カテゴリー「Drakensberg boys choir」の記事

2018年5月27日 (日)

ドラケンスバーグで聴いた歌

ドラケンスバーグではいつも暖かい心持ちでいることができました。

あの山すそに広がる小さな音楽学校と、そこで学ぶ生徒たち。

音楽祭のために、遠方から駆けつける家族や観客、そして新旧の卒業生たち。

はるばる集う人たちも皆フレンドリーで、その和気あいあいとした空気が「おもてなし」なんですね。

ここでboysが合唱団としていつでも歌える、確固たる役目を持つコンサートホールが敷地内にあります。

4月末の音楽祭で活動を締めくくり、母国に帰る若い指揮者がいました。日本では後半に来日したクラス(Cathkin choir)を率いていたかたです。

先日も少し書きましたが、YouTubeであの日の歌を公開して頂けました。

Kennyさんが歌う 「Anthem」です。

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Youtubeに飛んで大きな画面でご覧ください。

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私たちは左の方の2列目で聴いていました。この時の会場に満ちていた空気の暖かさは、スタンディングする人々が手を振っているのも見ても感じて頂けると思います。

こんなに大勢が手を振っているとは気がつかなかった・・・

ウルウルしてるboysも見える。いろいろ思い出します。

Kennyさん、どうぞお元気で。

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2018年5月17日 (木)

南アフリカの心*人々と合唱 その2

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最終日の最後の公演は前の週に見逃した水曜日コンサートの再演ということでしたが、実際の水曜日のセトリを見ると、壁に貼ってあった30日の内容とは若干ちがっていました。

やはり水曜日に着くべきでした。カタール航空さんになんとかしてもらいたい気分です。

ただ今回は何度も彼らの歌を聴いているので、ユースオーケストラと共演した日など、他の機会に聞いていた曲が現在のレパートリーだと思うので、そのへんで網羅されているかもしれないですね。本当にたくさんの演奏に触れることができました。

newboysは今年の新入生です。 30人くらいいました。彼らは普段は学校の制服を着ているのですが、ネクタイと黒いジャケットがフレッシュでかっこいい!中には身長が伸びることを見越して、未来形サイズのジャケットに着られちゃってる子もいますが、新人の新しい制服は目にまぶしいです。そして彼らは礼儀正しい。

年齢は必ずしも10歳とは限らず途中編入の生徒もいるそうで、ときたま170cmくらいのビッグなnewboyもいます。でも今年の子たちはまだまだ声も可愛らしい。いつあのパワーが解き放たれるんだろう?夏か?

考えてみれば、去年来日したメンバーの中にも結構newboysがいて、ツアーに参加する試験を合格してきたそうです。あれは7月から8月でしたから、近々にはこの新入生たちも青いベストを着て歌い、長靴をはいて踊るんですね。

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←壁に貼ってあったセトリ

第一部はゲッティンガーでもWSKでも最近取り上げることの多いOla Gjeiloの曲で始まりました。モーツァルトのラクリモーサは今回二度聴けたと思います。

プログラムの6番目に「Anthem」という曲がありました。

これを歌ったのは指揮者のケニーさんでした。昨年は後半のクラスを率いて来日しました。覚えていらしゃる方もあるのでは?

このかたはまだ若くインターンシップの形でこの一年ドラキーズを指導してきたそうです。その期間を終え母国に帰るとのこと。最後のコンサートがこの時だったのです。

それはもう素晴しいテナーでした。前のほうに座っていた年配の男性が何度も目をぬぐっていました。客席はどんどんスタンディングを始め、大歓声に包まれます。ケニーさんの肩にに掛けられた南アフリカの国旗!小柄な体がくるまってしまう。労いの言葉を向けられ、ケニーさん自身も感極まっていました。ドラキーズの子どもたちと、この学校とこの場所が大好きなんだろうなと想像されます。

「Anthem」はミュージカルの曲ですが、ドラキーズが歌った動画を以前ご紹介したことがありました。他にも卒業生たちの動画があり、この合唱団では長く歌い継がれている曲のようです。

この子の歌が好きなので、以前と同じベンの歌う動画を貼ります。

あとでわかったことですが、昨日張ったチチェスター詩編のAdonai-roiは2人のソリストが歌っているそうで、最後の声はベンなのだそうです。

この時代2001年頃の好きな声です。

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「Ahona ya tswanang le Jesu」は楽しい歌です。トラディショナルなゴスペルですが、最近ここでベルギーの合唱団の歌を記事にしました。欧米では南アの伝統的な歌を取り入れていますね。この曲は「There is nobody like Jesus」としても歌われています。

そして第一部の最後はアバの「Does your mother know?」で、昨年来日したboys3人交代でソロをやってくれました。上が15歳までなので声変わりしているのが当たり前ですから、兄さんたちも華あるステージを見せてくれます。アバは世代を超えて人気ありますね。

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第二部のプログラムは南アフリカのフォルクローレ。

一年前に演じていた密猟禁止を訴えるストーリーから「水が枯れる」というものに置き換えられ、自然の恵みへの喜びを歌い上げてアフリカ人ではない自分にも身近に感じられました。

日本ではアナウンスが流れましたが、ここではスクリーンに、「There is no more water」 とかの文章が投影され、余分な説明はありません。身体表現が生き生きして表情もリアル。見ているとどんな場面かどんな動物に扮しているか一目でわかります。基本はあっても皆が違う。繊細な動きや大胆な動き、メンバーの個性で楽しめるのです。

昨年の来日公演で歌ったソリストたちは卒業しましたが、去年各会場で笑顔を振りまいてCD販促に努めていたおちびさんたちが、どんどん成長しています。

この日と水曜日のセトリが多少しちがうので、第二部のアフリカンミュージック・シーンにも変化版があるんですね。曲数は同じですが、Angusのソロはありません。総合するとすごいレパートリーの数になり、全て暗譜なのがすごい。(実際のところ踊るから譜面を持ってらんないわけで・・・)

ガンブーツダンスの振付けも昨年とは違っています。密猟者が登場しないので、自ずと違ってきます。

勇壮に変わりはないのですが、大柄な上級生の中に小さなCaleb君が加わって、ちゃんとタンクトップを着て腕にはアームバンドというのですか、 リストバンドじゃなく腕にまくヤツです。それをつけて、筋肉なんてどこにも見えないけどカッコいい。またまた母心が・・・・。頑張れと祈ってしまいます。

このダンスはステージより断然こっちのホールがいいですね。逆にこのダンスのためにこんな構造物を作ったのじゃないかと思うほどです。丈夫なタイルのような素材で作られたホールの床材がダンスにも適しているし、真っ黒かどうかわかりませんが、相当黒っぽいので、照明を落とすとユニフォームのアフリカ大陸の絵柄が、蛍光色で浮かび上がるのです。

首に巻いた飾りとアームバンドも同じ黄色でアクセントになる。それだけでもすごいインパクトです。そして私はわーっ!とときめく。

アフリカ音楽の最後は「Busa」 ソロは日本には来ていないboyですが、彼の歌や身のこなしはすごい。中肉中背くらいの軽やかな体は、キング・オブ・ポップスを連想する。天性のものでしょうね。演奏の迫力は混声の声が合体し(強力に束ねられた感じ)、建物全体が音響装置と化す。圧倒されてありんこになった気分です。

演奏が終わったらヒューヒューやる癖がついてしまいました。(東京ではやりません)

超感動! でも焦らなくちゃいけないのです。すぐに立ち上がって彼等を追ってここを出なければ。コンサート後の、日本流に言うとファンサービスに間に合わない。

急いで階段を駆けあがります。でも混んでるので気ばかり急いてしまう。やばいです。

外のテントの下で、もう太鼓の演奏が始まっていました。ジャンベのでかいのと、腰に付けるくらいの小太鼓との共演です。座って大太鼓をたたいていたのは、oldboyの兄さんたち。以前来日したことのあるD氏です。もう一人の男性もかつての卒業生でした。

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話がとびますが、この音楽祭には卒業生がたくさん集まります。親御さんも含め多くの卒業生が今回引率してくれたnatalさんを知っているので、あちらこちらから、「Hi, natal!」と声がかかるのです。

natalさんのブログでドラキーズを好きになった私や同行した友人は、もはや見てきたように語れるほどオールドなメンバーを知ってしまっています。この日会場に来ていたD氏のことも、「まあ、大きくなって・・・」みたいな、初めてなのにずうずうしい話ですが親しみを感じます。

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話を戻します。
音楽祭のファイナルコンサートの後、去年みなとみらいホールのロビーなどでもやってくれたアフリカ音楽を歌い踊ってくれました。狭いテントの下でひしめきあうboys。それはもう本当に生きる証みたいなエネルギーで、うじゃうじゃで楽しいったらありません。

小さい子は後ろのほうで埋もれてしまって見えない。肩グルマしてもらっている子もいました。歌う場所取りは早い者勝ちみたいです。普段はセンターで歌っているのに、意外や端っこ暮らしでいいみたいなメンバーも見えました。

コンサートが終わったあとなのに疲れた様子もなく元気いっぱいです。そう、彼らは歌っているときは疲れ知らずです。

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話が前後します。30日のマイケルハウスのこと忘れていました。

名門の私立高校でドラキーズ卒業生の進学先のひとつでもあります。この学校からマリンバ・バンドが音楽祭に参加していました。これがもう、目が釘付け。Youtubeを当たってみると、他の高校にも同じようなパフォーマンスをしているバンドがあるので、南アでは決して珍しいことではなさそう。

演奏中は撮影不可ですが、演奏後にいざ片付けようとスタッフが動き始めたとき、バンドのメンバーも集まってきました。そうしてなんと照明を落としたステージで再び演奏が始まったのです。サプライズ!

これには場内騒然で、帰りかけた人もスマホ取り出します。私もカメラを取り出しましたが、前の人の頭が邪魔。あせる自分。

充分な照明とは言えませんが、何とか残せたマイケルハウス・マリンバ・バンドです。

本番では赤いつなぎをワンショルダーにして、それがまたかっこよく青春でした。

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音楽祭ではオールド・ドラキーズのコンサートもあり、以前こちらで紹介した「メグルMeguru」を聴けました。また「Lord make us instrument of your peace」を、昨年の卒業生も交えた大合唱で聴かせてもらいました。親子で出演した二人がそれぞれソロを聞かせてくれる。この場所で過ごした日々が2人にあるんですね。

毎日感動して泣いていました。

ピアニストもいました。ハンバーグ片手に「Hi, natal!」とnatalさんに声をかけた20歳ぐらいの男子が、ええっと思うような美しい音色を聞かせてくれましたね。オリジナル曲ときいてさらに驚きました。

若い男子が走ってくるなり声をかけてくれるなんて、自分の人生にはないことなので、南アの空気とnatal愛を感じすかっとした気分になります。

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コンサート以外にも音楽祭の最中には日曜日のミサ、創設者タンゲイ氏の日、オールドドラキーとのディナーなどイベントがあり、すべてに参加させて頂きました。

教会ミサやタンゲイ氏の日には、ドラキーズのメンバーは合唱団学校の生徒として黒いネクタイスーツの制服で出席し、讃美歌国歌を歌いました。それを聴けたことも貴重な経験になりました。

この学校はキリスト教が根幹にあり、「Lord make us instruments of your peace」はことあるごとに、校歌のように歌われます。

natalさんの段取りで、限りある時間は限りない歓びに満ちた時間に変わりました。本当に楽しかった。天候にも恵まれました。雲一つない空が続くことは、この時期珍しいとのこと。一緒に行った2人も私以上に楽しんでいました。あの学校の芝生の上で、こんな学校初めてheart・・・と思った気持ちは、これからも変わらないでしょう。

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Ken Mackenzieオーディトリアムでの全員揃った演奏は、文句なしの想定以上でした。当たり前ですが校内には100人超のドラキーがいて、音楽祭には彼らの家族も大勢見えていました。

そしてまた当たり前ですが、彼らは青春を謳歌しています。

音楽祭には女子高生たちもオケや合唱で参加していました。プレトリアの女子校生たちの応援が一番賑やかでした。ドラキーズの上級生は彼女たちに人気のようです。

だけでなく、彼らがステージに上がると、会場全体から大歓声があがります。


女子たちの撮影にドラキーズもどうぞということになり、その後我れも我れもで、フレームに入りきらないくらいの記念写真になりました。

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たぶんそれが普段通りの彼らの姿であり、この音楽祭なのでしょう。

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最後の動画はドラケンスバーグでの音楽祭のあとに向かったヨーロッパツアーで、スイスバーゼルにて開催されたフェスティバルのハイライトシーンを、VOX PUERIという少年合唱雑誌が取材したもの。このshosholozaが、ドラキーズのヨーロッパでの歓迎を語っていると思います。


もっと見るをクリックすると、FBに飛び全文を読むことができます。

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南アフリカは虹の国といわれます。虹を渡らないと行くことはできません。・・・というのはウソです。ケープタウンなら飛行機に乗ればいかれる。

でもドラケンスバーグは、確かに虹の向こうの山すそにある聖地のような気がします。

 

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2018年5月16日 (水)

南アフリカの心*人々と合唱 その1

遠い国を旅しました。

月曜日の深夜羽田を飛びたった飛行機は大幅に遅れました。韓国便だって平気で遅れるのだから、広大なアフリカ大陸のはずれに位置する果てしない国、それは覚悟しなくちゃならない。

ところが果てしなく遠かったはずの南アフリカは、どこかで見たような親しみやすい風景で私たちを迎えてくれました。

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高速道路の景色も、郊外になってからの山並みも、北海道と言われたら「・・・ですよね」と答えてしまいそう。看板の横文字とハンドル握るドライバー氏のもじゃもじゃ毛深い腕を見て、「あっ、日本じゃない」と思うくらいでした。

この旅行のプランを考えて下さったのは南アフリカ&ドラキーズ・サポーターのnatalさんで、長年のお知り合いにお願いして空港からの送迎等をお任せすることができました。

なだらかな丘をいくつも越え地平線に沈む夕日を眺めながら、水曜日の夕刻過ぎようやくドラケンスバーグに到着。Freewayをかっとばし、約3時間の道のりでした。

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南アフリカには秋が訪れていました。目的地のドラケンスバーグ山系の高原地域は、滞在した1週間の間にも日を追うごとに紅葉がすすみ、空の青さとのコントラストも鮮やかでした。

ここでドラケンスバーグ少年合唱団学校が主催する恒例の「山の音楽祭」Music in the Mountainが、4月27日から30日まで開催されました。

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音楽祭には南ア各地とシンバブエから、小中高校生を含む合唱団、オーケストラ・器楽演奏、ミュージカル等でいくつものグループが参加、彼ら自身のパフォーマンスとドラキーズとの共演や、ドラキーズ単独でのコンサート、オールド・ドラキーズ(卒業生)のコンサートなどが開催されました。

小学生の合唱団のボーイソプラノがきれいでしたね。彼にとっておそらく初の大舞台。緊張の糸が張りつめて切れそうなのがわかる。

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どの合唱団だったか覚えていないのですが、消去法でEast Rand Children’s Voices だったのではと思います。でもその子の声をもう一度聴くことは、たぶんないんですよね。そう思うと一期一会の旅です。

音楽祭に参加した別の小学校の当日の動画がYoutubeに上がっていました。この歌とユニフォーム、覚えています。白いリボンが可愛かった。


Brackenhurst Primary School Choir の演奏

当初の予定ではドラキーズの定例水曜日コンサートも聴くはずでしたが、フライトが遅れたことでその日のうちに乗り継ぎすることができず、終演時間までにまにあいませんでした。

これはもう仕方のないことでしたが、後になってちょっとだけ好きなメンバーのソロがあったことを知り・・・ちょっとだけというか、結構好きですが・・・、今さらながらカタール航空許せんと思い始めています。20時間のロスは随分ですよね。

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それでもこの地にいるというだけで嬉しくて、おまけに身の回りの物がみんな好きで、
白雪姫が住んでいるみたいなコテージと牧場の馬、明け方からうるさい野生のガチョウ、近所のスーパーで売っている安いグラハムブレッドとか、青くさい昔っぽいトマトや、味の濃ゆ~いジュース、ドラキーズ学校までの木々の茂った道(時々ヒヒ系お猿がいて恐いけど)、幸せすぎる毎日でした。

すべてお伝えすることはできませんが、印象に残ったことを書きたいと思います。

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まずは今回の旅とは関係のない時代の動画ですが、アバの「ザ・ウィナー」を歌うboysの深く優しいアルトからお話しします。精緻でありながらテクニックを固執しない自然さを持った声ですね。

2番目のソロは若いテナー。その若い低音が加わった合唱は欧米にも多くあり、「厚みがある」といった表現をするようですが、ドラキーズのハーモニーにはそんな言葉では語りきれない音の世界を感じます。

何よりこの人数での演奏を、ドラケンスバーグのこのホールでどうしても聴きたかった。束縛のない地で歌う彼らの姿をこの目で見たかったのです。

アバがヒットしていた時代、この曲には思い出があります。好きな曲をその曲への思いを汚されることなく、他の歌い手が素敵に歌ってくれる。それは本当に嬉しいことです。

あ~、この歌を好きだった人がいたんだ・・・と懐かしむ時間を壊されたくない。ドラキーズの歌の心地良さをどう表現していいかわからないけれど、コテージ村で過ごしている間にたまたまメイドさんたちの歌を聴いて、なんとなく感じたこと。

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メイドさんたちは各コテージをまわって掃除やベッドメイキングしてくれる。その仕事に出る前に集合場所で皆で歌っていたことがあります。リードボーカルの人がいて、コーラスをつける役割もきまっているみたい。彼女たちは生活の一部としてきっと普段から歌っている。もしかしたら人前で歌うこともあるかもしれないけれど、本業は歌手ではないのです。それなのに私たちを泣かせるほどの歌声でした。

どうして涙がでるのかわからない。ドラキーズの歌も同様なのです。聴くとなぜか泣ける。

それほど天使のような美しさとか儚さなんてないのに、涙腺を刺激する。心に突き刺さる。心のツボを突かれて、痛くないのに泣いてしまう。

そんな私たちをよそにメイドさんたちは豪快に笑って、こんなポーズをしてくれる。
あれだけの歌を歌いながら、・・・なんちゃってみたいな顔して仕事に行ってしまう。

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合唱団では校内でコンペがあり、自分の得意なレパートリーを発表するそうです。優秀な子はそれをコンサートで披露するチャンスももらえる。

なんかそういうことで、コンサートの演目は与えられるだけでなく、皆で作り上げていくように思われます。子どもたちにチャンスをあげる。場数が増えればうまくなる。相乗効果でどんどん力を蓄えていくみたいですね。

ライオンキングやクィーンの曲、シスターアクトなどは昔から歌っていますが、今回の音楽祭でも新しい映画の挿入歌など取り上げていました。

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ステージの正面上部にはパイプオルガンの管がコンパクトに収まっています。開演中はライトを落としているので、カラフルな照明をあてると、暗い中にパイプが浮かび上がります。

その左右には天井からスクリーンが下がり、演奏中の曲や出演者、ソリスト名などが表示されます。またイメージ画像なども投影され、ステージ効果につながります。

最前列の座席はステージと同じフロアです。2列目から最後尾までは階段状になっているすり鉢状で扇型。3個の入口にそれぞれ階段があり、指定された入口でEチケットを見せると座席まで新入生(newboys)が案内してくれる。

学校の制服姿で、案内してくれるんですよ!

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プログラム

Music in the Mountain (MIM'S) 2018

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4/27  11:00  「Choral Splash」
Durban Girls’ College 合唱
Whitestone School Choir (Bulawayo in Zimbabwe) ミュージカル
Drakensberg Boys Choir 合唱

19:00
Watershed  ロックコンサート

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4/28 11:00 「Choral Scherzo」
Reddam House Umhlanga Orkestra and choir
Armonia Choir(Pretoria)
Brackenhurst Primary school Choir (Alberton)
DBChoir

15:30
Durban Youth Orchestra オーケストラ
DBChoir  オケとの共演

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19:00
DBChoir : Bernstein Centennial バーンスタイン生誕100年記念

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4/29 8:30 :Sunday church service 教会ミサ

11:30
DBC Old Choir 合唱
Afrikaanse Hoer Meisieskool Pretoria:オーケストラ
Midlands Youth Choir 合唱

15:00
Michaelhouse Marimba Band マリンバ演奏
DBChoir 合唱

19:00
DBChoir : Bernstein Centennial バーンスタイン生誕100年記念

4/30 8:00 :Foumder's day Assembly 創設者タンゲイ氏の日 式典

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11:00  「Choral Jamboree」
Afrikaanse Hoer Meisieskool Pretoria  オーケストラ
East Rand Children’s Voices 合唱
DBChoir 合唱

15:00
DBChoir  水曜日コンサート再演

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実はプログラムというのは特に配布されてなく、公式で発表されたものも少し変更があるみたいなので、FBの記事と自分のカメラロールの記録から起こしてみました。だいたいあっていると思うんですが。

4日間で10回のコンサートです。入場料は多少ばらつきがありますが平均1500円程度です。児童生徒の参加もあるとはいえ、クオリティは申し分なく本当に満足度が高いです。ドラキーズが端々に出演し・・・端々ってのもおかしいですが、共演などもあるので、結構「また出てきた」感があって嬉しい。

それにboysは出番じゃない時に、会場のサイドの席や階段に腰かけて待機していることもあります。まあ振り向けば見えるという贅沢な環境です。勿論そんなにはチラ見とかしてないつもりです。coldsweats01

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27日の夜の部にWatershed ロックコンサートというのがありました。ウォーターシェッドと読めたので検索したら、防水バッグとか出てきちゃって、どうも日本では知られてないようです。20年ほどキャリアのある南アのロックバンドで、アコースティックなソロなどもあり楽しみました。

特にL.コーエンの「Hallelujah」は本当に素敵でした。

ステージを囲むように緩いカーブを描いた座席配置なので、向こう端の客席の様子が見えるんですね。そこで見えたのはスマホカメラの照明をオンにして、ペンライトみたいに頭上でウェーブさせている観客。真っ暗な席に丸い小さな光がたくさん揺れていました。

そうなんだと思い私もやってみる。「♫ハレル~ヤ」の歌に合わせて皆がスマホを揺らしてる。Boysもやっています。歌っている人もいたかなぁ・・・あったかい雰囲気でした。

このコンサートではドラキーズも完全に唯のファンとなっていました。振り向いたら学校の制服を着て、階段で踊りまくっているboysが見えたので大笑いしてしまった。こっちのほうがおもろい。

でも彼らには門限があるのです。natalさんが教えてくれて気がつきましたが、夜8時半ごろHeadboy(生徒会長みたいな存在)が声をかけたそうで、数分後にはいなくなっていました。自由だけど、自治精神が強い。

同じく「Hallelujah」は、ドラキーズの演奏でも聴けました。28日のユースオーケストラとの共演です。これは待ち時間にリハが聞こえてきたこともあって期待していました。

本番では♫ハレル~ヤを客席も大合唱な雰囲気で盛り上がりました。ソロの一人は来日しなかった子。歌える子が多いですね。そしてこの曲は驚くほど愛されている。

他にもソリストの登場に拍手しました。Angus君はなかなかチャーミングな声です。クラシックなソプラノもきれいですが、まだちょっと自信無げで緊張気味。大丈夫かなと心配しながら聴いていました。(満身母心となる)

ポップスはリラックスしていてリズムの取り方もスマート。軽く高めの声で歌います。

「Doo be doo」という南アの曲です。同じく去年来日したソリストのBandile君とのデュエットで、このBandileがまたまた上手になって、迫力が増しました。可愛らしいAngusの横で、腹の底から歌うわけです。 良い意味で怪物でした。会場もBandileのソロが始まると騒ぎ出す。もうわかってるんですかね。
追記:5月29日  このとき2人の間でもう一人歌っている子がいました。日本には来てなかったメンバーでした。

Sam君も持続する低音で驚きました。声量があってコーラスを引っ張っていきます。
去年川崎で演奏中に彼の声が聞こえたことがありました。おちびさんでしたが、(今も・・・)よく通る声でした。あれから9ヶ月ほど、ソリストとして歌えるようになったんですね。上手なアルトの子によくある、高音まで出せるタイプと見えました。


「グラディエーター」から、Now we are free (スイス・バーゼル公演より)

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28日と29日にあったBernstein Centennial (バーンスタイン生誕100年記念)は、オーケストラではない楽器の選択で、独特の世界観を出していました。ミュージカルからクラシックまで幅広く活躍したバーンスタインの作品群を現代音楽的に(私の印象です)アレンジし、そこにドラキーたちが歌い踊り、そしてチチェスター詩編では静寂のソプラノソロを聞かせてくれました。

29日はリピート公演ということで、私たちは最前列の席を頂けました。すごい!ソロが目の前で聴けるんです。

前日の公演は時差ボケの睡魔襲来で、午後7時半ごろですかね。日本時間の深夜ですが、猛烈に気持ちよくなってしまったので、29日はリベンジ。勿論ずっと眠かったわけじゃないです。Boysが歌い踊り、ステージの前方5~6人が出てすごい可愛い振りをするんですよ。瞬間に目覚める!そうかと思うと、南アの国旗を背負ってスーパーマンみたいに会場を駆け巡る。今思うとあの2人は、合唱団で一番の大きい君と小さい君です。

小さいSeth君はKatlego君の半分もないかもしれない。Sethは柄のついた国旗を元気よくふりまわしていました。

ミュージカルでは「ウエストサイドストーリーとか・・・それしか知らなかったので・・・笑
卒業生のLiam君が「Somewhere」を熱唱。白シャツを腕まくりした姿がフレッシュで、トニーの雰囲気だしてました。卒業生が結構出演しているんです。

どのシーンだったか、ステージに犬が迷い込みました。正確にいうと会場に・・・ですが、ステージと一体化しているので、そのまま侵入しチョロチョロ散歩すると、再び階段を上がって私の視界から消えました。黒いミニチュアダックスのさらに小型な子で、暗い中で目立ちはしませんが、前にも犬が入ってきた話を聞いたことがあったので、そのおおらかさが可笑しい。スタッフが捕まえようとしていましたが逃げてました。お客さんの犬でしょうね。

さて、待望のボーイソプラノ・ソロは、Geo君が歌う「Adonai roi」
ソプラノソロは少ないので、やはり聴けると嬉しいです。

通りすがりのかた(boysのママ?)が、ここにいるとトイレが長くなるわと笑っていました。会場の裏手にあるトイレは、リハが良く聞こえます。やることなくてもトイレで聴いていたくなっちゃう。

自分たちは子供のように遊んでいました。大きな空と山に守られて、漏れ聞こえる美しい音楽を聴くともなく聴いている。なんて平和な時間だったろうと思います。

昨年の日本ツアーでは経験できなかったゆったりした空気がここにはありました。


向こうに見えるのは教室棟。芝生斜面の左上には寄宿舎、右に下りるとラグビーコートがあります。あとは空と山・・・。

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Drakies チチェスター詩編 第二楽章 Adnai roi

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to be continued・・・

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2017年9月 1日 (金)

明日の「世界ふしぎ発見」を、楽しんで!

先日予告したドラケンスバーグ少年合唱団が出演する「世界ふしぎ発見」は、TBSテレビでは明日9月2日夜9時から放送されることになりました。

海・山・空を巡る大冒険   観光キング・アフリカ最前線というサブタイトルです。

人気番組なので、いつも見てるよ、我が家でも見られるよという方は、ぜひチャンネルを合わせてください。

来日したメンバーがインタビューを受けている動画がありました。

ハンサムな黒人青年のナサニエル君は、ソロもきかせてくれましたよね。ヘッド(natalさんから伺いましたが、生徒会長なんですって!)のリアム君もソリストです。背の高いコナー君は、とても目立っていたので覚えている方も多いと思います。

ドラキーズがいる場所は合唱団学校ですから、こうして普段は学校の制服を身に着けています。制服には訪問した国々の名前が刺繍されているんですね。新入生のときにはまっさらなスーツだったのが、上級生になり活躍するごとに、ワッペンやら刺繍やらいろいろと賑やかになっていくようです。詳しくは、natalさんのブログへどうぞ!

インタビューの回答は、アフリカーンスだったり英語だったりしますね。テレビのオンエアでもそんな感じかな。それに加えて、ズールーやコーサと言った南アの現地の言葉も聞かれるといいな。ちょっと聞いたことのない響きですよ。

コンサート第二部で見せてくれたすごいパフォーマンス。でも基本は合唱団としての訓練があり、こんな繊細なボーイソプラノもきかせてくれる。多様性が当たり前の合唱団、ソプラノとテナーやバスがちょうどいい周波数で生まれ変わり耳に届いてくる。不思議な合唱団です。魅力に満ちた少年たちです。だから大好きになりました。

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2017年8月12日 (土)

ドラキーズ 日本ツアー千秋楽 文京シビックホール

ドラキーズの長いツアーも8月10日に終了し、無事南アフリカに帰っていきました。FBに香港経由の長い旅の地図が乗っていました。どうやら無事着いているようですね。

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覚悟はしていましたが、本当にすごいステージでした。第一曲目からうぉーっという声が客席から届き、時間を追うごとに彼らの表情も緊張と真剣さで鬼気迫る空気。

大使館や観光局の方がゲストで見えていたそうです。それもあり、きっと子供たちは緊張マックスだったと思います。

でもそれが彼ら独特の歌いながらステップを踏んだり、ソフトな動きで表現されていくうちに、ふわっと和やかな雰囲気に変化していくのです。

今日で最後だから見落としのないようにと、いろいろなメンバーの動きに目をやります。マイケル!今日も乗ってるね。 リース君、円らな瞳で前方を見ています。小さなセス君も、もう一人の小さな子・・・名前がわからないと思っていたけど、どうやらLukeだったみたい。地味ながら真剣なのが伝わってきます。

マックスとレファのパーカッションは史上最高にチャーミングでした。13歳の決してマッチョではない子が、第二部で続く長い連打をもろともせず、それどころか微笑みさえ浮かべて演奏してる。マックス君、MCではハスキーな可愛い声でしたね。ソリストの歌に合わせ、静岡では太鼓をたたきながらもきれいなテナーを聞かせてくれていたのはレファ君でした。

「アシンボナンガ」で語り部みたいに歌っていたオディ君は、日本で誕生日を迎え15歳になりました。あの日のHappy Birthdayも思い出に残っています。良い笑顔の少年・・・・いや青年か、厚みのある人柄を感じる素敵な15歳。

千秋楽の「アシンボナンガ」はデュエットで歌われました。交互に歌う部分が、ちょっと緊張気味で相手を伺いながらの感じでしたが、オディとジェシー君の声が合わせると一気に天井高く響き渡っていきました。そして前日と同様に、小さなヴヨ君がイェイイェイ~と、最初は彼も少し緊張している風でしたが、まっすぐに見つめた視線を崩さず、そのうち気持ちよさそうに良く透る声で歌ってくれました。

指パッチんと足踏みの祈りのダンス。ソプラノが目立つこのコアは、トレブルの良さをすごく生かした演奏をします。驚くほどそろったリズムと声と、びしっとした姿勢。不思議なもので、彼らが振りを付けながら歌うとき、真っ白なジャボ(レースの胸飾り)と青いベストがその動きをきれいに見せる。

ライオンキングのシンバはこの日もかっこよかった。飛び上がるように走り、踊る少年らしい機敏な動きが素敵。でも歌うと結構なテナーで、ラフィキのほうが高い。2人の歌は本当にうまいです。14~5歳と思えない。全員がセンターに集まり両手をあげるラストには誰もが声援をあげたくなりますね。

客席まで下りて大熱演の彼らは、いわゆる合唱団の枠に収まらない。WSKもハイドンコアが数年前にステージで大暴れしました。あの時のノリは皆さん覚えてると思いますが、それが「普通」の状態のドラキーズなのです。

「キャント・ストップ・ザ・フィーリング」 は前半グループのキーナン饅頭がすごいインパクトでしたが、後半はケビン君が大人っぽくスタイリッシュでかっこよかった。

メガネのペプ君も本当に歌がうまくて、どうどうとした体躯から時にはボリュームのあるソフトな歌声、また時には切れのある歌をきかせてくてました。

第二部でのアフリカの言葉による音楽劇は、回を重ねるごとに子どもたちの演技が「入っていった」感じでした。ヒヒだったり猛獣だったり、鳥だったりになり切る子どもたち。ライフルを持ち密猟者に変わる上級生たち。

子どもらしい声と、低く響く声、高く響く声、いつも彼らの異なった声質は、不思議にマッチングしています。ズールー、コーサ、英語 の歌。そしてダンス。もう私はガンブーツダンスなしで生きていけない人になってしまったみたい。かっこよすぎる。ミーハーなので、許してください。

