« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »

2019年12月

2019年12月16日 (月)

Mozart "Exsultate, Jubilate" のソロ

 

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

1950年代からのすべての録音の中で、この歌唱ほど気持ちの良いソロ曲はないです。

上手なのに技巧に走らず、生まれ持った声で朗々と歌う。控え目なトリルは少年歌手が身につけた表現としてちょうどいい。天使の声の領域でできる最大限に美しい歌い方を見せてくれています。

でも彼はグロスマン教授の教えを忠実に守って、きっとロウソクの炎を消さないような息遣いで歌っているはずです。

69年発行の本や、少女雑誌にも載っていた写真はシルハネク君なのだそうです。それを知ったのは今年になってから、コメント欄で教えていただきました。ああ、たしかにそうです。この横顔・・・

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

Dsc_4918-800x600

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

 

レコードは2枚持っていますが、いずれもノイズがありまして・・・。何度かお話している箱入り3枚組の輸入盤レコードと、もうひとつは日本盤のLPです。レコードに針を落として聴くぶんには、多少爆ぜる音もそんなに気にならないのですが、MP3に変換したらすごいチリチリが目立ってしまいました。デジタルとアナログに、こんな違いがあるとは思わなかった。

高音カットすると、音がこもった感じになってしまうので、このままお届けします。

 

もしデジタルミュージックでも出ているのなら買いたいですが、探してみたけど見つからない。CDとか、あるんでしょうかね。ヤンコビッチュさんのアレルヤはCD化もありますが、シルハネク君のはなさそうです。

どこかで見かけたかたはおしえてください。

きれいな録音を入手できたら、きっと差し替えます。

 

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚


Exsutate Jubilate, solo:Ferdinand Silhanek
Wiener Domorchester


 

⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

 

それにしてもフルトモーザー隊の画像をよくぞ見つけたしょう?

これはレコードジャケットなのです。こんなのがあったんです。ジャケ写なので上のほうにWiener sängerknabenと書いてありますが、YouTubeのフレームに合わせたら文字は見えなくなりました。

ただそのレコードの中身は「Exsultate, Jubilate」ではないんです。いつもの50年代寄せ集めベストでした。

誰もが好きな階段の写真も、中身と外見はメチャ違いますよね。哀しいかな、これは昔のウィーン少年合唱団のレコードの宿命です。素敵な写真は、何度も使い回しされちゃう。中身と関係なしになります。

 

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

 

来日もしていないのに、フルトモーザー隊が好きです。タイマー隊の前身ということでなく、敬愛するフルトモーザー先生の愛弟子として、またフェルディナント・シルハネクという逸材が所属していたクラスとしてのレコード録音も残っていますから、好きにならずにはいられません。

ハイドン:ニコライミサよりグローリア


Wiener Sängerknaben · Chorus Viennensis · Josef Boehm · Rudolf Resch · Alois Buchbauer 
Leitung:Hermann Furthmoser · Wiener Dom-Orchester

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

 

少女フレンドの65年春の号になりますから、すでにシルハネク君は卒業していました。アウガルテンにはファンレターが何千通も届いていました。ほとんどすべてがフロシャウアー隊あての手紙でした。そこで「僕にもお手紙をください」という企画が、それは雑誌側の立てた企画かもしれませんが、とにかくそんな企画が実行されました。

手紙をくれたのはフルトモーザー隊の団員です。読物ページの記事ですから、写真の印刷は網点ばかりがめだつ粒子の粗いもの。

でもその手紙の主は前髪長めのシャルマンな少年で、当時私がその記事を知っていたら、何でもいいから書いちゃえと言わんばかりに、日本語の手紙を出したかもしれません。なんせ私はローマ字と英語の違いも理解していないアホ小学生だったのです。

文通を希望していた団員の中には、67年に来日したメンバーもいました。このときにはもう、次に日本公演に行くのがフルトモーザー組(タイマー組)ということが決まっていたのでしょうか?

