カテゴリー「ドイツ・オーストリアの合唱団」の記事

2016年10月10日 (月)

ハノーファー少年合唱団のプレトリウス

ずいぶん前に注文したCDがようやく届きました。マーケットプレイスは海外便が多いから時間がかかりますね。

今日届いたのはハノーファー少年合唱団の「MICHAELISVESPER」

プレトリウス(Michael Praetorius)をメインにした16世紀ごろの宗教曲集です。

ハノーファーのHPに行くと、試聴できるページがあり、「今月の試聴盤」みたいな感じでさわりだけ聴けるんですね。それでこれは好きだなあと思いました。(今は月もかわったのでこのCDは試聴できません)

体感的な印象だと、北ドイツの合唱団だしドレスデン・クロイツに近いのかなと。正統派で若干地味めで、丁寧に宗教音楽に取り組んでいる。

ただ大幅に違うと思ったのは、ソロの起用が巧みであること。クロイツは何度かコンサートにも行きましたが、合唱だけで完結しておりソロは少ない。一人か二人は聞けますが、合唱との関わりは感じられず、流れの中のソロではなく、あくまでもソロで1曲歌うという感じでした。

このハノーファーのCDでは、古楽器独奏とソロ、そしてアンサンブルから合唱へのつながりがすごくいい。専門知識のない私でも、その編曲の豊かさに面白みを感じます。

それとソロの声質が他の声を阻まない協調性のある声であること。合唱とも楽器ともなじむ声でありながら、もっと聴きたいと思わせる魅力のあるソロであること。このような16世紀の宗教曲では、そんな声で歌ってもらえるのが最高です。

古い宗教音楽は単調な繰り返しが多いですね。ソリストたちの声は特段スーパーでなくとも、単調な旋律に華を添える濁りのない歌声です。それは大人だけの演奏では得られない現象で、聴いている者たちの心を自ずと浄化してくれる。

全編をとおして、ソロとコーラスの掛け合いのような形式で、古楽器の音色が優雅ですね。飽きないですよ。何度も聴きましたが・・・。



このCDのPVです。ケースの角がRになっているのが見えますか?ちょっと贅沢なつくりのケースなのです。シックなボルドーカラーで、この秋に聴くにはびったしの雰囲気といえましょう。

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解説書きに、演奏者の写真が掲載されていました。団員たちも無名扱いでないのが嬉しい。録音:2008年10月2日~5日

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追記!!!
本日は月曜日です。今夜11時25分からNHKEテレの「旅するドイツ語」をお忘れなく。またウィーン少の子たちが発音のお手本で2秒か3秒出るかもしれません。


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2016年9月10日 (土)

Ständchen セレナーデ(シューベルト) Regensburger Domspatzen

レーゲンスの1988年、来日公演の映像です。

投稿しているのは海外の方ですが、最初に日本語で セレナーデ シューベルト と表示されます。



1988年のレーゲンスを覚えていらっしゃる方があればいいですね。

なぜこの曲だけが海外の方の手で投稿されるの?と思ってちょっと調べてみたら、

・・・わかった!

このソリスト君は、投稿者自身なのでした。

テナー歌手のMalte Müller氏、彼がレーゲンスの団員だったころの演奏。

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これも本人からの投稿。

人気と実力の1983年ブルックナーコア、ルネのソロでセレナーデ。


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これもセレナーデ、D957の切ないほう。"Leise flehen meine Lieder"

テリー君のがCD録音で有名ですが、この動画は2006年のハイドンコアだったピーター・ヤン君の歌で、卒業後に自身がアップしたものです。

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やっぱりテリー君のも聴こうか。CDの解説によれば彼がシューベルトコアに入団後、すぐの録音のようで、新入生のテレンスと書いてありました。

このCDを買ったとき、こればかり繰り返し聴いていた記憶があります。



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2016年8月 8日 (月)

Regensburger Domspatzen

動画のタイトルは、「Boy soprano soloist of Die Regensburger Domspatzen sings Schlafe, mein Prinzchen, LP 1959」

ついさきほど、親しい人のブログを読んで、そこにあったレーゲンスの歌を再び聴いて(夕べも聴いたから・・・)そして、なんとなくYoutubeを見ていたら、こんなのがありました。