私の大好きな「来たれ、明日よ」もラストになりました。 両手を広げて、顔を上気させ、瞳は輝き未来を見つめているようで、パーカッションは休むことなくなり続ける。シンバを讃える歌は元気いっぱいで生命観にあふれていました。

ツアー後半組のCathkin choirは、より具体的に見る側にメッセージを投げかけていました。ステージの動きはわかりやすく、そのぶん複雑で、どれだけリハを重ねたことかと思わせました。サイを殺されたときの年少の子どもたちが嘆く表情は、胸に杭を打たれるような衝撃ででした。

ですがYoutubeにアップされた動画を見ると、前半のInjasuthi choirによるストレートな表現も好きです。もう何十回も見ているんです。実際に見たステージを思い浮かべれば、小さい画面でも十分に堪能できる。このステージから(いや、たぶん来日前の演出時から)何度も練り直し、帰国ギリギリまで工夫を重ねていたと思われます。パフォーマンスに対するそのひたむきさが、心を打つのです。

karaoke MC: Reece、Tawanda、Max、Matthew、Liam、Michael

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ケニー先生はまだ若い。大きなツアーは大役だったと思います。でもそれはベテランのクルーガー先生も同じかもしれない。2005年の愛知博の時、大使館の招聘で急遽チャンバーコアが来日してから12年ぶりの日本公演でした。

先生は、「みなさん、お立ち下さい」 「一緒に歌いましょう!」 日本語もすらすらと言えるようになりました。でも「これからも平和の歌声をお届けします」は、なぜかラストでこけました。ケニー先生、度忘れしちゃった。笑

いや、その前に、第二部のスタートではマイクの音声が入らなかったのです。2回続けてダメだったので「はじめまして」と声を張り上げて自己紹介することになりました。

ケニー先生は「14歳で~す!」と、子どもたちのMCのマネをして言います。場内の爆笑を受け、「冗談で~~す」 これも抜群のタイミングでかわせるようになりました。すごいぞ。先生!

第二部のアフリカ音楽のあとにはアンコールがありました。そうです。「花は咲く」・・・・

「花は咲く」の演奏は、『ドラキーズのコーラスここにあり! 参上ドラキーズ』 と塀に落書きしたいくらい、その合唱の美しさを私に印象付けました。

日本中の合唱ファンに聞かせたいと心底思うのです。ポップスやアフリカ音楽、ダンス。それらは勿論素晴らしくストレートに矢で射抜かれたような衝撃でした。でも教会音楽だけが好き、美しく響く天使の声だけが好きという方もいらっしゃるでしょう。そんな方にもこの「花は咲く」は、是非聴いて頂きたかったです。

彼らの存在をもっと知ってもらうにはどうすればいいのかしら。今回公演数が少なかった東北地方の人たちにも、「花は咲く」を聞いてもらいたかった。大きなツアーは始めての新入生もいました。歌いなれてきた中堅の少年たちと、ちょっと大人になりかけた大き目の坊やたち。それぞれの違った声が、最後の  ♫花は花は花は咲く~♫ で心をこめた歌声が強く一つになったとき、どこの合唱団にもない彼らだけの声が生まれました。

ただ美しいというのともちがう不思議な歌声で、世界に一つのドラキーズの合唱なのだと思います。第一部の一曲めを飾ったモーツァルト、そこから次第に自分たちの持ち味をいかした選曲とアレンジ、パーカッションやベースの参加により、みるみるうちにドラキーズの音楽世界に、聴く人を引き込んで行きました。

そしてショショローザを一緒に歌えたことは、私にとってこの上ない喜びでした。頭の上でがしっと両手を組むポーズをやりたかったのです。両足で力強く立ち、ラストのポーズをやりたかったのです。

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前半組ではキーナン、ケイ レブ、サムケロ、アンガス君たちちびっ子が、会場でもバスの窓からも沢山の笑顔を振りまいてくれました。キーナンのダンスは最高でしたね。

今だに目に焼きついたままのンツァコ君のムーンウォークと美しい歌唱力。かっこよさを際立たせる横向きポーズの演出は、足の長い兄さんたちにピッタリでした。前半組はまたガンブーツダンスも体系がだいたいそろっていたことと、振付にキレがあって、ひとつひとつのポージングが決まっていた。

ロングショットながらYoutubeにアップされてよかったと思います。顔は見づらいけれど、パフォーマンスとして全体像がつかめるので、かえってよかったのかな。10日間で再生回数は10,000回を優に超えました。

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ドラケンスバーグは写真で見ると山ばかり。天使と大天使が奏でる至高の合唱はそんな場所で生まれているんですね。Youtubeで見続けたパフォーマンスを目のあたりにして、驚きしかなかった。WSKのマンデラダンスしか知らなかった自分は、目の前で繰り広げられる勇壮なダンスと太鼓、長靴をたたく音、カリンバの響き、すべてに目からうろこの日々でした。

でも今度聞くときは、できれば、できればドラケンスバーグでと思う気持ちがあります。生徒100人がいる学校のホールで彼らの音楽を聴いたら気持ちいいでしょうね。遠いからいつになるかわからないけれど、このトシでちょっと溜息だな。でもこんな前向きな気持ちが、自分の中に生まれたことが嬉しい。

彼らのパフォーマンスと彼らをサポートするnatalさんに感謝を込めて、ドラキーズ・ジャパンツアー2017のレポは終了です。

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なお、相模女子大グリーンホールにカメラが入っておりました。TBS系「世界ふしぎ発見」でドラキーズのライブが少しだけ放送されるそうです。9月上旬予定とのこと。クイズ番組なので、きっと本当に少しなんでしょうね。でもゴールデンの時間帯でしかも人気番組です。楽しみに待ちましょう。

2014年に亡くなったドラキーズ指揮者のChristian Ashley-Botha氏。通称バニー。今回会場で昔からのファンの方にもお会いしました。バニーが良いという声を聞きました。

録音は違いますが、この曲は会場で買った新しいCDにも収録されていました。心に残る美しい旋律です。最初のソロは、イグナスの声・・・。

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2017年8月10日 (木)

久しぶりに聞いたドラキーズ

8月6日のコンサートを相当待っていました。カレンダーを数えると、21日・・・。あきらめに近い「待ち」でした。

ドラキーズに変わりはないのですが、初めてのCathkin choirの演奏。

残り少ない日々を数えながら、9日の静岡公演も行きました。東京からひかりに乗れば一時間で着く。間に合うぞっと思ったとたん、ちけぴをクリックしていました。

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最初の「カンターテ・ドミノ」を聴いて感じたのは、前半組よりもトレブルが多いのかなというところ。あるいはテナー兄さんたちの声が控え目で、トレブルが元気いいのか。体感的にはそんなバランスでした。

それだけではなく静岡ではさらに工夫を凝らし、人数を抑えていたのです。より繊細な歌声を聞かせてもらえた印象でした。残る約半数のボーイズが歌い終えてからステージに登場し客席を驚かせました。

前半組のプログラムと違って、後半組のプログラムでは曲が完全に固定されて印刷されています。また演出も前半組とはかなり変えている部分もありました。6日と9日という直近の内容でも、趣向を変えたりしているんですね。FBには3時間のリハーサルと書いてあるのを読みましたが、そのための3時間。常に流動的なドラキーズの一面です。

私だけでなく前半の公演に行った方は、キーナンという稀有の才能と個性を持ったメンバーを憶えていらっしゃると思います。つい彼の姿をステージに求めてしまう。

でもCathikin choirでもちびっこたちのパフォーマンスは目立ちます。

最初から目が離せなかったのはマイケル君ですね。表情が役にはまり切っているのです。「祈りのダンス」で指パッチんをしているときの表情とか、みんな生き生きしているのですが、目がくぎづけはちびっ子たちで、中でも追いかけてしまうのはマイケル君でした。力強い足踏みの響きと、高音の美しいハーモニーとのギャップがおもしろい効果が生まれていました。

「アシンボナンガ」を歌った子は、ひとりひとりに語りかけるような感じで歌っていましたね。声をおさえて静かに歌うの。ちょっと語りべのおじさんぽく、風貌もそんな感じでした。でもこの間誕生日を迎えたばかりの15歳。Odi君が彼だったと思います。パーカッションとのタイミングが絶妙で、そのパーカッション担当の、あれはレファ君だったかな。デュエットになる部分がきれいだった。そこにトレブルのヴヨ君が前に進み出て、イェイイェイ~っと高い声で、それはもう張りのある素晴らしい声で堂々と歌ったのが素敵でした。前方を指さす仕草がマンデラさんリスペクトの未来に向ける希望を感じました。

「ライオン・キング」は、鹿児島のライブ動画を見ると今回のパフォーマンスと大筋は同じです。ラフィキのンマンガ君は上手ですね。いろいろなシーンでソロを聞かせてくれる。杖を持って教え諭す感じが堂に入ってる感じで、声が本当に良いです。シンバ役の子がこれまた瑞々しいテナーで、人生に悩む?様子が印象深かったです。ダンスが上手で動きにキレが有り、かっこいいんですね。いやとにかく、かっこいいんです。

中央に集まって両手をあげて祈るような全員のポーズには胸を打たれました。

日本の歌「紅葉」 「村祭り」どちらもCathkin choirのコーラスの巧みを感じました。実はピアノ伴奏も時々装飾音をいれたりして、前奏の段階からときめかせてくれるんです。すごくセンスのあるピアニストさんですね。

世界のポップスは会場までソリストが降りてパフォーマンスを盛り上げていました。またもやキーナンを探す自分。いい加減忘れなさい・・・

ソリストは違っても上手。表現力に長けている子が多いのに驚きます。

ダンスは皆がマイケル・ジャクソンに見えてしまうほど。

ちびっ子たちも中堅も兄さんたちも、全員がステージに散らばって歌い踊る。踊りながら歌うって声がでないはず。でも地響きみたいに声が届くんです。そしておかしいのは曲が終わったあとも、歌い踊りながら、手を振りながら舞台からはけていくんですね。演出というよりは、止めろと言われてもかってに動いてしまう自然な姿。超自然児の音楽好き集団です。

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第二部も、かなり演出がアレンジされていました。Injasuthi choirのステージは一部分ですが幸いにも公式からアップされていますから、異なる部分を発見できます。

全体的により具体的に動物だったり、シーンだったりを表現してくれています。

圧巻はやはりガンブーツダンスですが、ダンサーはは6人。バックダンサーたちも、以前より複雑で自由な表現をしているように思います。想像ですが、自由にやれ的な指令が下っているのではないかな。はずみでころんでも、ポイントで決めればOKな感じでした。

ガンブーツダンスは、その昔炭鉱で働く労働者たちがゴム長靴をたたいたりして自分たちだけの符号として、仲間内で言葉の代わりに使ったのが始まりだと何かで読んだことがあります。そのルーツ的な仕草なんかも、自分の思い込みかもしれませんが、隊列にいるメンバーの動作から感じました。

サイが殺されたとあとのレクイエムも素晴らしいですが、一等好きなのは「イザ・ンゴムソ」(来たれ、明日よ) これは本当に感動します。

彼らの声が一斉にそろった時のなんとも言えない周波数は、アドレナリンを呼びます。

美しいモーコアの歌声を聴いたときの感動とは全然違うエネルギーが、自分自身気持ちいいんです。トレブルたちが大きな声を出す時は、普通に子供たちの声。小学校の校庭から聞こえてくるあの声です。(いや、最近の校庭からは聞こえないかも・・・)
普通はそこに高校生の野太い声がかぶることは、日本の学校ではあまりないと思います。でもドラキーズ・スクールは年齢幅もありますから、男声をかくすとか加減することより、二つの声がいかに素晴らしくミックスできるかになってくる。

その結果があの歌声なんですね。(と自分かってに思ってる)

ガンブーツダンスでの勇壮な掛け声と歌声は、会場で聴かないとわからないでしょう。きっと「天使の歌声」じゃないから、と思われている方もあると思いますが、確かに天使じゃありません。特にこの第二部の演奏は、教会で聞く声ではなく、もっと生身の少年たちの声であり叫びでもあります。

私は世界中の合唱団なんて知りませんけれど、これだけのパフォーマンスを作り上げることができるのは、ドラキーズしかいないのではないでしょうか。南アフリカという国の文化と歴史がなければ、この歌は生まれないのです。

アンコールの「花は咲く」 は、日曜日の演奏も素晴らしかったけれど、昨日はさらに見事でした。この終盤にかかってなお成長する子どもたち。

今日は今回のツアー千秋楽です。さあ、出かけてきましょう!

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2017年8月 5日 (土)

ドラキーズ・オフィシャルの公演録画

鮮明な映像ではありませんが、オフィシャルからコンサートのライブ動画がアップされました。ご覧になれば気づかれると思いますが、mobile phoneで撮影したとありますね。

距離が遠いのにズームなしですから映像としては単調ですが、携帯ではビデオカメラのようには安定した調節は難しいですから、これでいっぱいいっぱいかと・・・。

なんか嬉しい対応です。happy01  これは行きたくても行けなかった鹿児島公演でした。

こんなに小さな映像でも前半のグループInjasuthi choirをご存知の方であれば、誰がどこで歌っているかわかるでしょう?

ウィーン少は時々テレビ放映がありますが、それでもコンサートの全編放映は難しい。他の合唱団も、全国ネットでライブ映像がオンエアされることは、本当にまれです。

なので自助努力というか、セルフで記録映像を残すしかないですね。

7月16日に名古屋公演に行ってから、ずっと西日本の公演が続き、ファイナルは鹿児島!

平日の鹿児島に行くとしたら往復飛行機でないといけません。費用も休みも無理でした。crying
前半に沢山の思い出を作ってくれたグループの皆さんとは、名古屋っきりの、それっきりのお別れとなりました。

後半(今!) どんなに活躍してくれているコアが日本にいてくれるとわかっていても、初めて接したドラキーズメンバーの強烈な印象はなかなか消えません。なので、顔なんか本当に鮮明ではないけれど、この一連のオフィシャル動画は嬉しかったです。

いよいよ明日初めて後半グループの、Cathkin choirのコンサートです。

相模女子大のあとは、9日に静岡に飛びますが、10日は再び東京にもどり、それが今回のツアーの千秋楽となります。キャンセルなども当日になって出るかもしれませんから、今チケットをお持ちでない方も、ぜひ会場に問い合わせてみてください。

ウィーン少年合唱団のような「天使の歌声」ではありません。15歳の兄さんたちのかっこよいテナーは、大地に響きわたる迫力の歌声です。

その後ろでちびっこたちが明日の兄さんを目指して、懸命に歌い踊ります。彼らのパフォーマンスも、それぞれに個性があって楽しい。トレブルのソロもとても魅力があります。

アンコールで歌ってくれた「花は咲く」は、まさに珠玉の演奏でした。

彼らにはいくつもの姿があります。静から動に切り替わると、普通の少年たちが密猟者に、あるいは草原の動物たちに変身する。ガンブーツ(ゴム長靴)で大地を踏み鳴らし、体で表現し、太鼓をたたき続けるステージのすごさは、自分の目で見て初めてわかります。

これは第二部。角を狙ってサイを殺す密猟者から、サイを保護しようという主張のある内容でストーリーになっています。30分くらいある中のごく一部ですが、ガンブーツダンスがまた見られて感激です。

日本語のナレーションがつきますが、私にはズールー語もコーサ語もわからない。この動画には字幕がはいるので、流れがわかりやすく、再びの感動を体験できました。

エンドロールが流れ、ソリストやスタッフの名がクレジットされています。ツアーの記録としても、映像作品としても、良いものを残して貰えたと思います。ありがとうございました。heart01

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2017年7月25日 (火)

ドラキーズの旅は続いている

ドラキーズの名古屋公演の記事を書いたつもりでいました。

書いてなかった。coldsweats02

でももう10日近くたってしまい、名古屋で歌ったコアはすでに南アに帰ってしまっています。

前半のクラスは合唱団での呼び名が、Injasuthi Choir これってなんだろうと思っていたんですが、南アの地名のようですね。たぶん、たぶん・・・ですよ。笑

今日本にいるコアは、Cathkin Choir 。

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名古屋公演楽しかったです。ほーんとに、楽しかった。

会場の入り口にプログラムが張ってありました。斜めから撮ったのでピントが合ってないです。

MCは、Careb君 、Sihle君、Samkelo君、Angus君、Kyle君、 Bandile君

日がせまってからチケットを取ったので12列目でしたが、これが意外にも幸いしました。前の席が小学生で小柄だったので、目の前をさえぎるものなく、ステージ全体が見えます。

これまでは2列目とか3列目とか。顔はよく見えますが、踊り動き回る彼らのパフォーマンスをつかむには、近すぎるのです。配置が良く変わるので、どこに誰がいて、どんな展開になるか、名古屋での席は非常によくわかりました。

第二部の密猟者からサイを保護しようというストーリー展開のステージでは、全体像を知ることが重要でしたから、視線をちらちらさせなくてもそれがわかり、なおかつに一人一人のダンスも良く見えました。

最初の川崎は第一印象。次の横浜はレポートできるくらいの状態。そして名古屋ではメンバーの個性もかなりわかってきて、それを十分に楽しむことができました。

願わくばあと2回、いやあ3回でも4回でも可能な限り聴きに行きたかったですね。西日本の旅先は遠くてそれはかなわぬまま、ファイナルの鹿児島公演を終えて、翌21日帰国してゆきました。weep

名古屋ではアンコール「花は咲く」 の後で素敵なサプライズがありました。

ピアノの横にベースとドラム担当の方もまざって立ち、happy birthday to you が大合唱されました。その声が素晴らしくて、今まで聴いた中で一番すごいhappy birthday to youだったかもしれない。

この日は指揮者のバーナード・クルーガーさんの誕生日だったのです!