 

ミューラー君の手紙をほんの少しご紹介します。・・・の部分。

『中央に、金色のらせん階段が二つ、建物のてっぺんまでつきぬけているのです。とてもきれいなので、よくこの階段の前で、ぼくたちは写真をとります。』

彼は一階の見取り図を描いてくれました。玄関広間の左に校長室、その隣りに楽器室が並び、広間の中央に二つのらせん階段があり、階段の間は物置になっていたようです。奥に抜けて右に大きな食堂があり、左には団員たちのロッカールームで一人ひとつずつのロッカーがずらっと並んでいます。この部屋から建物の裏口に出られるそうです。この様子を読んでいると、映画「野バラ」でロッカーの前を駈けていたシーンを思い出しますね。

2階は応接室みたいなのが多く、3階には一般学科の教室があるそうです。そして・・・

『けれど、左手のつきあたりにある合唱練習室は、ふつうの教室の二、三ばいもある大きなもの。おくにグランドピアノが一台、その両わきに、ぼくたちのつくえがあります。

合唱団では、やはり合唱練習の時間がいちばん長く、きびしいのです。

先生はメンバーのひとりひとりが、完全にうたえるようになるまで、練習をやめません。髪をふりみだし、ピアノの横をたたいてさけぶときの顔ときたら、こわくなるほどです。

このあいだなんか、二時間もすわっていたため、ぼくはすっかり足がしびれ、おしりとせなかがいたくなってしまいました。』

 

古くて厳しい時代の子たちはこうして毎日頑張っていたんですね。フルトモーザー先生は31歳かな。先生の指揮を見たかったです。

 

『土曜日と日曜日は、外出ができますが、ぼくは、おなじグループのオブランスキー・ハイル・ノバークたちと、近くのドナウ川へ行きます。

あたたかい春の日をあびながら、川岸をさんぽするのは、ウィーン市民の健康法です。

しばらく歩いてから、ぼくたちは橋の上で、おやつのパンののこりをてのひらにのせ、「ホウ、ホウ!」

と口ぶえをふきます。

すると、あたりをとんでいた白い水鳥が、わっとよってくるのです。パンくずを川にまけば、鳥のむれは宙がえりしながら、空中でくわえます。それが、ひとつも水面におとさず、ぜんぶたいらげるのだから、たいしたもの。かわいいものですよ。』

 

:゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚♡゚⌒*💕:゚:゚

 

団員たちののどかな或る日の情景が目に浮かびます。ミューラー君もハイル君もノバーク君も日本に来ることはありませんでした。

 

 

| | コメント (33)

2019年12月 8日 (日)

WSKオフィシャルのアドヴェント*and・・・

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚゚*。,*゚*

 

ウィーン少年合唱団のHPで日替わりのアドヴェントが始まっています。

フルコーラスではないのが残念ですが、毎日のことだから「今日は何がきけるかな」という楽しみがありますね。

 

https://www.wienersaengerknaben.at/adventskalender

 

Adventhpwsk1207-640x303

 

リンクページに行ってMP3を聴いてください。

最近のクリスマスアルバムの中では一番好きな「Gute-Hirten」からの曲や、レコードのチリ音が入った70年代の曲もありました。

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚゚*。,*゚*

 

フローリアン少年合唱団のアドヴェントはこんなアレンジのクリスマスキャロル。英語が当たり前の時代ですね。

アドヴェントクランツの1本目のロウソクに火が灯され、最後に吹き消されました。

 


Leitung: Markus Stumpner

Soprano:
Jakob Pfaffenbauer
Christian Ziemski

Alto:
Lorenz Laus
Moritz Strutzenberger

Tenor:
Michael Rodin-Lo
Markus Stumpner

Bass:
David Hemetsberger
Martin Wild

 

 

2本目のロウソク

 


Florianer Sängerknaben

Sopran: Christian Ziemski, Klavier: Franz Farnberger

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*

 

Dsc05185-602x800

キャンドルがどこにも売ってなかったので、うちにあったもので間に合わせたアドヴェントクランツです。蜜蝋で作られたロウソクなので、蜂蜜のような色あいです。本当は4本同じキャンドルを使うのでしょうね。でも、まっいいかということにしました。しかも昨日作ったので2本まとめて火をつけました。

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚゚*。,。*゚*

 

Dsc_4904-800x600
カテドラル東京

 

昨日、一昨日とボニプエリのコンサートに行きました。仕事終わりで向かったので、カテドラルでのリハは聞けませんでした。終了後も遠いのでさっさと帰りましたので、今回は合唱団の写真はありません。寂しいような気もしますが、疲れかたが全然ちがう。2daysで深夜の帰宅はこたえるので、今は元気に週末を過ごしています。大掃除も少しづつ始めたし・・・

