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2020年8月 3日 (月)

いにしえのWSK学校*1973~4年頃

 

突然ガンガンに晴れた週末。

梅雨明けをかけて、梅干しを土用干し。月曜日に休暇をとったので、この3日間が勝負どこです。もう土用の丑の日過ぎてしまったけどしかたない。梅雨が長すぎたので、暑いけど晴れた空がうれしい。

家中のカーテンを洗濯して、あまつさえカーペットも洗濯して、網戸洗って、その他もろもろカーテンを外した途端に目についた汚れを素通りできず、指がいたくなるまで掃除と雑草とりに明け暮れました。

まだ柔軟剤の香りが残るレースのカーテンだけになった部屋は気持ちよいです。

 

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前回記事の追記として、ウィーン少年合唱団が国から舞台芸術の教育機関として承認されたニュースをお知らせしました。

ウィーン少年合唱団が学校制度を確立したのは20年ほど前のことです。

それまでは寄宿舎で生活し、勉強はすれども、試験になると外部の一般の中学校に行って受けなければなりませんでした。教師は公立学校から来ていたりもした・・・と確か書いてあった気がします。合唱界などの記事によれば、団員たちは全員が好成績で合格していたそうです。

ツアーが今よりも長かった頃、ウィーンに戻った時の勉強はきつきつだったと思います。学校以外にミサがあり国内のコンサートもあり、レコーディングがありそのための大曲の練習があり、ソリストたちは歌劇場で三人の童子を演じなければなりませんでしたから。

学校制度をとるようになり、変声期で退団という図式がなくなりました。声が変わろうと変わるまいと、きちんと同学年が全員そろって卒業するのです。さらに付属高校もできましたから、進学問題での悩みも軽減されたのではと思います。(海外から来ている団員たちの中には、母国に帰らずウィーンに残る生徒もいます。)本人も親御さんも、その点ではずいぶん安心していられると思います。

20年かかってアウガルテンは教育機関として、それも舞台芸術学校として、連邦文化科学教育省からお墨付きを頂きました。

HPより:https://www.wienersaengerknaben.at/neues/details?news_id=1582221336633

王室紋章のワッペンは名実ともに、オーストリアを代表する意味を持つようになりましたね。

おめでとうございます。

 

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さて今日は、かつてのウィーン少年合唱団のドキュメンタリーを取り上げました。随分前に台湾のファンのかたがアップしてくださいましたが、日本で販売されたVHSと内容がかぶっているようだったので、ちゃんと最後まで見ていなかったのです。日本のはナレーションが入っています。

https://youtu.be/1LlYb75okCU

https://youtu.be/6eLWm0Eno_w

https://youtu.be/TxE3Jm5ZeZg

 

でも最後まで見たら、びっくりするシーンが隠れていました。ご存知のかたは「ああ!」と思うでしょうけど、御存知ない方はお楽しみに。

VHSを変換してアップして頂いてるのですが、かなりノイズがあります。出だしは無音だったので、音があるところからスタートさせます。ご承知おきください。

ソリストは70年代の代表選手みたいなペーター・イェロジッツ君。芸術監督はギレスベルガー教授、カペルマイスターはハラー先生の時代です。レッスン風景の中には、部分的に日本で販売されたVHSに編集されているシーンもありました。タウチュニッヒ団長の在りし日の姿と話し声が、なんだかとても懐かしく思えました。

 

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このドキュメンタリーでは、最初の3~4分のところで新しく正式メンバーになったboysに制服が貸与されます。そして最後の54分ぐらいの場面では退団する団員たちが制服とカッペを返しますね。

彼らが向かった先は変声期を迎えたboys専用の寄宿舎で、アウガルテンの裏手のほうにあるそうです。当時は変声イコール退団ですから、生活そのものが変わってしまう。この寄宿舎から外部の学校に通っていたんですね。

 

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そして最後のシーンでビックリ。

なんと退団組の子たちが合唱界の69年組特集号を見ているではありませぬか。
聞き取れないけど、なんたらかんたらヤーパン・・・と言ってますね。笑
語らっている子の中に69年組がいるってことですか? 雑誌のグラビアに写ったカール君を指さしています。もしかしてこのロン毛の兄さんがカール君?