エネルギッシュなのに静かで尊いコーラスでした。ハーモニーも素晴らしかった。

そのあと通訳の方がクルーガー氏の誕生日ですと説明され、ドラキーズのオリジナルなのかな、彼らだけの特別 お誕生日ソングが歌われました。これはノリノリで楽しめる歌。

名古屋行ってよかった! コンサートの楽しさは勿論ですが、一年に一度の誕生日が重なるなんてめったにありませんよね。その日に合わせ、こんな練習までしていたんですね。

コンサートの後には「お見送り」と言っていますが、ロビーにメンバーが並んで入場者と握手をかわしたりして、挨拶してくれる機会を作ってもらえました。

横浜では歌ってくれましたけど、会場によってはそれができない場合も多いんですね。

コンサート後のそういったサービスを提案してくれたのは、natalさんでした。彼女は合唱団とのパイプ役となってくれました。ありがたいことです。そしてそれは今ツアーを行っているCathkin Choirでも継承されているんですね。

これからコンサートに行かれる方、とことん楽しんでください。ただ聴くだけでなく、音楽の中にどっぷりつかってほしい。彼らの音は体幹に響きます。細胞にしみ込んでいくようです。

Music is a piece of art that goes in the ears and straight to the heart.

メンバーの一人がネット上に書いていた言葉です。オリジナルか引用かどちらかわかりませんが、自分で気に入った言葉なんでしょうね。

韓国の旅行番組でドラキーズの学校を訪問していました。インタビューも少しありますよ。最近の撮影なので、この間まで日本で頑張っていたメンバーと今頑張っている真っ最中のメンバーが勢ぞろいしています。

短いですが、楽しんでください!

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2017年7月 9日 (日)

南アフリカの魂 * ドラケンスバーグ少年合唱団 Drakies!

来日情報を知ってから一年以上待ちましたね。

7月4日みなとみらい横浜、7月5日ミューザ川崎に行ってきました。

ひとつの合唱団の公演とは思えない変化に富んだコンサートでした。合唱団というくくりでいいのかなとも考えます。

ドラケンスバーグ・ボーイズ・クワイア・スクールというボーディングスクールで生活しながら、少年合唱というジャンルで活躍する子たちですが、アフリカ音楽と切り離せない体で表現することと民族楽器の演奏が彼らの真骨頂とも言えます。そこがパフォーマンス集団としての顔。レパートリーはクラシック音楽からポップス、ミュージカル、スタンダードナンバーまで多岐に渡ります。

メンバーを見渡すと、140cmぐらいのちびっこから、180cmの15歳に見えない15歳まで、同じ合唱団のメンバーですか?と聞きたくなる個性あふれる面々で、そのバラバラ感が思わぬところですごい乗算効果をもたらすようで

みなとみらいは第一印象でレポにならないので、以下は主に川崎でのことになります。

第1部は、あの青いベストとジャボと言われる独特なレースの胸飾りをつけたユニフォームで登場しました。

コンサートの始まりはモンテベルディの「カンターテ・ドミノ」  いきなりクラシックな宗教曲で、まず「少年合唱団」としての顔を見せてくれました。

しばらくWSKモツァルトコアの世界に浸かりきっていた自分に、ガツンと低音のパンチです。その低音は一言で言えば力強さですが、ここはやはりヨーロッパのマンナーコアを持つ合唱団との違いを感じますね。クロイツの整然とした清らかな低音は泉の底からわき起こるイメージ。テルツの男声はテルツのボーイズと同様に張りのある質感。パリ木は未成熟な若々しい低音。ボニファンテスは大地の堅さと包容力を持つ低音。

それらのどれとも違う、パンチが効いている中に柔軟性があり、ボーイズの声とのすごい同調性を持つんですね。コーラスになると中音の心地よい響きが生まれます。ソプラノとバスが新しい音を生み出してしまうんです。

演奏のあと、2人がマイクを持ち自己紹介。名前がわかる子もいるのですが、兄さんのほうは区別がつきにくい。というか、アフリカの名前は難しくて聞き取れないのです。

とりあえず15歳に見えないのっぽさんの15歳と11歳のちびっこが挨拶してくれました。金髪のちびっこさんが、「創立50周年を迎えた」と言っていました。この合唱団は1967年に創立されたんですね。

次ははたぶん「チャカ」 「祈りのダンス」あたりではないかと思います。聞いたこのない曲で、しかもプログラムが選曲制になっているので、ちょっとわかりにくいんです。

手拍子と腕の振りが素晴らしく整頓されていました。0.1秒のくるいもなく気持ちよくそろっているのです。

ステージの右にはピアノ、左端にはドラムセットといくつかの打楽器が置いておりあります。ベースギターとドラムは演奏者がいて、大小様々な太鼓はメンバーが演奏します。

あっ、Youtubeで見た人がベースを弾いてる・・・と、そんな感じでドラキーズを実感。

打楽器のリズムはラテン的でもあり、もっとネイティブな感じもあり、さすがの演奏です。シンプルにカッコいいんですよ。自然な体のリズムなんでしょうね、楽器に集中しすぎるでもなく、肩の力を抜いても確実なリズムを生み出す才能。

再びMCは、黒人の少年。トイレもきれいですと言って会場の笑いを誘っていました。

次の曲は「アシンボナンガ」 これは確実です。MCで紹介していたので。マンデラ大統領にささげる曲とプログラムでも説明されています。

2014年のハイドンコアを憶えていらっしゃる方があれば、「センゼニナ」を思い浮かべてください。ソリストが歌い、コーラスが遠くから静かに歌いかける、あのアレンジと同じような雰囲気で素晴らしかった。美しい曲ですね。ソリストの2人がグーに握った手を頭上にかかげる姿が鮮烈でした。

ケーズニーカレッジの演奏がありました。ケーズニーにはドラキーズスクールの卒業生も進学しているそうで、縁のあるハイスクールだそうです。

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そのあとがライオンキングから「お前の中で生きている」 He lives in you

これを歌ったのが黒人の少年で本当にいい声でした。これこそドラキーズのボーイズです。前奏ではたぶんカリンバという名前のアフリカの民族楽器が、3人ぐらいで弾かれました。この箱型で指ではじくハープみたいな、ぽつぽつした音が大好きなのです。

ソプラノといってもファルセットではなく、地声のよく通る声(つまりマイケルが子どものころ)で歌い、コーラスと迫力のテナーソロが、他の合唱団では味わえないパフォーマンスでした。そのテナーというかアルトかな?前半はパフォーマンス担当でそれも切れのある動きで素敵でした。

「みなさんたちへのプレゼントです」という紹介で歌われたのが、日本の曲で「紅葉」と「村祭り」  暑い夏に秋の風が吹いたようなプレゼントでしたね。会場は年齢層が高めでもあり、こういった歌は懐かしく喜ばれます。

これまでの歌声とは違い、また宗教曲ともちがう日本の唱歌が、彼らの理解できれいにアレンジされ私たちの耳に届きました。♪松をいろどるカエデやつたは~ からのサビの部分が大人なハーモニーになり、「ああ、このコーラスが聞きたかった~」と、自分一人でハッピーでした。