3年前の来日のとき、確かマチェイ君といったか、とても素晴らしいソプラノを聞かせてくれる人がいました。ボニプは青年組もいるので続けて来日した団員もいましたが、今回彼の姿はなく、あのソプラノがどんなテナーかバスになったか楽しみでもあったのですが・・・。

かなっくホールではカッチーニのアベマリアを歌いながら入場し、通路で立ち止まりその場で演奏が続きました。なので耳に届くところで声を聴くこともできました。そういえば3年前もそんな感じで始まったんだと思い出しました。

前回小さかったboysはすっかり大きくなっていましたが、まだソプラノが出る子もいて、フィリップ君だと思いますがソロで歌ってくれました。

カテドラルでは、あの空間に対応しづらかったみたいで、演奏そのものはかなっくホールのほうがよかったと思います。

第二部のチェコ独自の曲が、やはり私は好きです。ボニファンテスも得意としていたスメタナの「売られた花嫁」からの「大いに楽しもうではないか」、民謡の「鐘の音」「チェコとモラビアの民謡と踊り」など言語の発声が持つ勢いみたいなものが感じられて、歌っている彼らも伸び伸びとした雰囲気。

「おお牧場はみどり」は、私世代には定番のみんなの歌ですが、今回歌われた「ビア樽のポルカ」は、かつてヨーロッパあたりで流行ったそうで、偶然となりの席になった知人の英国人のかたが、1930年ぐらいのころにヒットし、お父さん世代がよく歌っていたから懐かしいと言っておられました。勿論私たちも子供の頃から聞いてきた曲ですが、そんな経緯は知りませんでした。

カテドラルにはパイプオルガンがあるので、伴奏はオルガン使用が多く、場所がら静寂な空気が漂っていましたが、かなっくホールでは可愛い民族衣装で踊るパフォーマンスもあり自由度が増していました。

最後の「きょしこの夜」は一番がチェコ語だと思います。2番で英語、3番は日本語で客席にも歌ってくださいとパヴェル先生がこちらに向かって指揮をされ、終始なごやかな雰囲気のコンサートでした。

Dsc_4901-800x627
カテドラルのルルドのマリア様

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚*。,*゚*

 

アドヴェントではないですが、わりと最近の映像、モンセラートです。

モンセラのことは知らないので、何も書けません。日本に来ることがなければ、逆に自分があのノコギリのギザギザの崖の中腹まで、行かねばなりません。・・・今の結論は「無理」となりました。こういう場所にNHKが取材に行けばいいのにと思いませんか?

あの奇態な風景、修道院、世界一古いグレゴリオ聖歌の朱い本、変わらぬ聖歌隊の存在。唯一無二の場所ですよね。

 

 

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚*。,*゚*

 

YouTubeにWSKのクリスマスコンサート用のトレーラーがあるのですが、イェトミールがまだソプラノだったころ、Pueri Conciniteをソロで歌っています。フィリップも素敵な声ですね。2017年のクリスマスかしら。

この映像を公式からDVDとかにして販売してくれないかな。ヤナーチェクのオペラもそうだったし、ザンパーノや他にもMuthで演じたオリジナルオペラがあったよね。撮影した素材があるなら、フルでなくてもいいから編集してまとめて1本のビデオにしてほしい。

私の好きなモーコアはこれです。歌声も姿も雰囲気も指揮もすべてが美しかった。

 

 

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚*。,*゚*

 

64年組で未公開のクリスマスキャロルはこれでおしまいです。

シャーリング君は左から2人めかなと思うのですが。

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚*。,*゚*

 

 

 

*。,*゚*。,*゚*。,*゚゚*。,*゚*。。*゚*。,*゚*

 

小さいグラビア写真です。5cmくらい。

Img732-800x701

Img733-800x753

マーガレットの67年お正月号、メインは3月に来日予定の67年組のメンバー写真でした。

この写真誰かわかりますよね。3年後のフロシャウアー隊の団員たちは、アウガルテンの裏手にあるという卒業生のための寄宿舎にいました。

メガネのレッシュ君が、上の動画でもアップになっていました。来日当時はメガネかけてなかったけど。

 

| | コメント (33)