ここに顔写真が載っているソリスト君の歌は、他にもあって、それは彼自身が歌っている動画です。私の友はその動画に心惹かれるのだそう。

その動画、古い映像ということはわかりますが、これによると1959年頃ということになる。

ソリスト君の名前は、 Bernhard Wehleと説明書きされている。以前はunknownだったように記憶しているけれど、情報があったらしく、投稿者はどなたかにコメントでお礼を書いていました。

ベルンハルト君のソロがもうひとつ、それも子守唄。こちらはブラームス。



なんて愛らしい声だろう。残された声がどんなに古い録音であろうと、耳に届くのは今この時。永遠の声というのは、確かに存在するのですね。

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7月12日にチロルの高地、エッツタールで開かれた湖畔のコンサートの映像がありました。レーゲンスの少年たちはみなジャケットを着こんで、夏だといのに寒そうね。

先日ベルリン大聖堂でのコンサートの最後はブラームスの子守唄。この湖畔のコンサートも最後はブラームスの子守唄のようです。

今日の記事はベルリン大聖堂にレーゲンスを聴きに行く気持ちになってくれた友に、感謝の気持ちをこめて。



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2016年7月 4日 (月)

NHK世界ふれあい街歩き アウクスブルク

待ちに待った(私が・・・)番組放送のご案内です。

実は一度書いた記事がエラーで消えたので、もう同じ内容では書けません。がっかりして根性がなくなりました。なんでだろう? 保存しないで確認状態で文字をさわるとページが飛んでしまうみたいです。下書きモードにして保存しながら書けばいいのね。

番組はタイトルの「世界ふれあい街歩き」というドキュメンタリー。今回はロマンティック街道をゆくというテーマで、アウクスブルクを訪れます。下記は番組HP。

http://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/index.html

放送時間は7月5日午後8時からですが、再放送もあるのであわてることはありません。

コンサートに行ったことにない合唱団の中で、一番聴きたい少年合唱団です。CDや古いレコード、Youtube動画でしか知りませんが、何度も聴き、見て、いいと思いました。同じ指揮者が長く指導しているということも大きなポイントです。

バートテルツの合唱祭のころはいくらも知らなかったのに、CD買い込んであっという間に好きになりました。教会付きのコアの中では華やかさもあって惹かれます。

旅番組の中で、どれくらい時間を割いてもらえるかわかりません。1曲以上は聴きたい。インタビューもいいのですが、演奏を聴きたいですよね。

ハイドンの小オルガンミサ  (ミサ曲第5番 変ロ長調)
「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」

この動画ではキリエ、クレド、サンクトスが割愛されていますが、音が断然いいのです。
ベネディクトスでは、ソプラノソロが聴けます。


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あっ、揺れてる。地震ですね。でもたいしたことないようです。

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2016年4月30日 (土)

Nella Fantasia  ミュンヘン少年合唱団の演奏

韓国公演の動画があるそうですね。まだ見ていないのです。

これは韓国、テジョンのカトリック教会での演奏です。パリ木もそうだけど、教会で演奏ができるっていいですね。

パリ木も、この間のブルコアも歌っていた「ネッラ・ファンタジア」

ミュンヘン少年合唱団の静かな雰囲気の演奏も素敵だと思います。

ソロ・アンサンブルが胸キュンです。

ラルフ先生も元気そうで嬉しい。

これがドイツのボーイズの声だと思うの。彼らは背中で手を組んで歌っていますね。昔のウィーン少みたいで、また胸キュンしてしまった。sigh

cute cute cute cute cute

追記:たった今、韓国公演の動画を見終えたところです。ラルフ先生がパパゲーノになって、3人の童子との掛け合いをオペラさながらに演じるシーンがありました。楽しい!
歌の力強さはテルツを彷彿とさせる感じ。ドイツの合唱団においても個性がきちんとあるんですね。

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2016年4月27日 (水)

アウグスブルグ少年合唱団がNHKの番組に登場するみたいです。

いいかげんなタイトルですみません。NHKに問い合わせたのですが、今のところ詳細は分かりませんでした。ロマンティック街道のドキュメンタリーの一環で、カメラクルーがインタビュー等の取材をしたようです。

FBとHPでは、NHKから取材を受けた旨が4月22日付けで掲載されています。HPによれば、番組は6月中旬に公開されるらしいです。

バートテルツの少年合唱祭の時点では、アウクスのことはよく知らず、いろいろ試聴して1980年代のトビアス君というソリストの声に巡りあいました。

超絶、はまった! 大好きな声でした。

それでCDやLPレコードを買い、YouTubeもたくさん見ました。

指揮者は1980年代も今も変わらずに、ラインハルト・カムラー氏。

指導者が同じである限り、その歌ごえの本質は今も昔も大幅には変わっていないはず。きっと私は彼らの歌声が好きなはず。

以前放送された番組、NHK BSの「世界で一番美しい瞬間」では、あまりに短時間の取り上げ方だったので、これが「出演」ですか?と、問いたくなるような感じでしたね。今回仕切り直しとなればいいのですが・・・。

バイエルン地方の伝統ある聖歌隊です。是非是非「瞬間」ではなくて、それなりの時間をさいていただきたい。

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昨年12月のライブ映像です。

こちらは最新CDのPV。これが今の彼らの声ですね。

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2016年3月13日 (日)

マタイ受難曲 聖トーマス教会合唱団

11日と12日、トマーナコアとゲヴァントハウス管弦楽団によるマタイ受難曲を聴きに行きました。2日続けて行ったので、印象が消えずに残ってよかったと思います。

11日は東京芸術劇場でしたが夢倶楽部の招待で2階席C列、12日はミューザ川崎で1階席3列目。状況が違うのでそれぞれに良さがありました。2階席からはステージがすべて把握でき、ステージ両端の電光掲示板も無理なく目に入るので歌詞の翻訳がリアルタイムでわかります。でも距離があるのでステージ世界を俯瞰するような感じで、一体感には欠けてしまう。ミューザ好きの自分としては、今回も満足していますが、前方の席からは電光掲示板が視界の外なので、翻訳は手元でプログラムを見ていました。

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まず最初の印象は、ステージに現れたトマーナの上級生たちがなんとスタイリッシュだこと!スーツ姿がすがすがしくて見とれてしまいます。

リュート奏者の方は白髪のロン毛で、長いトマーナの歴史の奥から出てきた800年前の演奏家のよう。そして第一バイオリンのコンサートマスター氏は、吟遊詩人の趣がありました。

指揮者の前にはリュートとビオラ・ダ・ガンバ。その後ろにハープシコード。指揮者の左右にバイオリンなどの弦楽器、バイオリンの後ろにはオルガンがあります。後方はフルート、バスーン、オーボエなどで、オーケストラの後ろにトマーナのボーイズと兄様たちが並んでいました。

11日のコンサートでは2階席だったので、ステージ全体が見渡せましたが、0.6+乱視の自分には、表情までは読みとれない・・・。ミューザではボーイズはオケの間から見え隠れの状態です。結局団員たちの識別率はゼロでございました。いいの、今回は音楽が優先です。

キャスティングは、福音史家:マルティン・ペッツォルト、バリトン:クラウス・ヘーガー、フローリアン・ベッシュ、ソプラノ:シビッラ・ルーベンス、メゾソプラノ:マリー=クロード・シャビュイ

テノールのベンジャミン・ブルンスさんは体調不良のため、今回は2日間ともペッツォルトさんが福音史家とテノールの2役を演じられました。

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始まりの音はいつも感涙です。 前日の夜も聴いていた弦楽器の低い音が、目の前から聞こえてきました。この音をずっと待っていたのです。

福音史家は柔らかいテナーで好きな声でした。抑揚のある歌声は宗教的ではないかもしれませんが、私には心地よいものでした。

これまでウィーン少年合唱団で聴いてきたアリアが大人の歌声で聞えてくる。第8曲の「Blute nur,du leibes Herz!」 12曲「Wiewohl mein Herz in Tränen schwimmt」、13曲「Ich will dir mein Herze schenken」 ですが、その状況にもじきに慣れました、さすがに女性歌手のソプラノは絶対感があります。