「村祭り」のような曲は彼ら得意かもしれないと思いました。CD、DVDに日本のわらべ歌で「とう坂 みま坂」という曲が収録されています。日本の人は一般的にはこの歌は知らないと思います。自分も知らなかった。

ずいずいずっころばしみたいな繰り返しで独特なリズム感があり、アレンジも面白いのです。村祭りの、「ドンドンヒャララ」も彼らにとっては、音的に興味深い繰り返しでないかとかってに思いました。

そのあとは世界のヒットポップス
「ユー・アー・ザ・ボイス」  「フェイス」 「キャント・ストップ・ザ・フィーリング」

アニメの「SING」を見た方も多いと思います。こんなラインナップは、ドラキーズの本領発揮というところです。だいたいの振付はあるらしいですが、結局は一人一人が自分のリズム感と個性でアレンジしちゃうんですね。

一番のちびっこは注目でした。隊列からクネクネ踊りながら出てくると、もうのりのりで、あんまり表情豊かなので思わず笑っちゃうほど。隊列が並ぶ位置というのは舞台の後方なのですが、それが手拍子をとりながらどんどん前のほうに出てきます。ミューザの半円形の舞台、所せましという感じで熱気にあふれ返りました。

本当はここでスタンディングしたかったし、彼らもそれを期待していたんじゃないかと思われるのですが、第一部はそこまでする勇気がなかった。そうなんです。日本では目立つことするには、それなりに勇気が必要です。まあ、「ブラボー!」は言いましたけどね。つい声が出てしまった・・・

前日のみなとみらいでは、会場に来ていた団員のママが、自分の息子がソロのときにはひとりで立っていたそうです。南アフリカの人にとっては、自然なこと。いえ、ウィーン少のときだって、会場に来ていた団員のママたちは、かなり大きな(そして素敵な)声で、ヨーデルを歌っていましたし、ステージの演出に対してはっきりと反応していました。それもまた演者に対しての好意の現れではないでしょうか。

鳴り止まぬ拍手の中、彼らは踊りながら舞台そでに去ってゆきました。

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第2部は、まず指揮者のクルーガー氏が次のステージの紹介をしました。「私たちのメッセージを聞いてください」

ストーリー仕立てにしたパフォーマンスでした。ミュージカルではないですが、密猟者が後を絶たないアフリカの動物サイに焦点を当てた保護を訴える内容で、アフリカの音楽がたくさん歌われました。

イントロ「シフメ・アフリカ」 われらはアフリカから来たれり  (ズールー語)

「インゴマ・イェラティ」ジャングルの歌 (ズールー語)

「インカ」はげわし (ズールー語)

「チャント:バイェザ・アバジンゲリ」密猟者が来る (ズールー語)

「ザ・スタンビート/ ザ・ハント」 暴走・狩り 

「ウクソロ・アフリカ」許してくれ アフリカ  (ズールー語)

「イザ・ンゴムソ」 来たれ 明日よ  (コーサ語)

「ブサ・レ・リズヴェ」 この大地を治めよ (コーサ語)

ユニフォームは胸にアフリカの絵が描かれたTシャツで、黒地に蛍光色の黄色が目立ちます。そして青い長靴。これは昨年あたりから来ているユニフォームで、照明によってはすごく舞台映えするそうです。ただ今回はみなとみらいもミューザもクラシック専門ホールなので、複雑な照明はできないんですね。いっそリベラのようにオーチャードホールでも使えれば、かなり照明効果が得られると思います。natalさんから聞いたところでは、もっと照明を工夫したかったらしいです。

ミューザの半円形の舞台は一般的な舞台より高さがなく、観客は舞台との一体感を味わうことができます。舞台を駆け回るメンバーたちは、草原の動物たちも見え、ネイティブな民族にも見え、勿論密猟者に扮することもあるのですが、鳥の声や動物たちの鳴き声なんかも聞こえてくる。夜のとばりが降りたアフリカの草原を連想します。

打楽器をうち続けるメンバーたちのパワーが伝わってきました。

そしてガンブーツダンス! 4人だったかな。5人だったかな。選ばれし兄さんたちの勇壮なダンス。100メートルダッシュのエネルギーを使うそうです。それくらいハードなダンスです。

でも後ろの方ではちびっこたちも踊っているんです。いつか兄さんたちのようになるぞと思っているらしい、今は愛らしいちびっこたち。

ついにスタンディングできました。他にも立ちあがって拍手をされている方もありました。その熱気のなか、美しいピアノの調べ。

「花は咲く」でした。アンコールとしてプログラムには記載のない曲。

きれいでした・・・。涙をぬぐっているお年寄りが私の斜め前にいらした。♪誰かの歌がきこえる~の高音ハーモニーの見事だったこと。あの野太い声を出していた子たちはどこへ行ったの? やわらかく優しげだけど、しっかりと形のあるコーラス。歌い終えると大きな声援があがりました。

そうして、みなとみらいのアンコールと同じで、ショショローザの大合唱。

クルーガー先生の迫力ある声のあと、会場のしょぼい声、メンバーたちの駄目だしポーズ。

もう一度歌うと、今度は大OKの太鼓がなります。脚を右左にと、説明してくれましたが、この歌をご存知ない方も少なくないので、全員が躍っていたわけじゃないけれど、私は嬉しくて嬉しくて踊りましたね。最後は頭上でしっかり両手を結んでエンディングポーズもしましたよ。

続くアフリカ音楽はくるくる回るダンス。回ると言えば、「アマヴォロヴォロ」だけど歌詞が違う感じがしたなあ。まっいいか。なんでもいいわ。
席の間が狭くて回れませんでしたが、あの独特な振りは完コピしているので、「躍らせてもらえて」 本当に嬉しかったです。

MC担当のボーイズは日本語で丁寧にあいさつしてくれました。南アは冬。だから日本はとても暑いですとか、日本の食べ物が好きになりましたとか、きっと本当に彼らが思ったことなのでしょうね。そのたびに会場は笑いました。すっごく可愛い15歳もいれば、クールで20歳ぐらいに見える15歳もいます。11~12歳のチビッコたちはフレンドリーで笑顔を絶やさない。彼らが滞在中、もっと日本を楽しんでくれますように。美味しいものを食べてくれますように。台風は来ませんように。

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コンサート終了後、ロビーにてファンサービスの演奏

音楽に生きる少年たちです。

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2016年11月20日 (日)

Meguru 南アフリカの歌

タイトルにたどり着くまでに、一つお話があります。

昨日azでドラキーズのCDを1枚買いました。珍しく「Shosholoza」が出ていたのです。

マーケットプレイスでの販売でジャケ写はなく、内容紹介もなく、どんなCDなのかわからないのでドラキーズのHPを見てみました。たぶん、これかな。

http://dbchoir.com/web/product/shosholoza/

ですがここでも内容がわからない。さらにぐぐって、これかな。

http://www.worldcat.org/title/shosholoza/oclc/660131190

たぶん2000年ごろのバニーさんが監修した録音と思われました。大好きなチュラババも入っているかも・・・。ということで注文しました。

それでshosholozaを聴くつもりでYTを立ち上げたら、ちょっと気になるオールドボーイズの動画。そこにアルファベットでMeguruと書かれていたのです。

Meguru ⇒  めぐる ⇒ 巡る?  そんなわけないねと思いつつ聴いてみたら、胸にしむような静かな、でも何か力を感じる美しい曲だったのです。調べても多くはわかりませんでしたが、南アフリカ、オカバンゴの祈りの歌とのこと。オカバンゴ・デルタという、自然と動物たちの最後の楽園と謳われる地域があるんですね。

黒人霊歌のような哀愁もあり、オールドたちの渋いコーラスが素敵です。


すぐにでも青いユニフォームを着て歌えそうな少年から、すっかり後退したおでこのおじさんまで、こういう姿はいいですね。

祈りの歌ということでゴスペルとして歌っている合唱団もありました。結構世界で歌われているのかもしれない。ウィーン少が歌っていた「センゼニナ」を覚えているだろうか?

ハイドンコアの来日公演では、フローリアンがソロで歌いましたね。Muthの動画ではヴィルト先生が会場に向かって「ご一緒に」みたいな感じで歌っていました。あの曲は、南アのアパルトヘイトに対するプロテストソングですね。それもまた、祈りであると思います。



南アフリカの人に、日本語にも「めぐる」という言葉があるよと伝えたいですね。

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