2019年12月 2日 (月)

゚・*:.。.☆ アドベントの季節にはいりました ☆.。.:*・゚

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

去年ドイツのアドベントを体験しました。日曜日を含む4週間前から、イエスキリストの降誕を待つのです。

モミの枝でリースを作りそこに4本の蝋燭をたてます。アドベントクランツというそうです。最初の日曜日に1本、次の日曜日に2本目・・・そうして4本目の蝋燭に火を灯すとクリスマスです。イブと当日だけ騒いで、翌日から一気にお正月準備に追われる日本的クリスマスとはえらい違いでした。

ちなみに私は毎年25日から黒豆を準備します。毎日沸騰直前まで煮返して様子を見ながらザラメを足して、お正月までにはこっくりとろっとした黒光りした黒豆ができあがります。

それから材料の買い出しとか、典型的年末大忙しの日本人です。

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

64年のビデオで、「天使のクリスマスキャロル」

そのうち何本かはYouTubeにアップされています。自分も「こよい鳴りわたる」だけ公開しました。

アフレコだという声を十数年前に聞きました。ネットの声でした。64年以前に録音されたクリスマスのレコードからという説は、そうかもしれないとも思いますが、全曲ではないよねという気持ちもあります。

すくなくともカメラの前で彼らは歌っていると思います。「こよい鳴りわたる」は信じ続けることにしました。信じることは私のかってです。あの子たちの声が聞こえてくるんです。笑 空耳でもいい。

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

この動画は確かに、64年組の声にしては可愛いすぎる響きかなという感じの歌ですね。4年生たちがいなくなったあとのコーラスですけれど、世界をまわるのLPの演奏は、もう少し大人っぽかった。

私は真剣に話しているけれど、世界中のほとんどの人はそんなこと知らないし関心もない。映画の製作者も、どのクラスが歌おうとどれもきれいですよと思っていただろうな。ライブコンサートではなく、これはクリスマス物語ですよと。

 


来たり聞けよ、み告げを Kommet Ihr Hirten

 

でも出演しているから、動いている姿を見るだけでも嬉しいのが正直な気持ちです。カラー映像だったら、このクリスマスツリーのロウソクがオレンジ色の炎で揺れていたことでしょう。そしてユニフォームの青いセーラーカラーと白い線が、教会の地味な色合いに映えるのね。

64weihnacht001-640x420

64weihnacht002-533x324

64weihnacht003

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

ただカメラが遠すぎて、顔がほぼわからないのが悲しい。今どきの4Kならくっきりだよなぁと思いつつ、虫眼鏡でPC画面を拡大して見る。う~~~ん、見えない。

 

 

 

64weihnacht004

「きよしこの夜」は、アルトの前列はヴァインベルガー君、ツェルニー君、あとは・・・。

でもこんなに小さくても集中力でなんとなく見えてくる気がする。・・・空耳のあとは気の迷いか。

ここはどこの教会だろうねと、ファン友さんと話しています。きっとこのステンドグラスもカラー映像ならば色鮮やかに輝いているでしょう。

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

ところでブロ友のABCさまから、ある指揮者の訃報を預かりました。皆さんにお伝えしなければと思いました。

マリス・ヤンソンスさんです。ニューイヤーコンサートでの指揮は、どなたも覚えていらっしゃると思います。

2012年は顔を見知っている団員がたくさん出ていました。来日できなかった2011年のブルックナー、12年のシューベルト、13年のモーツァルト、14年のハイドンコアもいます。いえそれは、今だからわかるんですけれどね。10歳ぐらいの可愛いフィリップ、2010年に一番おちびだったティモ。懐かしい面々です。

そんな合唱団のいるバルコニーに目と表情で合図を送り、自身は金床をユーモラスにリズミカルにたたかれた。

そして2016年のニューイヤーコンサートにはヤンソンスさんからWSKとの共演を希望されて、私たちは再び華やかな気持ちで新年を楽しみましたね。心温まる演奏に改めて感謝し、ご冥福をお祈りいたします。

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。* 2012

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。* 2016

 

 

R.I.P.

 

゚*。,。*゚★*。,。*゚☆*。,。*゚★*。,。*

 

| | コメント (14)

« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »