、数分後に出てきたときにはすかざず「ハロー!バレンティン」 身長は高くなっていましたが、雰囲気は以前のままで、少し髪を伸ばし小麦色に日焼けしたテニスの王子さまでした。

日本人だとわかると、ハローっと5月の風のようにフレッシュに笑いました。写真撮らせてもらえばよかったねと後になって気づきましたが、そのときは心の余裕なし。話がとびましたが、あのときすでにモーコアはMuThの中で待機していたのではないかと、ふと不安がよぎります。

 

 

4時40分になっても現れず。もういよいよダメかと思ったとき、友人の一人が「あれルーカスベックじゃない?」と言いました。

 

見るとWSK専属カメラマンのベック氏が、凄い望遠レンズをつけたカメラを構えて立っていました。あやしい。。。登場するところを撮影するに違いないと結論づける私たち。ベック氏のレンズの方角には、実はヘンテコな集団がいました。かなり前から来ていたダンス集団。10人はいないけれど、モーコアが来るとしたら、その集団はじゃまになりますよね。どうすんだろうと思いつつ、待つこと10分。「来た来た」「来た」口々に小さくつぶやく私たち。5時に開演するコンサートに、4時50分ホール入りなんて前代未聞です。

 

ダンス集団がうまくもない踊りの練習をしている向こうから、モーツァルトコアが早足でやってきます。ベック氏はそれを平然と撮影してる。あのダンス集団は演出だったのでしょうか? 

私は緊張しすぎて、またやってしまいました。動画のピントボタンを押すの忘れた。みごとにぼけぼけ。友人の素敵な動画を見せてもらって満足しています。

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MuThの会場でも写真を撮るのを忘れ、ここでお見せできません。思ったよりは広くない。たしかキャパは400人でしたね。席とステージが近い! 私たちはそれぞれが別にチケットを買いましたが、席は2列目で3人が並ぶかたちになりました。1列目はソプラノ側に数名がすわっていましたが、私の前は誰もいない。

会場はほぼほぼ埋まっていました。一番後ろにBOX席があり、そこはVIP待遇でシャンパンなんか飲み放題らしい。m&gもついているんですね。でもステージからは遠いです。

 

私はVIP席には興味がありませんでした。

 

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2019年6月 2日 (日)

いつか来た道*大映1959年作品

 

1959年ウィーン少年合唱団来日2回を記念して制作された映画「いつか来た道」を劇場で見てきました。

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録画ビデオを友人から見せてもらったことがあり、挿入シーンのオペレッタが素晴らしいなと思っていましたが、映画館の画面で見ると色彩もきれいだったし、細かい表情もわかりました。

主演の山本富士子さんを特集する一週間なので、この映画もその一環で、一日一回、毎日時間を変えて上映します。

なんとかあと2回夕方の回を見に行きたい。開演20分後までは入場できるので、ギリで間に合うかなと思うんだけど。

59年来日組はマイヤー隊。マイヤー先生はごく最近他界された。

生前の姿を見られて嬉しいし、59年組の歌声がすごくきれい。あの時代の声なんです。

「夕焼けこやけ」の合唱は、マイヤー先生がピアノを弾いて合唱するシーンで、なんかもう・・・涙止まらなかった。

甲府の葡萄農家の設定ですが、正直言って山本富士子さんは全然リアリティがない。きれい過ぎます。でも当時の美人女優さんはだいたいそうだったのでしょう。また台本も当時の価値観が多少感じられます。60年前は幸、不幸の考え方も違っていたんだなと思うセリフもありました。

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それより団員のヴォルフガング君が名演技です。笑った顔がくしゃっとして可愛いし、アルトの歌声は抜群です。

団員たちが自然な感じで出演しているのも好感がもてました。

バスを降りながら手を振っている姿は、来日中のブルックナーコアと同じようにチャーミングで、時代を超えて感動します。頭の中にあるタイムマシーンで1959年にワープしたような気分で、当時の来日公演を想像してみました。

ディズニーの「美しく青きドナウ」は、アウガルテンでの生活が描かれファンとして魅力があります。でもリアル感はあまりなくディズニーの世界だなと感じるのです。

今日見た映画も、勿論筋書きは映画の世界ですが、来日中の彼らの様子はきっとこんな感じで間違いないのかなと思いました。

59年組の「いつか来た道」をチャンスがあれば見直してください。オペレッタも歌も、今となっては目にも耳にもすることのできない時代のイメージを彷彿とさせます。

追記:natalさんがご了解くださいましたので、映画館に行けない方に下記のリンクで動画をご紹介します。これは録画ビデオなので画質はご了承のうえご覧ください。大映さんがこの作品をDVDにしてくださることを祈りつつ。

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「いつか来た道」のシーン

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オペレッタ Der Eingebildete Kranke 

6月7日まで渋谷シネマヴェラにて。

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