69年に13歳としてこの頃は17~18歳ですね。ギリでここに残っているかもしれません。隣の青年も来日メンバーでしょうか。

 

前後しますが、14分48秒ぐらいから聞こえるSalve reginaが耳に心地良かったです。

 

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この時代の録音レコードがあります。民謡集とワルツ・ポルカ。オケが入っているので全体には賑やかな感じで素朴さはないけど、ソロの声なんかきれいです。でもイェロジッツ君の声は聞こえないので、録音したクラスが違うのでしょうね。

ジャケットは花の季節に撮った写真でどちらも可愛い。飾っておきたいヤツ

Dsc_5498-1024x768

 

裏面はこんな感じです。収録内容は多少だぶっているので、たぶんワルツ・ポルカだけのレコードもあると思います。(モノクロジャケットの左端に小さくのっている既出レコード写真がシュトラウス集のようです。)

Dsc_5499-1024x768

 

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ドキュメントで使用されている音源かと思われる曲も収録されています。Wem Gott will rechte Gunst erweisen とか。

YouTubeにもいくつか上がっていました。私が好きなMädle ruck ruck ruck...は、なさそう。Wenn ich ein Vöglein wär なんかも可愛いですよ。日本語だとなぜか夜汽車なんですね。笑  ♬いつもいつも とおる夜汽車~




Ich bin ein Musikant

 


Guter Mond du gehste so stille

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久しぶりにレコード出したら、やばい!カビはえていた。

この長梅雨だけが原因じゃないけど、今月はレコード盤メンテネンス強化月間にしないといけない気がする。買うばかりじゃなく、お手入れしないと古いものはだめっすね。

レコードの外袋、中袋、CDの外袋とか、いつもディスクユニオンで調達しているのですが、通販でも買えるかな。

 

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コメント

maaさん
おはようございます😃やっと梅雨が明け、やる事が沢山ありますね。カーテンのお洗濯を忘れていました早速やらなければ⋯。
懐かしい動画ありがとうございます。今のWSKも良いですがやっぱり昔のWSKの方が良いです。75年の懐かしい顔も見えて⋯。「老人の家」の中でアルバムを開いて思い出を語るシーン、カール・タウチャー君かなぁ?とも思えます。

投稿: Mieko | 2020年8月 3日 (月) 10時31分

maa様
上記WSKのHP掲載記事には、

「ウィーン少年合唱団をできる限りサポートし、研修生アーティストのニーズに可能な限り最善の方法で応え、同時に若者のための質の高い教育を可能にすることを目指しています」とハインツファスマン教育相は語った。

という部分があります。
スマホが勝手に翻訳するので、精度はわかりませんが、詳細は別にして、これは支援ということだと受け取りました。
早合点だったらごめんなさいm(__)m
それよりも、国の援助が入るということは、干渉もされる事になるので、そちらの方を心配していました。
今後の方向性とか.....。
この状況下、存続できるだけでも有り難いことなので、贅沢はいえません。
しかし、WSKはWSKのままであってほしいという思いは強いです。

maa様のお家には沢山のお宝が同居しているんですね。
最後の2枚のレコード、何か味があっていいですね~。
これぞThe maa様!という感じがします。
Guter Mond(CD)は寝る前によく聴いていますよ。


投稿: ABC | 2020年8月 3日 (月) 12時48分

>Miekoさま
>
3日間晴れましたね。梅干しは最後の仕上げで夜露をあてて明日の朝とりこみます。今年はコロナのせいで梅の価格も高かったし、長い梅雨で漬けすぎた感じがします。カーテンは今が洗いどきですよ。洗い立てのさっぱりしたレースのカーテンは、暑さも少しかげんしてくれそうです。
老人の家・・・笑、年金生活者の家とか、お金がかからないから、随分な言い方をされた寄宿舎でした。この家もシュニット神父時代に声変わりした団員のために準備されたんですよね。フレンドにはピューリンガー君やロスナー弟君が暮らしていたころの写真がありましたね。
合唱界を開いてタウチャー君の写真を指さしているのは、やっぱり彼自身なのかな。ツアーを懐かしんでいるようでしたね。団員時代はぽっちゃりしていたので、大人びて見えました。

投稿: maa | 2020年8月 3日 (月) 20時52分

>ABCさま

私の自動翻訳はPCです。だいたい同じような翻訳でしたが、最後の一行で、現在財務上の影響はなく、依然として支援に依存していますと書かれていました。
でも一番重要なことは、教育相が出来るかぎりサポートすると公言されたことです。その基本姿勢があれば、1924年以来孤軍奮闘してきたウィーン少年合唱団は、ようやく存続を保障されたと思ってよいでしょうね。財政上のことはこれからかもしれませんが、ひとまず日本から心配し続けなくても大丈夫と思います。シュニット神父がわずか12人の子どもたちで歌い始めてから、100年近い日々が過ぎようとしていますね。
昔のレコードは味わいがありますね。これから一枚ずつチェックしてお掃除しようと思います。

投稿: maa | 2020年8月 3日 (月) 23時22分

鬱陶しい梅雨が開けておめでとうございます。
こちらは雨が降ると木が茂る、と喜んでいる地方です。
しかし、レコードにカビが生えてしまったと読んでびっくりしましたが、何故か青のりせんべいが頭に浮かびました。
梅雨の、あのじめじめした日々をもう、すっかり忘れています。
これから夏ですね。
熱中症にはくれぐれも気を付けて下さいな。
70年代の合唱団の日本語のリンクをありがとうございます。
この動画は以前にドイツ語で見ていました。
自分のブログのどこかにも書きましたが、卒業生の宿舎の場面でタウチャー君は自分は二度目に来日した時の方が、成長していたので印象が深かったと言っています。
72年に担任の先生として来日したハネスもいます。
ファンレターは日本からが一番多いと言っていました。
懐かしい顔ぶれですね。
みんな、どんなに変わってしまったのでしょうね。
私も昔の合唱団の方が、年代が彼らに近かったせいか、身近に感じて大好きです。
何はともあれ、国が合唱団を援助すると判ってほっとしました。

投稿: ponko310 | 2020年8月 4日 (火) 18時25分

>ponkoさま
>
ドイツ語の和訳をありがとう。退団組の語らいの中身は、そんな思い出トークだったんですか。そう・・・❤ それではやっぱり彼はタウチャー君なんですね。ハネスさんは隣りにいるおひげの方ですね。
雑誌ショパンの編集でVHSになっているのは94年発売なので、日本語ナレーションのビデオは映像がきれいです。もともとのドキュメントは20年も前にテレビの番組だったのかな。団員たちがコートを着て、ホーフブルクに行くシーンがあるでしょう?その姿は今と同じはずなのに、昔のほうがかっこよく見えるのです。やはり年代が近かったから、そう思うのかもしれない。大人になった今、「子どもたち」を見る目とは、自分の目が違うのね。

長い梅雨があけてほっとしていますが、猛暑で大変です。なにしろマスクを離せない状態で暑さがこたえるので、流行りのハンディファンを買いました。歩きながらでも扇風機を手に持っていますよ。
レコードのカビは白いので、青のりせんべいじゃないけど、笑・・・長いこと聴いていなかったのがいけなかったようです。レコード洗浄用のアイテムがいろいろ通販で買えることがわかったので、これから少しずつお手入れしていきます。
庭はすっかり雑草天国のジャングルになりはてました。

投稿: maa | 2020年8月 5日 (水) 00時17分

maa様 皆様
お知らせです。
8月23日 23時20分からNHK-BSプレミアムシアターでメルビッシュ湖上音楽祭ウィーンオペレッタ レハールの「ほほえみの国」が放送予定です。
2015年だったか来日して、湖上舞台をそのままステージに持ってきたという公演を生で観ました。
その時の演目は「こうもり」で実力はもちろん、とても楽しく、また何度も笑い転げました。
幕間には「美しく青きドナウ」の演奏とバレエの演出などがあったりで(日本向けサービス?)盛り沢山、出演歌手にはWSK出身者もいましたよ。

よかったらご覧くださいませ。
https://www4.nhk.or.jp/premium/

投稿: | 2020年8月 7日 (金) 22時23分

maa様
今の名無しコメントは私です。
失礼しました。

投稿: ABC | 2020年8月 7日 (金) 22時31分

>ABCさま
>
オペラのオンエアをお知らせくださりありがとう!
コロナ感染拡大を防止でたくさんの公演が中止や延期になりましたが、そのかわり有名な歌劇場がネットで普段は見られないものを配信してくれたりもしました。オペラ音痴の自分ですが、たまたまオーストリア観光のサイトを見ていたら、フランツ・レハールは生誕150周年ということを知りました。本来ならイベントが開催される記念の年だったのですね。
ブレゲンツの音楽祭にはウィーン少年合唱団が出ていたことがありますね。いづれも山と湖の国らしい、夏ならではのイベントですね。

投稿: maa | 2020年8月 8日 (土) 11時57分

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