少し気になったのは、2階席で聴いていたとき、たま~にソプラノ歌手の声の周波数がオケの音に埋もれてしまうように感じたこと。やはり近い席で聴いたほうがいいのかもしれませんね。全体にミューザでうける印象は、目の前でリュートのポロ~ンという音に耳を傾け、聴き語りのような気持で臨めたこと。その雰囲気がよかったと思います。

合唱は時に愚かな民衆の声、時に正義を訴える声、あるいは芝居のト書きのような役割もあるんですね。ステージの華はソリストにありますが、要所要所に入る合唱の絶妙なタイミングに驚かされます。

合唱隊は左右ふたつのブロックに分かれています。長い待ち時間があるときは席についてます。それでよけいに客席から彼らの顔が見えないのです。第20曲から29曲まではずっと右側のブロックが歌っていました。

第27曲はイエスが捕らえられた場面です。ソプラノ、アルトとのデュエットが本当にきれいでしたが、その旋律を裂くように合唱が「Lasst ihn放せ、halter待て binder nicht縛るな」と入ります。CDを聴いていたときからすごいなと思っていた箇所でした。一瞬の狂いもないそろった声が必要です。

第一部の最後第28曲はフルートの重唱が素敵です。繰り返されるハーモニーが何かを予感しているよう。きれいだけど不安にかられる音です。

第二部の始まりは、胸に迫る弦楽器の響きと静かなアリアでした。

33曲の福音史家のあとにプログラムではアルト、テノールⅡと書いてあります。これは私の勘違いでなければ、トマーナの兄さんたちが歌っていたはず。後ろのほうから高めの声できれいなハーモニーが聞こえてきたと思います。・・・まあ、勘違いかもしれないですが。

35曲のあとでガンバ、リュート、オルガンの演奏でテノールのアリアが歌われました。いずれの楽器も古風な音色でよかったです。他の演奏を見るとハープシコードを使うこともあるようですが、今回のアレンジは好きですね。

そのあと、第36曲の途中から38の途中まで動画がありました。トマーナの演奏で、38曲では女中が登場して証言するシーンがあります。歌うのはソプラノのボーイズですよ。埋め込み無効なので、こちらのurlから直接ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=9wWynOjoLm0

コンサートでもステージ後方からソプラノが聞こえてきました。メガネをかけた少年が立って歌っていましたが、見えにくかったです。

そして39曲のバイオリン演奏は誰もが心を持っていかれる所ですね。Breuningさんは吟遊詩人のようだと最初に書きましたが、やせた体を揺らしながら風貌だけでなく演奏する姿も詩人です。受難曲なのにこれほど美しい旋律でいいんですか?と思ってしまう。

続くアルトアリアも、本来のアルトよりは高い声質ですが、それが私には良かったです。

42曲のバイオリンソロもいい。女性でYun-Jin Choさん。彼女はBreuningさんとは対照的で姿勢よく勢いがある印象。バスのアリアとともにアップテンポの曲を力強く演奏しました。

第49曲はこれもウィーン少のソプラノで聴いていた「Aus Liebe」 愛ゆえにわたしのイエスは死のうとしている・・・という悲痛な内容です。実は今まで言葉の意味まで考えたことはなく、この機会に翻訳を知って本当によかったと思います。

やがて第61曲でイエスがEli Eli~と叫ぶシーンから、ストーリーは終章に向かっていきました。よく宗教画で十字架からおろされるイエスと泣きくれる人々の構図がありますね。あのような場面です。

終曲は悲しみに満ちてはいますが、深い安らぎも感じます。

「憩え安らかに。安らかに憩いたまえ」

演奏が終わった後の、わずかな静けさ。そのあとの大きな拍手。鳴りやまぬ拍手の渦。

ミューザの小じんまりした内部は、熱気と拍手の勢いとで異常な圧がかかったような感覚になりました。一人でテノールと福音史家を歌いきったペッツォルトさんを抱擁する指揮者のゴットホルト・シュバルツ先生。二人を見て一段と大きな拍手が起こりました。

何度かカーテンコールをして、最後にはトマーナのソロメンバーたちもステージの前に一列に並んでくれました。やっとボーイズの顔も見ることができました。さらに先生に連れられて出て来た少年は一番年少さんでしょうか? 小さくて消え入りそう。でも彼も2年後3年後には立派な団員になるんですね。

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聖書の中の一幕をこの目と耳で体験できたコンサートでした。

いつかまた機会があったら必ず聴きに行きます。ヨハネもぜひ生で聴いてみたいと思っています。トマーナコアの皆さん、ゲヴァントハウス管弦楽団の皆さん、素晴らしいマタイを聴かせていただき感謝します。

できればトマーナコアの団員だけの歌も聴いてみたいですね。蘊蓄なしの単純に美しいコーラスを聴いてみたい。

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マタイの終曲ですが、トマーナのこの部分だけの動画はなかったので、キングスカレッジです。

  • 曲番号とかドイツ語とか、誤りがあるかもしれません。CDとプログラムをつきあわせて確かめたつもりですが、実は一度書いた記事がエラーで消えてしまい、二度も書いたのでちょっと疲れたレビューになりました。にわか仕込みであんまりわかってない。ただ単純に感動したのです。それだけお伝えできれば良いのです。

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2016年1月23日 (土)

トマーナを聴かなければ

・・・と思っています。実は敷居が高い。

ですがマタイを初めて聴きに行くので、それまでに予習をしておきたいと思っています。前回の来日のときは、仕事と家の都合でどうしても行くことができませんでした。その前確かクロイツのマタイもあったと思いますが、受難曲の演奏シーズンは私自身も受難というか年度末の辛い時期で、コンサートに行くのはあきらめていました。

そこから解放されて、今年とても楽しみにしています。

しかもミューザではマチネでもあり、前日の東京芸術劇場公演にも夢倶楽部の招待で行かれることになりました。

夢倶楽部では席は選べませんが、戦々恐々と眉間にしわを寄せてチケット取りをしている状況から離れ、どうぞこの席へ・・・という流れに身をまかせて演奏を聴こうではないかと思っています。

なぜにトマーナコアは敷居が高いかというと、答えは一つ。バッハです。

バッハのすべてを敬遠しているわけではないのですが、トマーナのイメージが崇高で優等で、自分のように可愛く軟いところで少年合唱を聴いている人には、かなりの難関なのです。

絶対受からない東大みたいな感じです。

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年末にファン友さんからテレビ放送の録画DVDを借りました。BS・NHKでやったトマーナの寮生活の一年間と、聖トーマス教会でのマタイのライブです。

それは早々にお返ししたのですが、今新たに寮生活のDVD(市販されているもので、内容はテレビ放送と同じ)を別の方から借りています。

それを見て少し近づきました。東大→ 早稲田 くらいには身近になりました。

団員の中には集中力に欠けてしまう子もいるようですし、監督係で風紀委員みたいな立場の上級生に反抗的になってしまう子もいる。普通の子供たちでした。

上位50人の中に入らなければ、海外公演には参加できないのですね。

このドキュメンタリーでは南米公演が取り上げられていました。ドーム型の会場はバルコニー席が5層にもなっているすごいホールです。日本にはこんなホールはないですね。

当時の指揮者だったビラー氏が、演奏の直前に団員たちに諭すシーンがあります。

・ 子音をはっきりと発音して皆に聞こえるように歌うこと

・ 聴衆の顔を見て何を歌っているか伝わるように歌うこと

・ ミサの中に凝縮された人生の大切なことは、信者である人にとっても、そうでない人にとっても同じで、力強く、悲しく、しかし心温まるものである。

・表情も大切です。聴衆が見たい表情は、歌に合わない表情ではなく歌と同じもの。

要約するとこんな内容ですが、勿論先生の話を真剣に聞いていない子もいるのでしょうけれど、そうやって演奏会に臨む姿には心を打たれます。自分たちの役目を生徒たちが自覚するよう促しているんですね。

また参加できなかった団員たちも複雑な気持ちでいます。

そんな様子を見ていると、聞きに行く側の自分も何の用意もなく行っては申し訳ないわけです。

私にとってはマタイもヨハネも60年代のウィーン少の録音がすべてででしたが、対訳まではちゃんと読んでいないし、これから少しずつ準備をしていかなくちゃ。

昨年トマーナコアのマタイのCDを購入しました。。元ウィーン少のヨハネス・クムさん(78年のヨハネス・ブラインシュタイン)が福音史家を演じているので買ってみました。

2000録音(2010年プレス、2009年4月ライブ録音の誤りでした。訂正させて頂きます)なのでそんなに新しくはないですが、60年代よりはかなり新作です。まずはここから・・・です。

寮生活のビデオの中で一番好きなシーンはクリスマス。

ライプチヒの町に出て、一般市民の住宅の前で数人の生徒たちが歌うのです。クリスマスの夜の習慣だそうです。

DVDを貸してくれたファン友さんが、「ライプチヒに住みたいと思った」と言ってました。

自分のアパートの窓の下で、玄関の前で、少年たちがクリスマスキャロルを歌ってくれるなんて、少なくとも私の人生には100%やってこない風景です。

その映像を見ているだけでも、温かい気持ちになりました。

生徒たちは市からお小遣い40ユーロ、本代35ユーロが支給されるそうです。自分たちで皆のプレゼントを用意し、それがクリスマスにはテーブルの上に山積みになっています。

静かで楽しいロマンチックなクリスマスだと、インタビューに答える生徒。

なかなか素敵なビデオでした。

さて、今日の動画は最近のものです。ビラー氏がやめられて、今はゴットホルト・シュヴァルツ氏が指揮をされています。

旧東独出身でドイツを代表する指揮者のクルト・マズア氏が昨年12月に永眠されました。その葬儀が1月14日にトーマス教会で行われたときのものです。

バッハを敬遠すると書きましたが、バッハ砦の入り口を少し開けてくれたのは、実はテルツ少年合唱団でした。4年前の夏に聴いたバッハのモテットは、雷で打たれたような衝撃だったのです。

いくつかの合唱団のモテットを当時聴き比べてみましたが、テルツは異色かもしれない。でもバッハのCDが私の棚にも並ぶようになったのは、テルツの功績といえましょう。

この動画の曲は、テルツのコンサートでも聴いたモテットの一つで、BWV226番

H29.9.1 追記: 動画は再生ができなくなっていましたので、この画面からも削除しました。

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2016年1月12日 (火)

レーゲンスを久しぶりに聴きました

昨年はクリスマスどきにこれまで聴いたことのない合唱団も来日したので、ゆかしい伝統のある合唱団をあまり聴いていませんでした。

ドイツのテレビ局ZDFでオンエアされたクリスマスキャロルの中からアップロードされていた映像が、優しく美しく整った少年合唱で、あっ、レーゲンス・・・忘れてしまうところでした。この冬全然CD聴いていない。

2015年12月24日「Musik im ZDF - Weihnachten in Bethlehem」 から"In duici Jubilo"

ღ¸.•°*♥ ღ¸.•°*♥ ღ¸.•°*♥ ღ¸.•°*♥ ღ¸.•°*♥ ღ¸.•°*♥

最前列左端の少年が、清楚な声で歌います。天使が舞いおりる・・・。

ドイツでは、"Engel auf den Feldern singen"
フランスでは、
Les Anges dans nos campagnesでした。

日本では、♪ 荒野の果てに夕日は落ちて ♪ 讃美歌106番

ボーイズの合唱だけをピックアップしてくれている動画は少ないけれど、YouTube見るとこのような番組は昔からあるみたい。あとで古いのもチェックしてみようと思います。

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2015年12月21日 (月)

クロイツコアのアドベント

ドレスデン聖十字架教会合唱団が公式で毎日アドベントの動画をアップしてくれています。

あと3日でクリスマスイブ・・・早いですね。

日本で歌ってくれたプログラムのハイライトみたいなのがこれです。
スタジアムで15000人の観衆の前で歌うみたい。

でもこの精緻で敬虔な歌声は、教会が一番よく似合いますね。

アウグスティン君 彼の声も心に残っていますよ。

ティム君、彼は日本には来なかった。 きっとソプラノで素敵な歌声でしょう。

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